
“ 自分 ” がある人になりたいINFJ
「自分がない」という言葉がある。自分の意見がなかったり、自己主張をあまりしない、または自分のことがわからないといったことを言うと思うのだが、私はかなりこれに当てはまる。そして、私は「自分がある」人に憧れている。
(※記事の題名に INFJ という言葉を入れたが、私は公式の MBTI セッションを受けたわけではない。16personalities というwebサイト上で診断しただけです。)
私にも「自分」が全くないわけではないし、好きなものや好きな世界観を聞かれたらこういうものが好き、と言える自信はある。ただ、自分がやりたいことは何なのかとか、選択を迫られた時自分は何を選びたいのか、……そういう時の「自分」がなんだかぼんやりしている。
自分の意見はあるのだが、他の人と一緒にいるとまず周りの意見を聞いてからにしようと思い、自然と自分の意見は後回しにしてしまう。自分の意見を言わなくてもいいとすら思っている。
いつもこんな調子なので、自分の意見をはっきり持っている人からしたら、何をしたいのかよくわからない人に見えていると思う。実際、「もっと自分の意思で生きろ」みたいな言葉をかけてもらったこともある。
私はいつも自分の気持ちが置き去りになっていて、気づいたらあの時そういえばあんな気持ちだったな〜…と思い返すくらいだから、確かにそう言われるのもわかる。
だから、自分の意見をはっきりと持っていて、さらに自分で考えて判断して行動していくような……自分はこうしたいというのがはっきりある人や、1人で全部決めていくタイプの、ある意味自己完結している感じの人に憧れてしまう。ちなみに、私が仲良くしている人には自分軸がしっかりあるような人が多く、そういうところを近くで見ていると素直にすごいなと思う。
私はどうして「自分がない」のだろうと考えてみると、私の場合、他者との境界線の曖昧さが一因だと思う。他の人の気持ちを考えたり想像したりすることが、自分の気持ちを自覚することよりも常に優先されている感じ。普段から、主語が自分ではなく周りの人になっているような。周りのことに注意が向きがちで、他の人の感情に思考が引っ張られやすい。その結果、自分のことが疎かになっているのだと思う。
あとは、自分自身の五感やその場の感覚よりも、心の中で思考していることにエネルギーを多く使いすぎていて、自分に関することに気づいていないことが多い。他にも、自分がこうあるべきだという倫理観があり、それにそぐわない思考を無意識に押し込めていることもある。その過程の中で、自分が素直に感じた感情や思ったことを、そう考えるのは良くないなと、無意識になかったことにしている時がある(と思う)。
その結果、自分で自分のことがよくわからなかったり、周りからも何を考えているかわからないと言われたりするようになる。一方で、心を開いている親しい友人からは「表情に出やすいし考えていることがわかりやすいよね」と言われることもあるので、これは親密度によって変わってくるかもしれない。
では、「自分がある」人にはどうやったらなれるのか。たぶん、自分がある人にもない人にもそれなりに良さはあると思う。でも、私は自分のことをより理解したいし、自分の気持ちをはっきりと自覚できるようになりたい。
そのための方法を考えてみて最近辿り着いたのが、こうやって考えていることを書き出すこと。アナログのノートに書くのでもいい。
素直に思っていることを書き出してみると、自分が何を感じてどう考えたのか深く知ることができる。最近「ジャーナリング」という言葉を見かけるが、私がやっているのはこれに近い。考えたことや感情を思うままにノートや手帳に書いていくというもので、「書く瞑想」とも呼ばれるらしい。ここでポイントなのが、出来事や考えたことをただ書き出すのではなく、自分の主観で感じたことを書くように心がけること。私は普段通りに書くとまるで議事録のように淡々とあったことを書くだけになってしまいがちだ。その時どう感じたか?とか、自分の気持ちの視点がすっぽり抜けていることが多い。だから、自分にどう感じたのか?ということを問いかけながら日々の記録を書くようにしている。
ネット上で検索すると、「自分がない」とか「自分のことがわからない」ということについて悩んでいる INFJ がそこそこ出てくるので、同じように思っている人は意外と多いのかもしれない。INFJ あるあるなのかも。
いずれにせよ、自分を大切にするためにはまず自分のことがわからないと始まらないと思う。だからこそ、自分の気持ちに目を向けることを心がけながら毎日を過ごしていきたいものだ。