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「中卒の宇宙飛行士」と「大卒の宇宙飛行士」の生産性はどちらが高いか?

とある日

長男(小1)と雑誌の「宇宙飛行士への道」という特集ページを見ながら、話していた時の事。

「中学、高校、大学を卒業した後に就職して、3年働いたら宇宙飛行士の試験を受ける。合格したら何歳で宇宙飛行士になれるでしょうか?」

25歳!


「では、中学を卒業したらすぐに就職して、3年働いたら宇宙飛行士の試験を受ける。合格したら何歳で宇宙飛行士になれるでしょうか?」

18歳!


「じゃぁ、中学卒業してすぐに就職すると何年早く宇宙飛行士になれるでしょう?」

「7年!」

「正解!どちらでも良いんだからね」

そう言いながら、私はまじまじとその「道」が描かれたページを見つめていた。

18歳から25歳という、気力・体力が一番ある時代。

本当に宇宙飛行士になりたくて
1日も早く宇宙へ行きたい子にとって
どちらが生産性が高いのか。


宇宙のとびら


私達が読んでいたのは、こちらの雑誌。

図書館で見かけた、週刊誌位の薄い雑誌。

バックナンバーの中に「宇宙飛行士になりたい」という特集号を見かけたので借りてみました。

  • 特集

  • 宇宙をテーマにした漫画

  • 工作

  • 宇宙のニュース

  • 英会話講座

みたいなページで構成されている。

書店では販売されていなくて全国の図書館へ寄贈されているそうだ。
インターネットでPDF版としても全ページ公開されている。

または、「日本宇宙少年団」という公益財団法人の団員になると、団員特典としてこの雑誌が送られてくるようだ。

・団員証、宇宙パスポート、団員バッジが届きます。
・宇宙教育情報誌やメルマガ、オリジナル教具・教材などが定期的に届きます。
YAC主催イベントやJAXA(宇宙航空研究開発機構)イベントへの参加や国際交流機会のほか、宇宙関連施設の特別見学や、宇宙飛行士・科学者・研究者・技術者などの講演、交流機会があります。
・一部の科学館や博物館の入場割引やグッズ割引などが受けられます。
・さらに、全国各地にある近くの分団に入り、様々な分団活動にも参加できます。

団員募集ページより

登録料2千円(初回のみ)、年会費3千円。

え?めちゃくちゃ素敵じゃない??

長男は、まだ「興味のある事の1つ」に過ぎないけれど。
最近Eテレの「宇宙なんちゃらこてつくん」が大のお気に入り。
少しづつ「宇宙のマメ知識」が蓄積されている様(笑)

お試しで入団してもお財布に優しいじゃないか。
でも、入ったら「辞める決断」が大変なので少し様子見をしてみる(笑)

生産性の高いのはどちら?


改めて、「宇宙飛行士への道」を見てみる。

「宇宙飛行士になる人はどんな人?」というコーナーに描かれていた人物像は。

・英語ができる
・健康で体力がある
・多様性を尊重し、すぐれたチームワークができる
・理系分野の知識や技術がある
・表現力と発信力をつかって他の人のためにつくす
・柔軟な思考と的確な判断力
・はば広い知識を持つ

宇宙のとびらより

との事。

長男と1つ1つ、補足まで読み上げて確認した。

長男はどの項目も「ある!僕いける!」と謎に自信満々だった(笑)


「学校は中学まででも、大学まででも、どちらでも良い。だけど、こういう人が宇宙飛行士になれるという事だけ覚えておこうね」と話した。

結局、その「求められている人物像」は宇宙飛行士にならなくても、「社会から求められる人物像」の代表みたいなものだ。

これが大学まで行かないと手に入らないのだろうか?

決して、そんな事はない気がする。


英語は民間に沢山のすぐれた教室や教材がある。

科学の知識だって、どこまで最先端が必要かは分からないけど大体はネットや書籍でも手に入れる事ができる。

チームワーク、発信力、表現力等は、ボランティア活動でも、先ほどの団員としての活動でも身につける事ができそうだ。


勿論、「宇宙飛行士になれる人」なんて一握り。
だけど、こういう人物像になる事を目指して努力したら絶対他でも役に立つ。


今は「大学に行った方が選択肢が増える」という考え方がメジャー。

だけど「宇宙飛行士」という「絶対学歴が必要そうに見える仕事」が「学歴不問」を打ち出してくると、今後は他の職業でも追随する所は増えるのではないだろうか?


多くの有名大学が、「生徒の囲い込み」を目的として、付属の中学や付属の小学校を開校した。

企業では「若者」の取り合いも発生している。

「学歴フィルダー」ではなく「人物像フィルター」でいち早く働ける環境を提示したら、もしかしたら優秀な若者が入社してくれるかもしれない。


勿論、企業も宇宙飛行士の世界も、今は「中卒で活躍しています!」なんて人は殆どいない。

だけど、現在7歳の我が子が18歳を迎える頃にはどうだろう?


子供の不登校、自殺とネガティブな社会問題が山積して、「元気な若者」が益々減っていく10年後。

価値観のシフトが起きているかもしれない。


1ページの特集から色々な事を考えた瞬間でした。

いつでも確認できるように


年末に参加した植松努さんの講演会の話は本当だった。
それを「雑誌」という、いつでも確認できる形で見る事ができて良かった。

私は「宇宙飛行士への道」というページをカラーコピーして、部屋に貼った。

長男がさっそくジーっと見つめていた。


子供が興味・関心がある事に、全力で伴走したい。
常に、お気に入りの本を片手に持って(笑)

大興奮の特集号はこちらから↓

https://edu.jaxa.jp/contents/soratobi/assets/ST060.pdf


皆さんのお子さんは何に「興味の芽」がありますか?
良かったら是非コメント欄で教えて下さい(^^)


最後までお読みいただきありがとうございました。
今日も楽しい一日になりますように☆彡




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