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子供の目がどこを向いているか?に私は気が付けるだろうか。

「僕は将来、宇宙飛行士になって危ない宇宙のごみを掃除したいです」


長男(小1)が夏休みに初めて書いた読書感想文にこう綴られていた。

私は長男が宇宙にそこまで関心があると想像していなかった。
ましてや「宇宙のごみ」なんて言葉が出てくるとは夢にも思わなかった。

一体何を見て、「宇宙にごみがある」と知ったのか未だに分からない。

興味を言葉で言い表せない


年末に植松努さんの講演を聞いてから、宇宙関連書籍を図書館で少しづつ借りる日々を過ごしています。

そんな中、若田光一さんの伝記だと思って借りたこの本。
借りた後に気が付きましたが、若田光一さんのお母さんが書かれた「子育て本」でした。

正直、「進路を自分で決められる子どもに育てよう」というタイトルに反して、中身の殆どは「子育て回顧録」の様な構成なのでタイトルに期待して購入した人は釈然としないかもしれません。

1933年生まれという事で当然「時代の違い」もあり、現代の母親が子供を保育園に預けて「外へ働きに出る」事に対してあまり良く思っていないと思われる文脈もあり、好き嫌いが分かれる内容かと思います。


その中でも、私にとって印象に残ったのは「まえがき」でした。

私が子育てをするうえで、いちばん気をつけてきたことは、
子どもは、興味がある、ということを言葉で言い表せるわけではない。
でも、子どもの目がどこに向いているか、子どもの目は何を見ているかを知る事で、子どもが興味を持っている事がわかる」というものです。

著書より

これは私が昔から「ちゃんと私は気が付けるだろうか?」とある意味で心配していた部分でもありました。

まず、「夢中になれること」に出会う事。
そして「夢中である」と気が付く。
「夢中な事に専念できる」環境を作る。

こういう立ち回りが私にできるだろうか?

過去のnoteにもそんな事を書いていました。

著書の中には若田光一さんが初めて飛行機に興味を持っている事に気付いた瞬間のエピソードが載っていますが、その「興味」に気付くためのヒント?としてこんな風に書かれていました。

子どもには、自分が今こうしたい、ああしたいという気持ちを、まとまった言葉で伝えきれないことがよくあります。でも親は、子どもの行動を見れば分かります。子どもが何をやっているのか。親に注意をされても、あるいは反対されてもやめないことは何なのか。
逆にいえば、親にいくら反対されてもやろうとしていることが、子どもが本当にやりたい事なのです。

著者より

反対されてもやろうとすること。

うーん、登ること?

登校中に走る事?

あれ?
これじゃただの「落ち着きのないお猿さん」だ(笑)

子どもの目線に気付くには


子どもが夢中になっている事に気付くには、どうすれば良いか?
一番は親の余裕ではないかと思う。

例えば帰宅時間で考えてみると…。

〈15時に帰宅〉
子どもが積み木を積み始めても、ニコニコ穏やかに見守っていられる。

〈17時に帰宅〉
子どもが積み木に出を出したら、「先にお風呂とかすませようか?」と中断させる。

〈19時に帰宅〉
帰宅した瞬間に、お風呂へ運びたくなる(笑)

あくまでも「20時に消灯したい私の場合は…」ですが💦


フルタイム勤務で、通勤に1時間程かかる共働き家庭であれば19時帰宅とか割と多いと思うのですよ。

そうしたら「子どもの目がどこを向いているか」なんて気にする余裕を持つのは並大抵の事じゃない気がする。

余裕のない中で唯一できること


私は17時頃に帰宅するようにしていますが、それでも平日に心の余裕はあまりありません(17時に帰宅しても、就寝まで3時間💦)

じゃぁどうすれば良いか?

1つ思いついたのは、保育園や小学校の先生と連携する事。

年度の初めに「担任」の先生が決まったら、送迎時や面談で顔を合わせた時に「子供の興味がある事や夢中になっている事に、もし気が付いたら教えて欲しい」と伝えてみる。


勿論先生だって忙しいので、そんな事を言っても意味はないかもしれない。

だけど私が今まで見てきた先生達はみんな「子供が好き」「保護者と連携したい」「良い協力関係を築きたい」と思ってくれている先生が多かった。

勿論、こちらの要望だけではなく
「学校で迷惑をかけている事はないか?」「保護者が協力できることはないか?」と、保護者としても先生の負担を軽減する配慮は必要だ。

だけど「子供の興味の芽を見つける」という共通目標ができたら、先生との会話はとても楽しくなる気がする。


だってさ。
保育園に入ったばかりの頃、乳児クラス時代には「連絡帳」という「子育て交換日記」みたいなモノがあったじゃないか。

書くネタが思いつかなくて悩んだ朝もあったけど(笑)

仕事で疲れた夕方に、「今日はどんな事が書いてあるだろう?」とワクワクした気持ちでページを開いていたじゃないか!


「幼児クラスが園庭で遊ぶ様子をジーっと見つめていました」とか。
「カーテンの裏から『バア!』と出てくる遊びを繰り返していました」とか。

キュンキュンしながら読んだよね?←私だけ?(笑)


あの頃の様に「毎日」じゃなくて良い。
少しで良い。たまにで良い。
年に1回でも良い。

「子供の目線」を意識して接してくれる大人が、周りに1人でも増えたら「興味の芽」に気付く確率が少し増える気がする。

〈あとがき〉
独身時代に書いた「火が出そうな程恥ずかしい日記(恋バナ)」は全て処分しましたが(笑)
保育園の連絡帳は大切に保存しています。
うちの園では今年から、連絡帳もアプリに切り換えたようですが連絡帳は紙派です。
先生が欄外にはみ出す程沢山書いてくれた日は凄く嬉しかった。
貴重な「お昼寝中」という休憩時間に毎日書いて下さって、本当に頭が下がります。
きっと一生捨てられずに、私の棺桶に入れてもらうと思います(笑)

今日も有難うございました。



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