いつか自分の子にも読んで欲しいと思った本。
「ずっと前から気になっていたのに何となく読んでいなかった本」ってありますよね。
私にとってこの本はその一つでした。
タイトルが激しい。
自分の子は「発達障害児」と診断されたワケじゃない。
教育関係者でもない。
つまり「自分とはあまり関係がない」と思っていたのです。
恐らく多くの人が私と同じように「自分にはあまり関係ない」と思うと思います。
だけど私はこの本を「1人でも多くの人に読んで欲しい」と、心から思う。
これは人生の哲学書
著者である西川さんはこんな方です。
こんな風に数行にまとめられていますが、その場面1つ1つを思い浮かべると西川さんは勿論、ご両親も大変な苦悩があったかと思います。
でも、私がこの本を読んで感じたのは
「苦しみ抜いたからこそ、まだ20代なのにここに到達できたんだろう」という事でした。
自分の特性を理解して、自分だけの取り扱い説明書が完成している。
自分の「最上位目標」という名の「生きる目的」が設定できている。
これって、実は多くの人が「言語化」できていない部分じゃないかな?と思う。
西川さんの小学校時代はとても壮絶だし、ご両親も相当心配されていたと思う。
だけど、工藤校長の様に「自立した生徒を社会に送り出す」事を最上位目標に掲げた人と出会えた事によって、ここまで考え方や行動が変わるのかととても驚いたし、私の子供に対する向き合い方も改めて考えさせられた。
教育に携わる人や、子育て中の人は勿論だけど。
社会で働く全ての人に読んで欲しい。
正直、今私の周りには「発達障害」と思われる人は殆どいない。
所属する会社の本社では「障害者雇用」という枠があるらしい。
今は多くの大企業でそういう取り組みが増えてきている。
だけど「障害者」と一括りにしたり、「〇〇症候群の人はこうだから」みたいな表面的なコメントで理解してるかの様に装ってはいけないなと思った。
工藤先生の事がよく分った
もう一つの発見は
「工藤先生って、こんなに優しいのか!」という事。
工藤先生の講演とか、YouTubeでゲスト出演する時って、ニコニコお話する感じてはない。
画面だけ見ていたら、人によっては「怖い」と思うかもしれない。
だけど、生徒に対してこんなに優しくて愛情深いのかと驚いた。
2024年5月現在、工藤先生が学校現場におらず生徒と直接触れ合っていない事がとても残念に思う。
工藤先生は、麴町中学校時代に生徒に向けて沢山のプレゼンをしたそうです。
特に印象的だったのは
「最上位目標を見極め、そこに到達する為に最適な手段を選択する」
「時間は有限だから優先順位を決めて行動する」
と話し、ノートや手帳の使い方も教えていたそうです。
そのエピソードは知っていましたが、実際に生徒さん側からもこういう教えがあり、実践している…という話を聞くと、」本当に役に立つ教育ってこういう事なんだろうな」と改めて思います。
だって大人になっても同じ様な事をずっと学び続けている。
「聞く」について
昨日、こんな記事を書いた。
記事の中でこう書いた。
私と同じような疑問を西川さんも抱いていた。
そして西川さんなりに「聞く力」について分析をされていた。
詳しくは著書のP118を読んで欲しい。←授業中みたい(笑)
それを読んで、やっぱり教育現場や大人がよく言う表面的な「聞き方」の指導はとても薄っぺらいと思った。
「聞く」と一言で言っても、色々な場面での「聞く」があるので一概には言えないけれど。
自分の子供に「話をよく聞いて」と伝える時に、「どのように聞けば良いのか(見た目の事じゃない)」というポイントも伝えなければいけない。
そのままで良い
西川さんは、療育を受けて周りと同じことができる事よりも「君だけの特別な良さがある」と認めてもらえる方が自己肯定感が上がると書かれていました。
そう思っているのは発達障害児に対してだけじゃない筈。
発達に特性がない子供でも「そのままで良い」と認めてもらえたら嬉しい。
西川さんは、こんな社会を実現したくて本を書かれたそうです。
その為に、自己変革に取り組んでいるそうです。
だから私達も、発達に特性がある人に対して理解する。
そういうお互いの歩み寄りが必要なんだと感じた。
本から学び実践したい事
①子供のありのままを認め「そのままで良い」というメッセージを繰り返し伝える。
②アンガーマネジメントを学ぶ
③紹介されていた本でノートの使い方を学びなおす。
(実はこれも前から気になっていた本)
④自ら笑顔で挨拶をする
(挨拶に関するエピソードはとても学びが多かったので是非読んで欲しい)
今日はいつも以上に支離滅裂になってしまった💦
とにかくね。
読んで欲しい。
これだけ。
今日も有難うございました。