少子化をじりじりと感じた休日
「えっ、マンツーマンレッスン?」
土曜日の昼過ぎ。
長男(小1)のスイミングを上から見学していて、衝撃を受けた。
水慣れからスタートする、初級クラスの生徒が1人だけだったのだ。
コーチと1対1で1時間。マンツーマンである。
あらゆる習い事のスタート時期が「低年齢化」をしている昨今。
小学生を対象とした時間なので、初級コースに生徒が少ないのも無理はないのかもしれない。
皆未就学児のうちに「泳ぎの練習」へ進級しているともいえる。
だけど、残念ながらそうではない。
実はこの前の「未就学児の時間」では、その「初級クラス」の生徒は0だった。
あの頃、そのクラスは20人超えだった
現在7歳の長男は、3歳の時にベビースイミングから1人で入る「未就学児のスイミング」へ進級した。
ちょうど「コロナ禍」へ突入する少し前の事だった。
その当時、「スイミング初級クラス」はとても活況で常に20人程の生徒がいた。
3歳~4歳の子供達が20人もいると、しっかり列に並ぶ事ができない子も多い(うちの子も含め)。
並び順もワケが分からなくなり、全然順番が回ってこない日も多かった。
1時間プールにいても全然練習できず、モヤモヤとした気分だった。
コロナ禍となり一時期休館となったが、再開すると更に混雑レベルが加速していてとても驚いた。
混雑→あまり練習ができない→中々進級しない。
マンツーマンレッスンを検討した程、混んでいたのだ。
(残念ながらやっていなかった)
でも、これはたった4年前の事である。
現実に仕事が減っている
更には、その前のクラスである「ベビースイミング」だ。
長男・次男共に0歳~3歳まで親子で一緒に楽しませてもらったけれど、こちらのクラスも当時は総勢で35組~40組の親子が参加していた。
(親1人と子1人で入る)
更衣室も、プールサイドも、いつも混雑していた。
こちらも、今となっては10組いるかどうか?という程度らしい。
(平日ともなれば5組もいない日もあるそうだ)
当時はコーチも2~3人程いて、二組に分かれて練習をしていた。
それが今では1人で0~3歳まで全て担当している。
もう実際に仕事が減っているのだ。
因みに、同じ曜日に体操にも通っている。
こちらも長男が通い始めた頃は全体で25人位いた未就学児クラスが、今では15人前後になっている。
肌で感じる少子化
ふと思い立ち、自分が住む町の「保育所利用調整結果」を見てみた。
既に令和6年度の保育所の利用調整は終わっているので、4月以降に各保育園でどれくらい「入所枠」が残っているか?というモノだ。
開いて見て大変な衝撃を受けた。
全体の7割程の保育園で「0歳児クラス」に空きがあった。
私がこの町に住み始めた当時、大型マンションの建設ラッシュだった。
それが「すっかり落ち着いた」という事も大きい。
それにしても…である。
まさにどこかの「ニュータウン」みたいな現象が起きている。
転換期を迎えている
未就学児を育てていると、習い事や保育園でジワジワと「少子化」を感じる。
もし子供がいなければ、「少子化」と言われてもあまり実感がなかっただろう。
子供がいる人にとっては「教育産業」というイメージの強い、ベネッセや学研も今では介護事業に参入しているし、オムツメーカーにとっては介護用のオムツの方が事業として伸びる分野だろう。
昨日も書いたけれど、こうやってどんどん「必要な仕事」「需要のある仕事」が変化している。
どんな企業もそれは「頭では分かっている」はずだけど、リアルに実感しないから中々変化が起こらないのでは?と感じる。
対して、子供向け事業をメインとしていた企業はダイレクトに実感するから早く動けるのかもしれない。
子供の習い事をのんびり楽しく見学するはずの休日に、そんな恐ろしい事を考えてしまった(苦笑)
今日も有難うございました。