叱っても響かない我が子への怒りの衝動。お風呂に籠ってあれこれ考えてみた。
その日、私は長男に対して言いたい事が沢山あった。
小学校でお友達に怪我をさせてしまった事について。
小学校を出てから1時間以上経っても帰宅しなかった事について。
感情的にならないように。
怒鳴り散らさないように。
どうやって伝えれば良いのか、よく分らない。
何から言えば良いのか、分からない。
言葉を選びながら話す私。
目を合わさず、ヘラヘラ笑いながら返事をする長男。
思わず「いい加減にしなさいよ!」と言いながら
パシン!と叩きたくなる自分がいる。
遂に起きてしまった
その日、私自身は仕事で嬉しい事があってご機嫌だった。
そんなご機嫌な所に電話が来た。
長男の小学校からである。
「あ、また怪我かな?」反射的にそう思ってしまう(笑)
電話に出てみると、長男が怪我をしたのではなかった。
お友達とふざけ合っているうちに、怪我をさせてしまい(長男は無傷)お友達が泣いてる姿を見て、長男もショックを受けて泣いてしまったとの事。
「お友達にもしっかり謝罪をしていたし、私からも注意をしたのでご家庭でもお話をお願いします」との事だった。
幸い大事には至らなかったようだが、とても心苦しい。
何度もnoteに書いているように、長男は怪我が多い。
お調子者で、明るくて、親バカかもしれないけど「クラスの中心にいるタイプ」だ。
でも、とにかく後先考えずに動き回って怪我をする。
前歯が欠けた時も、「自分が怪我をするだけなら良いけど、周りの人を巻き込まないように!」と注意をしたばかりだった。
まだ、2ヵ月も経ってないじゃないか!
しかも今週水曜日にも、足首を捻挫したばかりである。
マンションにいるはずなのに
捻挫の事もあり、学童での「自由遊び」で無茶をする懸念があったのでその日は早く帰宅するように話していた。
私も早めに帰宅して、airtagで長男がちゃんと帰ってくるかを追っていた。
しかし、一向に帰ってこない。
学校を出てから20分後に見ると、マンションの反対側のエントランス付近にいる様子だった。
一緒に帰るお友達がそちら側だったのかもしれない。
更に10分後に見ると、今度は最寄りのエントランス付近にいた。
エントランスには椅子やテーブルがあり、小学生の溜まり場になっているので、一緒になって遊んでいるのかもしれない。
流石にもうすぐ帰るだろうと思い、次男にお風呂で待っていてもらう事にする。
でも、一向に帰ってこない。
結局、次男はお風呂から出てきた。
帰宅予定時間から1時間近く経った頃にairtagを見ると、マンションから少し離れていた。
流石に怖くなってきた。
見に行こうかな?と思った。
でも、年中の次男は1人で留守番したことがない。
とは言え、このまま待ってるだけで良いの?
ほんの数分の間、悶々とする。
夫にLINEを送っても、既読にすらならない。
(今日も勤務地は砂漠だ)
とりあえず、バルコニーに出て姿を探してみた。
見当たらない。
airtagを見る限り、そう遠くはなさそうだ。
今度は少しだけ方角が違うルーフバルコニーに出て見た。
すると丁度「17時の鐘」が鳴った。
その音がなった途端に走り出す子供達の中に、明らかに長男だと思われる子が混ざっていた。
9割は「友達と遊んでいるんだろう」と思っていた。
でも1割は「変な人に連れていかれた?」と心配していた。
それが見事に打ち砕かれる。
イライラはピークである。
しかも、捻挫して「痛い痛い」って大騒ぎしていたのに
思いっきりダッシュしていた。
客観的に見ている自分がいる
帰宅した長男は、私の怒りも知らずに「ママ!来て!」と叫ぶ。
玄関へ行くと
「足が痛くて靴が脱げない」と言う。
さっきダッシュしてたくせに!!と、益々イライラする。
そして、冒頭へ戻る。
小1の子供からすれば、どれもこれも「ついやってしまった」というレベルの事だと分かる。
でも、親にしてみたら「それが大事に繋がるんだよ」と言いたくなる。
何をどう言えば伝わるのか分からない。
でも、明らかに響いている気配がない。
手をあげたくなる自分がいる事が分かっていた。
子供に教えなければ…という思いと
帰宅後の予定が狂った事に対する単純なイライラがある事も分かっていた。
まるで幽体離脱をしたかのように、私は遠くから自分と長男を見ている気分だった。
イライラする自分と、早く終わって欲しい長男。
手を挙げても、怒鳴っても、何も良い事がない。
気持ちを静めるために、私はお風呂へ籠った。
何を言っても響かないよね
思い出すのは母親の事。
私の母親は、何かと起伏の激しい人だった。
同じように「悪い事」をした時、泣きながら怒鳴り散らして叩いてきた。
別に「犯罪を犯す」とか、そういう悪い事じゃない。
長男と同じく、寄り道をしたとか、成績が悪いとか(笑)。
でも、怒られたからと言って劇的に改善するわけでもなく(特に成績)。
繰り返し、「その場面」はやってきた。
母はよく言っていた
「お母さんはお爺ちゃんの事が怖かったから、絶対反抗しなかった。あんたはお母さんの事なんて怖いと思ってないんでしょう」と。
でも、さ。
「怖いから言う事を聞く」ってどうなの?
私は母が怒鳴り散らしている時は、多分「怖い」と思っていた。
ネチネチ、クドクドと諭された?時は「早く解放されたい」と思っていた。
あの時、どんな風に言われたら響いたのだろう?
気を付けようと思ったのだろう?
湯船に頭を静めて考える。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
何を言っても、響かないよね。
どう考えても。
静かに諭されても、怒鳴り散らされても。
響く気がしなかった。
「1回で改善させよう!」だなんて、高望みすぎなのかもしれない。
目指すのは「ご機嫌な母」
「虐待」という言葉をよく聞きます。
私の子供の頃は、あまり聞かなかった気がするけれど。
今は明らかな虐待もあれば「教育虐待」なんて言葉もあります。
本当に紙一重だと思う。
子供に対して全く愛情がない人は別として
「子供に愛情がありすぎて」という虐待はあると思う。
それは、暴力だけじゃなくて言葉の虐待もあると思う。
「翼の翼」なんて、まさにそれ。
「正解探し病」は良くないけれど、私達は「親になる為の教育」を受けた事がない。
だから、多くの人は「自分が子供の頃に親からされた子育て」を継承する。
でも、それは必ずしも良い結果にはならないかもしれない。
免許を取得する時に教習所で
・危険なポイント
・交通事故が起こりやすい場面
・トラブルの対処法
等を学ぶように、子育てだって「事例や対処法」を学ぶ事は大事だと思う。
そう思い、私はこの本を早速DLしてみた。
タイトルや表紙はちょっと怖い雰囲気だけど、中身は穏やかで読みやすい。
まだ、数ページしか読んでいないけど、「ちょっとした一言」に気を付けようと改めて思える内容だった。
私は女兄弟だったので、男の子の成長過程がイマイチ分からない。
これから先、益々「どうやって伝えれば良いのか?」と悩む事が増えるだろう。
いろいろ考えて、本を読んで
私が辿り着いたのは「ご機嫌でいること」だった。
「お母さんは、いつも笑ってる」
「お母さんは、いつも楽しそう」
現時点で子供に起きている事なんて、正直そこまで大事ではない。
犯罪レベルの「悪い事」をしたワケでもないのに、怒鳴り散らしていたら
本当に大事が起きた時に手札がなくなってしまう。
家庭の中は楽しい雰囲気でいたい。
流行りの言葉を借りれば「心理的安全性」というヤツである。
この日、長男の口からは学校での出来事が出てこなかった。
きっと言いにくかったのだと思う。
でも、「何でも話してほしい」と思う。
何でも話してもらうためには
「絶対に否定されない」
「怒られない」
「気持ちが分かってもらえる」
という安心感が必要だ。
こうして、「noteに書く」という行為によって
私の頭と心は整理され、可視化され、行動に繋がっていると思う。
いつも有難うございます。
あ、叩いてないですよ(^_^;)!!
寝る前に、ふざけながらお尻ペンペンしておきましたけど(笑)
最後までお読み頂き有難うございました。
今日もご機嫌な一日になりますように☆彡