最愛
私は彼の言葉を信じ受け入れる事にした。
私が最愛で
私が一番で
奥さん。では無く元奥さんだという事。
奥さんて、どんな人なんだろう。
「ねえ。凄く好きすぎて愛している以上の言葉が見つからない。」
「俺もそれ思ってたんだけど。」
その夜、彼はいつもより遅くまで私と一緒に居てくれた。
2人で、愛している以上の言葉を探した。
こんなに想い合えるのってさ私達だけだよね。
「またあしたね。愛しとるよ。おやすみ。」
毎晩会っているのに少し寂しそうに感じた。
毎日会えるの幸せだよね。
毎日会いに来てくれるって幸せ者だよね。
…。
ガチャ。
玄関のドアを閉める音と同時に
私は急いでスマホを持ち彼の後を追いかけた。
彼は気づきもしない。
そして待機していた友達に連絡をする。
「今、出た!急いで!見失う前に!」
そして最愛の彼の居場所に辿り着く。