卒業前の悲劇〜コロナで自己隔離
卒業を前に自己隔離
イギリスの学期末は、8月。そう夏休み前のこの時期が卒業シーズンなのである。長女は6年生。この8月をもって、幼稚園、小学校と通い続けた学舎とも、友人、先生ともお別れして、新たな出発をする。
今週が卒業前の最後の週だったが、残念なことに、先週半ばクラスから新型コロナの陽性者が出てしまい、クラスごと10日間の自己隔離をすることになってしまった。卒業前のイベントがたくさん予定されていたが、全てキャンセル。友だちや先生との最後の時間も、台無しになってしまった。娘は大泣き。一生に一度の大切なひとときはなくなってしまった。もちろん、修学旅行などもキャンセル。6年間、待ちに待った楽しみもコロナで消えた。
イギリスの学校では、バブル方式がとられていて、学校全体をバブルという小さなグループに分け、接触はグループ内だけに限っている。他のグループとの接触はしないようにしているので、グループから陽性者が出た場合には、グループ全体を濃厚接触者とみなして、自己隔離が課せられる。
6年の娘だけではなく、4年の娘も時期を同じくして自己隔離。二人とも、症状は出ていないので、元気を持て余している。学期末の楽しみを奪われた憤りからか、感染していたと思われる友だちを、「きちんと予防していなかったせいで、私たちも迷惑を受けた」と不平不満をぶつけていた。そう思いたくなる気持ちもわからなくもないが、「感染したくてした分けではない」とか、「自分たちも無症状でも感染しているかもしれない」と説明してなだめた。
4分の1の児童・生徒が自己隔離
イギリスの学校も来週から、夏休み。夏休みを前に、若者の間で感染が拡大した。全国で4分の1の児童・生徒が自己隔離している。
夏休み明けからは、このバブル方式も解除され、クラス全体が閉鎖されることもなくなるので、こんな悲しみを何度も何度も繰り返すこともなくなるかもしれない。
夏休みが吉と出るか凶と出るか。我々家族は、予防を続けることで一致しているので、羽目を外す夏にはならなさそう。
コロナ規制解除後の生活
イギリスでは、今週月曜日7月19日から新型コロナに関する規制が一斉に解除された。今までより自由が増えたはずだが、娘たちが自己隔離中だったこともあり、急激な変化はまるでない。
マスクの着用の義務もなくなったが、スーパーでも、バスなど公共交通機関でも、見渡す限り、未だにみんなマスクを着用している。
感染者が増えているイギリス。今後、どうなっていくのか。自分たちの身を守るためにも、感染予防は続けたい。
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