自分の浅はかさを息子に教えられた話
長男(小1)は、とっても楽しく小学校へ通っている。
思い起こせば、GW明けに5月病に襲われる事もなく。
体育のある日は朝から「今日体育だ♪」と喜び、帰宅すれば「今日の給食にマグロが出た!」と興奮している。
そんな学校生活だけど、他のクラスは決して平穏ではなかった。
一番目を引いていた先生
長男の通う小学校はマンモス校故、1学年で3クラス以上ある。
そして担任の先生は全て女性。
20代~30代位の若い女性が多い中で、1人だけ「定年間近?」みたいな先生がいた。
長男の担任ではないが、一番印象的で凄く気になった。
振り返ると、最初の「学年全体の懇談会」について書いた時もこの女性について「話が凄く面白かった」と書いている。
でも、その先生は大変だった。
・PCの操作が苦手
・子供のテンション・体力についていけない
・授業が面白くない
・厳しくて子供に慕われていない
そんな評判がチラホラ聞こえていた。
そして後期が始まって1か月が経った頃、突然退職してしまった。
危惧していた事が起きる
どうやらその先生は体調不良が原因で退職をされたとの事。
退職時には、そのクラスの保護者だけ招集されて、新旧の担任、校長、教頭と「緊急懇談会」が実施されたらしい。
新担任は30代位の男性で、休職から復帰したばかり。
このクラスのママは「休職の理由は分からないけど、正直不安」と吐露していた。
それはそうだ。
私も入学前に一番不安だったのは、「先生の鬱」「先生の休職」だった。
実際に友人の中にも「うちの子供の担任の先生が鬱になっちゃって」と話す人が多かった。
教員をしている友人も「同じ学年で担任持ってる同僚が夏休み前に既に2人辞めてしまった」等と言っていた。
こういう事が、現実に同じ学校内にも起きるんだ。
早速その日の夕食後、キッチンで私は夫にその件を話した。
すると夫も「多分、鬱だな」と言い、
私も「うちのクラスだったら動揺する。不安だよね」としながら、リビングを離れて洗面所へ向かっていた。
すると、食後のデザート(梨)に夢中になっていたはずの長男がポツリと一言漏らした。
「そんな事言ったら、そのクラスの子が可哀想だよ」
とても恥ずかしく反省
リビングを離れていた私に、長男の声はしっかり届いた。
長男が優しい子に育って嬉しいと思うと同時に、とても恥ずかしくなった。
もし本当にその先生が鬱で休職して復帰されたのならば、私達保護者が不安な目を向ける事で、余計にプレッシャーを与えてしまうかもしれない。
そもそも学校はサービス業ではないので、私達保護者は担任の先生に対して「評価」をする様な立場ではない。
勿論、親としては我が子の小学校生活が平和で順調であってほしい。
だから「不安」にはなる。
それでも、決して子供の前で先生への不安、不満や学校に関するネガティヴな事を口に出してはいけない。
先生の助けになりたい、先生の気持ちを推しはかる人でありたい。
そう思ってきたけど、とんだ思い上がりだった。
正直、これを書いている今も「最低だな」という気持ちである。
このnoteには自分の想いを沢山書き残しているけど、夫と「会話」する時間は中々ない。
だからつい、子供の前で「聞いていないだろう」と考えナシに口に出してしっまった。
もし自分の子供のクラスで、年度途中に「担任交代」という事が起こったとしても「大丈夫だよ、良い先生だと良いね!」と何でもポジティブに捉えられる人間になりたい。
本当に、深く…深く 反省。
長男はまだ子供だからなのか、その「担任交代劇」について何も感じていない様子だった。
頼もしい。
我が子ながら見習いたい。
そんな事を考えた夜でした。
親と違って、長男は入学当初から「学校生活に不安・心配はない!」と言い切っていたし。
強いなぁ。
最後までお読み頂き有難うございました。
もし、現役の先生で気分を害された方がいたらごめんなさい。
深く反省し、休職から復帰された先生をひっそりと応援したいと思っています。
そして改めて、1人で30人以上の子供と保護者から注目される職業である事の大変さを痛感しました。
本当にいつも有難うございます。
語彙が少なくてお恥ずかしいですが、もっと優しい人間になりたいと改めて思いました。
今日も素敵な一日になりますように。