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【合格体験記】筑波大学情報学群知識情報・図書館学類推薦入試【2024年度】

 みなさん初めまして、ほたると申します。この度無事に知識情報・図書館学類に推薦で合格したので受験に関するあれこれを書き散らかそうかなと思います。
(追記:書き散らかした結果、4000字オーバーの長文になってしまいました。すみません)

 私は先輩方の合格体験記を参考にした上で受験に臨んだので、先輩方のようにこれから受けるというみなさんの手助けになれば嬉しいです。

1.自己紹介

 名前:ほたる
 性別:女
 出身:中高一貫私立(偏差値60ちょい)
 部活:文芸部
 委員会:図書委員会(庶務)
 文理:理系(数Ⅲ/物理化学)
 好きな科目:現代文/化学/地理
 Twitter:@Sky_rab1ts

2.推薦を受けるまでの話

 小学生の頃から本が好きで本に囲まれて仕事をするのが夢でした。そんな中、私が中3の時に兄が筑波大学に合格しその際大学について調べたところ、図書館情報学に特化した知識情報・図書館学類(以下Klis)の存在を知りました。

 元々理系志向だったのもあり、Klisはとても魅力的に感じたので、その頃から漠然と行きたいなと思っていました。

 志望した当初は推薦ではなく後期での受験を考えていたのですが、高3の夏休み前に確認したところ評定に4.0届いていたので推薦を受けることにしました。
 そのため、受験に向けて本格的な対策を始めたのは7月の終わりです。あくまでもこれはn=1なので、可能であればもっと早くから対策することをおすすめします。 
 そして対策に限らず、出願も早くすると良いです。理由は6.受験当日に書いています。

3.志望理由書

 まず一言、ボールペンで書きましょう。書き方は調べたのですがボールペンで書くことは知らなくて、シャーペンで書いたものを先生に見せたら「ボールペンじゃないとダメだよ」と言われました。そして私は写し書きがとても苦手なので10回ほど書き直してやっと完成しました。(提出したものも終盤に書き間違えたのですが心が折れかけていたので諦めて出しました)

 そんな前置きはさておき志望理由書についてです。たったの600字しかないので、できる限り簡潔に必要な内容をまとめて書きましょう。面接はビブリオバトルなので深掘りされることもないですが、逆に深掘りされないからこそ伝えたい内容は文に反映すると良いと思います。

 また、学校によりますが8〜10月は小論文や志望理由書の添削等で国語の先生が忙しくなるので、可能であれば早めに声をかけておくと良いと思います。

 下記に私の志望理由書の文を添付しておくので参考程度にどうぞ。

4.小論文対策

 Klisの推薦入試で柱となるのが小論文ビブリオバトルです。
 小論文は90分で日本語と英語の課題文を読み、日本語で解答するというものです。
 私は文芸部員かつ得意科目が現代文なので、文章を書くことは慣れていたのですが、小論文という形式は初めてだったので、ある程度対策を行いました。

 まず、私の高校では夏休みに小論文講座があったのでそれに参加しました。小論文の基礎はこれでやりました。

 次に、進研ゼミの小論文特講を受講しました。別にベネッセの回し者ではないんですが、これはかなりオススメです。赤ペン先生が添削をして返してくれるお馴染みのシステムですが、オンラインで完結しているのでとても楽でした。小論文を書くにあたってカバーしておくと良い知識等もコラム的にまとまっていたので、小論文の基礎固めはこれだけでも十分だと思います。
 ただ、Klisと似た形式・ジャンルの英語の課題文は少なかったのでそこは過去問でカバーすると良いと思います。

 そして、赤本(過去問)です。学校や塾に筑波大学の推薦の赤本があったのならコピーで良いのですが、無かったので中古で購入しました。購入したのは4冊で7年分用意しました
 用意した、というのも結局5年分ほどしか解いていないからです。これに関しては私がシンプルに怠惰だっただけなので、これを読んでいる方は反面教師にしてください。とはいえ正直ここ2、3年で傾向が変化しているので最悪2022〜24の分を解けば良いと思います。お勧めはしませんが。
 過去問には、原稿用紙タイマーを用意して本番に近い形で取り組みました。書く時間と読む時間を考慮して時間配分を考えるのも練習あるのみなので。解き終わったものは問題と併せてコピーし、先生に添削してもらいました。アポ無しだと断られることもあるので、あらかじめ話を通しておくと良いでしょう。

 課題文に関しては、少し前は文系寄りの文章が多かったのですが近年は理系寄りになっているので理系選択の方は解きやすいかなと思います。文系で受験を考えている方は、自然科学系の記事や論文を読むと良いと思います。

 また、英語力と単語力が致命的に欠乏していたのでターゲット1900ターゲット1900Rを活用して英文を読む練習と単語の暗記をしました。ターゲット1900Rは様々なジャンルの英文が100個収録されているので、英文を読む練習としても傾向が読めないKlisへの対策としても良かったと思います。

 まぁ結局英語は、注釈付きの語からある程度内容を推測して読むというインチキくさい方法でやったので、英語が本当に苦手だという人は英語よりも自然科学分野の知識をつけた方がまだ勝ち目があるかもしれないです。私は一切の責任を負いませんが。

5.ビブリオバトル対策

 多くの人がKlisを受験する上で一番の鬼門がビブリオバトルなんじゃないかなと思います。
 ビブリオバトルをよく知らないと言う方は、学類公式サイト及びビブリオバトル公式サイトを読むとどんなものかなんとなく分かると思います。とはいえ、ビブリオバトル対策はやはり実際のビブリオバトルに参加することだと思います。

 私はトータルで4回ビブリオバトルに参加しました。8月の頭に一般主催のビブリオバトルにオンラインで参加したのが初めてで、それから部活経由で知り合った他校生と開催し、オンラインオフライン合わせて3回ほどビブリオバトルに参加しました。本番で使う本を決めたのは9月の終わりくらいで、4回のうちその本を使って参加したのは2回ほどです。

 実際のビブリオバトルに参加する利点として、聞きながら質問を考えることができたり他の人がどんな質問をするのか知れたりするというのが1番大きいと思います。ググれば質問例とかはあるんですが、話を聞きながら質問を考えるのは案外難しいし、想定質問を用意してもそれが聞かれるとは限らないです。この辺の感覚は実際のビブリオバトルを経験すればするほど掴めるんじゃないかなと思います。
 これを読んでるタイミングでビブリオバトル未経験という人は、マジで実際のビブリオバトルに参加しましょう。参加して場数を踏むことが上達の近道です。

 もちろん、参加するのが厳しい人もいると思うのでそういった方向けに本番以外で行った対策も書いておきます。

 私は原稿を作ってそれをざっくり暗記するという形式で練習しました。原稿ははじめ1600字ほどあったのですがマシンガントークをかまさないと5分に収まらなかったので、最終的には1300字ほどになりました。1300字も多い方だと思うので、自分の話すスピードに合わせて適宜調整すると良いと思います。先生や友達の前で話す練習をするのはもちろん、動画を撮って確認し話すペースや癖などを意識しました。

 当日は練習で想定していた本を手に持つ・そのまま話す形ではなく、本を台に置いて・マイクを持って話す形だったので本を見せて紹介したいと言う方は留意しておくと良いかなと思います。

6.受験本番

 つくば市から遠くて前泊を考えてる人は、受験資格があるとわかった時点でホテルを探しましょう。私は8月の時点でホテルを探しましたが、つくば駅周辺は既にかなり埋まっていました。私が宿泊したのはホテルヒルズつくば梅園店というホテルで駅までバスで20分ほどのところです。

 前日はホテルについてから一応下見に行き、そのまま駅に行ってご飯を食べた後ホテルに戻りました。会場の下見は行けるなら行った方が良いかなと思います。そし緊張で眠れないことも見越して、早めに風呂に入って布団に入ると良いと思います。私は普段より2〜3時間早く寝ました。

 当日の朝はホテルから大学まで30分ほどで着くので余裕ぶっこいてました。占いなんて信じないくせにめざましテレビの星占い3位だやったーなんて呑気にしてたら、眠気防止のために摂取したカフェインのせいか出発直前に吐いてしまいました。マジで慣れないことをするのはやめた方がいいです。当時の私は悪いものが出てったってことでイケるやろと言う楽観思考でいたのでなんとかなりましたが、焦ってたら多分ダメだったと思います。

 そんなこんなで着いたのは入場開始時間の9時ごろでした。それより早くついても寒い屋外で待たないといけないので案外ちょうど良かったかもしれないですね。

 教室に入りまず目についたのは他の人のファイルやカバンのキーホルダーでした。オーキャンでKlisはオタクが多いと聞いていましたが志望者もオタクが多くて安心しました。まぁ私も初音ミクのトートバッグで赴いたので同類ですね、ははは。

 小論文は結構解きやすかったなというのが私の感想です。時間は見直す時間も含めて充分足りたので、日頃から時間を意識して小論を解いていて良かったなって思いました。

 私は最後の面接グループだったので、小論後昼食の時間も含めて2時間ほど待機でした。基本的に受験番号は出願書類の届いた順なので、早く出せば出すほど待機時間は短いです。発表用の本を読むくらいしか正直やることないので可能な限り早く出願することをおすすめします。

 長い待機の後にやっと呼ばれたと思ったら、私含めて同じグループの人全員が直前にお手洗いに行って気が抜けました。私は1人が行ったのに便乗してお手洗いに行ったんですが、まさか全員行ったとは思ってなかったので帰ってきた時びっくりしました。でもそれのおかげか話しやすかったです。終わった後に同じグループだった子とお話ししながら駅に戻って本屋さんに行ったりしました。

7.まとめ

 こんな筈じゃなかった…。想定より大幅に長くなってしまいました、すみません。長い割にに欲しい情報書いてないとか、聞きたいこととかありましたら些細なことでも大丈夫なので、お気軽にTwitter(X)のリプライやDMまでどうぞ♪

https://twitter.com/sky_rab1ts

 改めまして、4000字オーバーの長いレポを読んでくださり本当にありがとうございました

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