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0秒思考トレーニング36日目。

気づけばこのトレーニングを始めて5週間が経っていた。

1日10分10ページ毎日必ず
自分の感情や考えたちと向き合う時間を作っている。
このトレーニングは 「0秒思考」という本で紹介されているトレーニングで、 
即座に自分の考えを適切な言葉で外に出せるようになる事を目的とされている為、
毎日寝る前にまとめて10ページ分行うのではなく「アイデアが思い付いたその場その場で行う」のがベストだと本書ではいわれていた。

しかしほとんどの日
僕は昼間1ページ分(1分)も行わず
夜にまとめて10ページ分を行ったり
勉強しているタイミングでまとめて行ったりしてしまっている。
意図的に時間を設けた時や何かをインプットしている時ぐらいにしかほとんどアイデアというものは形になりづらい、
これがこのトレーニングについて最近感じている事である。
このトレーニングを「歯を磨く」事のような毎日の習慣にできたとしても毎日決まった時間帯にしかやろうとしない。
習慣にこそなったが生活習慣と同じで僕の中では"決まった時間帯での"習慣となっているからだ。

例えば外で移動している時などにメモするアイデアを思いついたとしても
わざわざノートを出して1分タイマーのアプリを開かないといけないから余計に"そういう"固定習慣となってしまう。
もっというと、そんなとっさの時には
スマホのメモアプリの方に指を走らせる方が良い。

これまでは本書のアドバイス通りにこのトレーニングを行ってきた。
しかしどうやらこのトレーニング自体と向き合うべき時が来たようだ。
最初のうちはなんとかこのトレーニングを習慣化する為、本書のアドバイスを忠実に再現していたのだがいつの間にか
このトレーニング自体が目的になっていないかという疑いが自分の中に出て来た。
自分がこのトレーニングを行う目的は
「自分の感情や考えをすべき時に瞬時に適切な言葉として表現できるようになる」ことだ。

まとめて10ページ分行う事は「やらされ感」が
あると感じてしまうものだが
このトレーニングの場合は「まとめて10ページ分行わないようにする」ことが目的ではない。
さらに本書ではいつでもメモできるように常にノートを持参する事も薦められているが
それも目的ではない。
今の自分のようにそれらの問題はメモアプリや小さ目のメモ帳などでいくらでも代替可能だ。
要は目的に沿った状態で自分なりにこの習慣を工夫すれば良い、そう最近感じた。

このトレーニングから学べる事は
本書に大きく書かれている恩恵だけではない。
"手段の目的化"を疑う事や自分の中の固定概念を見つめ直す感覚というのを
改めてこのトレーニングから学ばせてもらっていると感じているところだ。


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