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興味を解いてあげる作業 上

昼間「羊の人類史」という本を読んでいた。

この本は羊と人類の深い繋がりとその歴史について書かれている本だ。

羊と言われればやはりそのモコモコとした毛が思い浮かぶかと思う。農夫たちが羊毛を刈るシーンも容易に想像できるだろう。

我々が一概にそのようなイメージを抱きがちな羊たち。
しかしどうやら種によっては身体を覆っているその羊毛を自然に"脱ぎ捨てる"種もいたそうなのだ。そのような種類の羊は、変な話人間が手を加えてその時期を操作しない限り人間の思い通りにはならないのだ。
人類はそのように羊毛の剪毛に調節を施しながら羊の習慣や各種の特性を変えてきたという歴史がある。

上に述べた「自然に毛を脱ぎ捨てる種」の羊たちは"野生の"羊たちであった。
いくら人々の間で上質だといわれる羊毛を持つ種だとしてもそれが野生の羊であれば
どれだけ剪毛の腕前の良い農夫出会ったとしても羊毛の質や量をコントロール出来ないはずだ。

そのような背景があって
剪毛に「ハサミ」という道具が用いられてきたのだ。
このような剪毛の歴史などというのは普通の生活をしているとあまり出会えないものだ。

そのように、一見この本には
「羊」と人類が共に歩んできた歴史やその背景だけが書かれているだけのように思う。
しかし侮ってはいけない。
今日は書けなかった事だが
この本を読んでいる際にどんどん広がっていく自分の興味が新たな興味や知識を引き出してくれている。
「羊」についてしか述べられていないような1冊からはいっさい関連性を感じられないような新たな知識も沢山吸収される。

専門的な印象を受けがちな書籍も
意外と自分の興味を細かく"解いて"くれるものだ。


詳しくはまた明日書きたいと思う。

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