笑いで世界の貧困を救う〜レッドノーズデー
イギリスでは、3月19日はレッドノーズデーというチャリティーの日。募金を集めて、イギリス内、そして世界中の貧困で苦しんでいる人々を救おうというイベントだ。娘たちの学校でも、毎年このイベントに参加していて、学校で寄付金を集める。制服なしのノーユニフォームデーで自由な格好をして登校する代わりに£1(150円)程度の募金をしたり、世界中の劣悪な環境で生きている人々について学んだりする。きれいな飲み水を必要としている人々、ワクチンが必要な国々、住むところや食料が必要な人々。
▼スーパーや学校で販売されるレッドノーズ
笑いで人を救えるって素晴らしい
コメディ脚本家とコメディアンが立ち上げたチャリティー団体コミックリリーフ(Comic Relief)。コメディアンたちが人々を笑わせて、寄付を募り、エチオピアの飢饉で苦しむ人々を救おうとしたのが始まりだそう。今や、エチオピアに限らず、そのサポートはイギリス国内そして世界中に向けられている。
創設者の、レニー・ヘンリーさんは「創造力で人々の生活がよくなる手助けができるって、すばらしい」と言っているように、「笑い」を力に変えていくのが目標だ。
“THE CREATIVITY THAT GOES INTO HELPING PEOPLE HAVE A BETTER LIFE IS EXTRAORDINARY.”ーSir Lenny Henry 創造力で人々の生活がよくなる手助けができるって、すばらしい。
イギリスでも広がる貧困〜パンデミックの影響
今年は、パンデミックの影響もあり、イギリスの経済は落ち込み、貧困率が進んだという報告がある。生活維持費の支払いができない、食べ物が買えない。お腹を空かせた子どもたちもたくさんいるという。学校に通う子どもたちは、低所得者家族を対象に、無料の給食を申請できる。それでも、休暇中、そんな家庭の子どもたちはお腹を空かせて過ごすのだという。
こういう時、みんなで助け合いたいものだ。「笑いが力になる」なんて、なんて素敵なんだろう。笑うことで、自分たちも前向きになれるし、どこかで希望を失いかけて、苦しんでいる人を助けることもできる。
自分が苦しかったりすると、自分のことで精一杯で、どこかで苦しむ誰かのことをイメージする「想像力」に欠けてしまうことがある。実際、私たち家族は、ロックダウン中、「つらい、大変だ」と不平不満ばかりだったが、なんだかんだで、太ってしまった。だから、どこかで食べ物を買えずにお腹を空かせている人がいるという想像から遠ざかっていたかもしれない。けれど、こういうチャリティーイベントがあると今一度考えるきっかけになる。
来週の金曜日、どんなチャリティーイベントになるだろうか。