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【読書会_開催報告】歴史小説で雑談する会 (24年12月8日(日) 14時~開催)
▽はじめに
2024年12月8日(日)14時~「歴史小説で雑談する会」を実施しました。今回は、通常会とは違うスピンオフ企画で、カフェにて4名で開催しましたが、歴史好きが集まったせいか、深い歴史トークに盛り上がり、とても楽しい時間となりました!(ご参加者の皆様ありがとうございました!)以下、開催報告になります。
▽開催場所
今回も桜木町近くのカフェにて開催しました。当初予定していたカフェが大混雑で急遽場所移動になり、ご参加者の皆様にはご迷惑をおかけしてしまいました。。<m(__)m>ただ、結果的に落ち着いたカフェを探すことが出来て良かったです!
▽自己紹介
まず簡単な自己紹介と、好きな歴史時代、人物などをお伺いしました。どのように歴史が好きになったか、どんなところ・人物が好きか、歴史マンガ・ドラマなども含めた皆さんの歴史ルーツをお伺い出来て面白かったです!
▽今日持ってきた本のご紹介
ゆるい雑談会なので、、、今日持ってきて頂いた本をまず机に全てドサ!(笑)時代、内容もバラバラ1冊も被ることも無く(驚き!)、こんなに一同に歴史小説が並んだ会は無かったので、圧巻でした!(笑)歴史好きな私にとって、この段階で、もうニヤニヤが止まりませんでした(笑)
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▽ご紹介頂いた本
今回以下の本をご紹介頂きました。
①「燃えよ剣」司馬 遼太郎 (著)
時代の先頭に立て!新選組副長・土方歳三の知略を描く、司馬遼太郎の代表作。幕末の動乱期、剣に生き、剣に死んだ男・土方歳三。百姓の子として生まれた“バラガキのトシ”は、生まれつきの喧嘩好きと組織を束ねる才覚で、浪人や百姓上がりの寄せ集めだった新選組を最強の集団へと育て上げる。その歩みは、やがて日本の歴史に大きな波紋を広げていく。彼の硬派で華やかな生涯を見事に描いた一冊。
(感想)
歴史小説好きであれば、多くの人が読まれた名作だと思います!とにかく、この本に登場するバラガキ、土方歳三がカッコいい!鬼の副長として、組織の嫌われ役として隊を纏め、最後の最後まで武士として新政府軍に抵抗した男としての生き様、く~!痺れるぜ(笑)!この本をきっかけに、土方歳三イケメントークが炸裂!(笑)
②「黒牢城」米澤 穂信 (著)
(概要)
本能寺の変の4年前、有岡城に籠城した荒木村重。織田信長に反旗を翻した村重は、城内で次々と起こる謎の事件に悩まされていた。このままでは城が陥落してしまう。疑心暗鬼に陥る兵や民の心を解きほぐすため、村重は土牢に囚われていた知将・黒田官兵衛に助けを求める。果たして事件の背後に潜む真相とは?救いのない乱世を生き抜くための壮絶な推理戦が、歴史の大きな転換点となる。
(感想)
この本はご参加者の方が結構読んでいまして、本当に凄いミステリーだと思います!牢獄に閉じ込められたのに、相手を疑心暗鬼にさせる知将、黒田官兵衛の存在が本当に不気味で、文章も秀逸で、これをミステリーで纏めた米澤穂信さんは、本当に凄い作家です!この話をきっかけに、黒田官兵衛エピソードが炸裂!(笑)
③「風神雷神」柳 広司 (著)
(概要)
扇屋「俵屋」の養子となった伊年。天下の意匠を取り入れる彼の挑戦が始まる。秀吉が催した醍醐の花見で見た屏風絵、出雲阿国の舞台、そして南蛮貿易の品々――その全てを意匠として取り込んだ俵屋の扇は評判を呼び、伊年の才能はますます輝きを増していた。平家納経の修繕をきっかけに、本阿弥光悦と出会った伊年は、幼馴染の角倉与一や紙屋宗二とともに、出版事業「嵯峨本」の製作に挑む。日本の美と叡智の粋を結集した傑作がここに誕生する。
(感想)
「ジョーカーゲーム」で有名な柳 広司さんの歴史小説、気になっていた1冊でした!江戸時代初期頃の文化で、有名な「風神雷神」がどのように描かれたかを町人達の生き方、当時の時代背景も含め知ることができるとのことでした。私自身、歴史小説でも、文化的側面から書かれたものの読了数は少ないなあと感じたので、この本を機会にそのような本も読んでみたいと思いました('ω')!
④「蒼穹の昴」浅田次郎 (著)
(概要)
「汝は必ず天下の財宝を手にするだろう」――その予言に導かれた少年の壮大な物語。清朝末期、貧しい暮らしをしていた少年・春児は、占い師の言葉を信じ、兄貴分の文秀と共に都を目指す。やがて袂を分かち、それぞれの道を歩み始めた二人。夢と志を胸に進む彼らを待ち受けるのは、壮絶な運命の覇道だった。魂を揺さぶるベストセラー歴史大作!
(感想)
中国の歴史も楽しいですよね!背景は清王朝で、主人公はいわゆる宦官。宦官というと、どうしても秦王朝の趙高を筆頭に権謀術数の悪臣のイメージがありますが、この主人公は清廉潔白で賢い人物のようです。あと、西太后も登場するようですが、ラストエンペラーと違い優しい人物に描かれ、一方日本人は酷い描写になっているようです。TLでも拝見し、気になっていたんで読んでみたい1冊です(^^)/
⑤「画狂老人卍 ~葛飾北斎の数奇なる日乗」白蔵 盈太 (著)
(概要)
天才絵師・葛飾北斎と弟子の奇妙で温かい日常。常識に縛られず、絵への情熱だけで生きる北斎。その奔放な振る舞いに振り回される弟子・常次郎。しかし、絵への愛は師弟をつなぐ強い絆だった。ぶっきらぼうな師匠と、不満を抱えつつも尊敬の念を隠せない弟子が繰り広げる、愛嬌あふれる日常を軽妙な筆致で描く心温まる物語。
(感想)
タイトルが面白いなあと思っていたら、「画狂老人卍」は葛飾北斎の実際の画号とのことです。へ~!と初めて知って勉強になりました。探求心が強く、偏屈な天才というだけで、キャラが立っており、これは面白そうだなあと思いました('ω')。こんな感じの尖ったキャラの話大好きなんですよね('ω')!先ほどの「風神雷神」同様、文化的側面からの切り口、もっと知りたいと思いました。
⑥「相棒」五十嵐 貴久 (著)
(概要)
幕末の京都――大政奉還直前、徳川慶喜暗殺未遂事件が発生。事件解決の密命を受けたのは、坂本龍馬と新選組副長・土方歳三。わずか二日間という限られた時間の中で、対立しながらも協力して犯人を追う二人。彼らがたどり着いた真相とは?そして、龍馬暗殺の真実を知った土方の決断とは?幕末維新の英雄たちが織り成す、傑作長編エンターテインメント。
(感想)
私の紹介した本①です。先ほどの「燃えよ剣」同様、土方歳三が登場します。この本のトシ(笑)も、めちゃ男前です(笑)!しかも、本作は、史実では絶対組むことの無い、坂本龍馬と一緒に、徳川慶喜暗殺未遂の実行犯を捕まえるというミステリー。一触即発の2人の掛け合いが、どことなく面白く、最後は友情のようなものも感じられ、とても楽しく、感動する1冊です。ご参加者に強くオススメしました(笑)!
⑦「戦国武将伝 東日本編」今村 翔吾 (著)
(概要)
日本全国の武将を描いた掌編小説集――その意外な魅力に触れる一冊。織田信長、徳川家康といった有名武将だけでなく、長野業正、津軽為信、真田信幸など、各地方で輝いた武将たち23人の物語。笑いあり、涙ありのエピソードが詰まった、直木賞作家・今村翔吾による異色の歴史小説集。北海道から中部地方まで、日本各地を駆け巡る武将たちの姿を描いた挑戦的な作品集。
(感想)
私の紹介した本②です。今村 翔吾さんの描く戦国武将のエピソード短編集。どの武将も魅力的に描かれている。真田で始まり、真田で終わる構成、信玄と謙信がライバルでありながらお互いを認め合った戦友のような描き方、完璧な戦を探求した果ての竹中半兵衛、信長が家康に言った一言、くぅ~どれもカッコいいエピソードでした。こんな歴史の授業してくれたら、もう学校で勉強するの楽しくて仕方ないですね('ω')!
▽終わりに
今回初めて”歴史小説”をテーマにカフェで少人数で開催しましたが、歴史好きが集まったせいか本から派生した内容含め、遠慮なく歴史トークが楽しめ、かつ、面白そうな歴史小説を知ることができました('ω')!この企画面白かったので、第2弾も開催してみたいです('ω')!
次回の「Yokohmaゆったり読書会」は、来年1月19日(日)AM10:00~桜木町にて「ミステリー読書会」を予定していますので、ご興味ある方はご参加頂けますと嬉しいです!