見出し画像

今までの僕の考えは甘すぎた〜!!(後半)

ピクサー展で学んだことは
もっと沢山あります。

次に紹介するのは
「シミュレーション」という制作過程についてです。

シミュレーションとは日本語で
「模擬実験」という意味ですが
アニメーションでいう模擬実験とは
いったいどういうことでしょうか?

例にあげるのが
「ファインディングニモ」の
小さな魚が群れをなして泳いでいる
ワンシーンです。

(この記事にあげている写真は 
全部縦撮りしてしまいました、ごめんなさい)


魚の群れをどういう風に見せたら
違和感なく自然にアニメーションとして
落とし込めるのか

様々なパターンで
うつり方をひたすらに試しています。

1匹1匹の魚の泳ぐ方向をそれぞれ微妙に
変化させてみたり
魚がつくる群れの数を変化させてみたり
さらには

魚同士の距離をセンチ単位で変化させてみたり!

隅から隅までのこだわりが半端ないです!

パターンの全てを数値で認識して
仮説検証を繰り返すってやっぱり
プロだなと思いました〜

最後に紹介するのは
「ライティング」という
証明に焦点を当てた制作過程です!🔦

言葉通り
どのような色や強さでどのような向きからの
光の当て方がいいのかを検証するものです。

キャラクターに真正面から光を浴びせることでみている側からすると
なんとなく開放的で明るいので
親近感がわいてきます。

キャラクターの上から光が
当てられていることで
見ている我々は、キャラクターがなんとなく
上からの「圧力」に追い詰められているような
印象を受けますよね。

そうなんです。

光の当て方を工夫するといっても
ただ現実的だなと感じることができる
「リアル」というものだけを求めて
光の当て方を
工夫されているわけではないんです!

アニメーションを見たときに
我々人間の心がより揺さぶられるように

カメラから実際にとったリアルな映像ではなく
あくまでも人間の目からみて
リアルだな!と思えるような映像にされているんです!!

人間は普段ものを見るとき
目にうつったその「景色」を
自分の「感情や偏見」などと絡めて
認識しているので

このようなライト🔦ワークが我々が抱く印象に
大きな影響を及ぼします。

アニメーションの世界では
リアルを究極に再現した世界が
最も美しく人間にうつるわけではなくて
感情移入のしやすいエモーショナルな
「余白」がしっかり設計されている世界が
人間には最も美しくうつるのではないのでしょうか。

まとめ!

「アニメーションの制作」といっても
その中の過程が細かく細分化されています。

制作過程の中に
「アニメーション」という"過程"が
入っているのです!!
細分化された「アニメーション」という 
過程の中で沢山
工夫されるんだなと学びました。

「アニメーション」ではない別の過程で

光の当て方を調節したり(ライティング)
キャラクターの動き方を
違和感ないように調節したり(リギング)....

過程ごとに異なるクリエイターの方々が
本当に膨大な時間をかけられて

その努力があつまって
1つの「映画」になる。

それぞれのコーナーで
「この作業に70時間もかかりました!」などと
クリエイターさんが説明されていましたが
僕からすると逆に
70時間でそこまでできるの?!って
感じました。
本当にすごすぎます✨

そして
一概に工夫といっても
「工夫」もしっかり細分化されていて
徹底的に「数値」を用いて仮説検証
されているという
本当にプロってすごいなと思いました!

今までのアニメーションに対しての思い込みが
すべて一掃された感じがします。

ひみつ展に行って貴重な体験ができて
まじで良かったなと、本当に行ってよかったなと思いました!!🔥




いいなと思ったら応援しよう!