ついに開いたか、花。
あれから少しリスニング力が上がった。
昨日、演習時に用いた模試は初見ではない。
とはいえ、最後に解いてから時間が経っている。
どんな表現が正解の根拠になるのかまでは覚えていなかったものだ。
それなりには"押さえている"つもりだったのに
いざ時間を空けて解き直しをしてみると
自分の頭にいかに表面上の記憶しか無いのかが分かった。
どうやらそれまでの復習のしかたは
あくまでも知識を蓄えようとしていただけで
それを自分に定着させようとはしていなかったようだ。
分からない問題は本当に分からなかった。
きちんと正解の根拠を聴き取ったうえで解答してみた。
結果は95点。
いくら解き直しだとはいえ
前回の79点からは明らかに成長している。
英語をしっかり聴き取れるようになっている。
今回はこれまでで1番
自分の成長を感じた回となった。
ではどうしてこのような手応えが得られたのだろうか。
実をいうと僕は3日ほど前から
たった1回分の模試にしか触れていない。
既に先月のうちに復習まで済ませておいた内容を
また再び約半月ぶりに自分の目の前に持って来ただけだ。
これまで僕は、一冊を完璧にすること自体を
完璧主義への入り口だと考えていた節があった。
その行為が自分の中で完璧主義と同じ匂いがしてしまうことは確かだった。
でも実際、それは違った。
この3日間の徹底学習から得られたのは
これまでは決して得られなかった"聴き取り"の感覚。ほんの一部の知識を極めていけば極めていくほど全く違う音声からでもそれらに共通する表現が聴こえて来る。
自分でもまさかと思った。
今日母と観に行った洋画
『ディア・エヴァン・ハンセン』でも
自分にとって馴染みのある表現が瞬時に耳に入って来た。
字幕を追いかけずとも音声に注目さえすれば
ある程度言っていることが分かった。
こんな感覚は初めてだった。
耳から入って来る英語の音声からは
明らかに"ノイズ"が減っている。
昨日と今日、
初めて自分の努力が報われたかのような気持ちを味わった。
なんせこれまでは自分のものにする少し手前で
何でも諦めていたのだから。
"完璧主義"という言葉から逃れること自体が
目的となっていて今までは自分の現状に対して素直になれていなかったみたいだ。
これは良いきっかけになりそうだ。
本番までは出来る限り量を積んで
自分の実力を底上げしていきたいところ。