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デッキ紹介「Mehr Licht」

 おはようございます。そして会えないときのためにこんにちはとこんばんは。

 すかいです。

 連投になります。
 
 今回のデッキは着想自体は一年前からあり、改築や解体を繰り返した末に完成したデッキです。

1.やりたかったこと

 星神器デミウルギアを使いたくて組みました。

 ②の全体破壊効果を使える状態で出すには種族属性の異なるレベル5以上のモンスターが3体以上並べる必要があります。
この条件には、
・どのように3体の高レベル種族属性の異なるモンスターを消費を少なくして揃えるか
・その3体が並んでいる状況の方が強い(デミウルギアを出す意味が薄い)という状況を避ける

の2点の乗り越えるべき課題があるように感じました。
 これらを解決するように組んだのが今回のデッキとなります。
 

2.デッキレシピ

 具体的なカード名はニューロンにて「SKY_BLUE」と入力していただければデッキが出てきます。

3.コンセプトとメインギミック

 まず、完全状態のデミウルギアのために高レベル3体をいかに少ない消費で出すか。その課題に対する僕の中での結論が「破壊剣士の揺籃」です。

 このカードはコストで地・戦士レベル7の「バスター・ブレイダー」を墓地へ送り、闇・ドラゴン・レベル8の「破壊蛮竜ーバスター・ドラゴン」を特殊召喚します。バスター・ドラゴンは墓地のバスブレを蘇生する効果を有するため、このカード1枚で地・戦士レベル7闇・ドラゴン・レベル8の2体のモンスターが揃います。そこに種族属性の異なるモンスターを一体添えるだけでデミウルギア降臨の準備が整うわけです。
 また、このカードで出したバスター・ドラゴンは次のターンのエンドフェイズに破壊されてしまい、バスブレはドラゴン族がいなければただのバニラになるため、デミウルギアに変換する価値があると考えました。

 そして、添える種族属性の異なるモンスターの選択肢として「エルドリッチ」と「機界騎士」を採用しました。理由としては

○エルドリッチ
・黄金郷カード含め、全員が出力が容易な光・アンデッドのレベル5以上のモンスターである。
・エルドリッチがデミウルギアの全体破壊に巻き込まれず、デミウルギアと合計7000打点を叩き出せる。
・破壊剣士融合が毎ターンのコストになる。

○機界騎士
・デミウルギアの③の効果と「宵星の騎士ギルス」が星遺物カードのサポートで共通している。
・紫宵がデミウルギアの全体破壊から逃げることができる。
・伴竜で揺籃をサーチして伴竜をリンクリボーにすると1列2枚を作ることができる。

といった点でのシナジーを期待しての採用です。

 ここまでは去年の5月に構築されていたのですが、揺籃とそれにアクセスできる伴竜の6枚体制のメインエンジンでは、初手で動けないことが多々あり、初手以外で伴竜にアクセスできても揺籃の罠ゆえの遅さでなかなかデミウルギアが成立せず、初動の安定性という面で問題を抱えていました。
 また、デミウルギアを突破されてしまったり、効果破壊の耐性持ちがいた場合の勝ち筋が乏しく、破壊剣ギミックも他のカードにつながらず、2枚目以降の揺籃がうまく使えないという点もなかなか解決できずにいました。

 そんな折、2枚の新規カードの登場により、これらの欠点だった「メインエンジンへのアクセス」と「破壊剣を活かしたサブプラン」の2つが解決されました。

 そんな「メインエンジンへのアクセス」を解決してくれた画期的な新規カードの1枚目は「光来する奇跡」です。

 このカードとドローできるカードを組み合わせることで破壊剣士の伴竜の実質的なサーチが可能となりました。したがって、揺籃にアクセスする機会が増えたことで初動の安定性が増しました。
 また、③の効果はシンクロ召喚ではなく、Sモンスターの特殊召喚に反応するため、破壊剣士の揺籃でドローできるため好相性です。

 そして、「破壊剣を活かしたサブプラン」を解決してくれたもう1枚の新規カードはこのカードです。

 そう、今話題の「アストラル・クリボー」です。
 アストラルクリボーで何を出すのか?その問の答えはこちらです。

 「No.88 ギミック・パペット−デステニー・レオ」です。アストラル・クリボー判明時に、このカードの最大の弱点である耐性のなさが解決できると少し話題になったカードですね。
 このデッキでは揺籃や、バスブレ+伴竜のシンクロ、紫宵や紺碧の機界騎士などのレベル8モンスターが多く存在し、レベル8を2体並べることはハードルが低かったため、サブプランとして採用しました。
 
 これらのカードを採用したことによって、以前はデミウルギアを出すだけだった破壊剣カード達に、レベル8のモンスターの供給手段デステニーレオを決めるためのバスブレロックという役割が追加されました。また、エルドリッチも自分の場の魔法罠を剥がし、デステニー・レオの効果発動の条件を満たせるのも好相性だと考えています。

 長くなりましたが、まとめると
○メインコンセプト&ギミック
「破壊剣士の揺籃+エルドリッチor機界騎士で星神器デミウルギアを出し、耐性&全体除去でビートダウンする」
○サブプラン
「アストラルクリボー素材のデステニー・レオ+バスブレロックによる特殊勝利」
がこのデッキの軸となっています。

4.その他採用カード

 これまでの説明の中で言及しなかったカードについて説明します。

マジシャンズ・ソウルズ、轟の王ハール
 ソウルズはこのデッキにおけるドローソースの筆頭です。
 レベル1であるため「ワンチャン!?」によっても伴竜にアクセスできるようになる点や、「呪われしエルドランド」の存在によるエルドリッチとのシナジー、デステニー・レオの効果起動のために自分の魔法罠を墓地へ送れるといった様々な点でこのデッキのドローソースとして最も適していると考えて採用しました。

 ソウルズの召喚コストとして墓地へ送るカードとなるのが、「轟の王ハール」です。
 ソウルズ+伴竜から揺籃を打つ流れの中でソウルズのコストでハールを墓地へ送っておくことで、次のターンに、
①揺籃で破壊剣士融合と伴竜を墓地送り、バスター・ドラゴンを特殊召喚。

②バスター・ドラゴンの効果で墓地のバスターブレイダーを蘇生。また、墓地の破壊剣士融合を自身の効果で回収する。

③手札に戻った破壊剣士融合をコストに伴竜を蘇生する。

④バスター・ドラゴンと伴竜で浮鵺城をシンクロ召喚し、効果で墓地のハールを蘇生する。

 この流れによって、風・機械・レベル9の浮鵺城と地・戦士・レベル7のバスブレと闇・魔法使い・レベル9のハールで種族属性の異なるレベル5以上モンスターが3体揃い、完全体デミウルギアを出すことができます。

 この流れをするためにレベル9の魔法使いが必要なのですが、現状このステータスを持つのが7枚しかなく、そのうち特殊召喚モンスターでないのはなんとハールと「魔導天士トールモンド」しかいませんでした。
 トールモンドも光属性のため、条件は満たしているのですが、デッキに搭載されている星遺物を継ぐものや星遺物の深層で万が一蘇生することになってもそこそこのパワーを有するハールに軍配があがっての採用となります。

時花の賢者−フルール・ド・サージュ
 ハール素引き時のソウルズのコスト枠です。
 ハールを素引きしていても破壊剣士融合の回収コストに使ってしまえば先程の3体並べる動きは問題なく行なえます。したがってもう一つのコストの枠は素引きしても自身で特殊召喚でき、デステニー・レオの素材になれるレベル8の魔法使い族が望ましいなと思ったため、このカードに白羽の矢が立ちました。

 ②の墓地のカードを戻す効果に関してはワンチャン!?のためにもレベル1植物を採用する意義は感じていて迷ったのですが、枠の都合やそもそもピン刺しで素引き前提であることから、現状②の効果については使用を見送っています。

○星遺物−星杯、星遺物−星冠
 デミウルギアの③の効果で出す星遺物モンスターです。どちらも妨害効果を有していてデミウルギアで出す意義があるのはもちろん、星冠は特殊召喚しやすいレベル5以上の点で素引きしても腐りにくいです。

○ワンチャン!?
 ソウルズのときにも言及しましたが、4枚目の光来する奇跡的な立ち位置での1枚採用です。アストラル・クリボーもサーチできるため、枚数を増やすことも考えています。

○ドン・サウザンドの契約
 第2の光来する奇跡と組み合わせるドローソースです。
 チキンレースではなくこのカードを採用した意味としては、相手にすぐに、かつ強制的に1000ライフを払わせられることにあります。
 これによって相手ライフは回復しない限り、ライフが7000ポイントとなり、デミウルギアの全体破壊したあとにエルドリッチを加えることによる3500+3500の計7000打点の直接攻撃でワンキルが可能になります。

 チキンレースでは相手ターンまで待たないと1000ライフを支払ってもらえないため、もし、光来する奇跡とは別で発動した際には1ターンのラグがあったり、ダメージを受けない効果がビートダウンの邪魔になる恐れがあるため、今回はドン・サウザンドの契約を採用しました。

○星遺物を継ぐもの、星遺物に眠る深層
 星杯もしくはリイヴでアクセスする汎用カードです。高レベルが多いデッキで、蘇生カードのバリューが高いと思い、役割が被っていますが、2枚とも採用しました。

○仁王立ち、光の護封霊剣
 このデッキの守り札です。ソウルズを採用した都合上墓地効果を有している罠がいいと感じ、この2枚を採用しました。
 伴竜から動く初手ではそこまで展開を延ばさないため、後攻ワンキルをなんとしても防ぎたかったという意図から攻撃を制限するこの2枚を選びました。

○混沌の戦士 カオス・ソルジャー
 ジェネリックデミウルギアです。こちらはレベル5以上の縛りがないため、破壊剣士の守護絆竜などの立たせておくには怖いモンスターを変換する意図もあり、採用しました。

○破壊剣士の守護絆竜
 揺籃で墓地へ送れなかった「破壊剣の追憶」をモンスター2体を用意するだけで落とすことができるため、デステニー・レオ+バスブレロックの成立をサポートしてくれます。

○星鍵士リイヴ
 星遺物を採用したのならば入れない理由はなく採用しました。しかし、リイブ素材に出しやすいリンク3がこのデッキに入っていないのでそれをどこかに入れたいと考えています。

○照耀の光霊使いライナ
 主に初動で伴竜とソウルズなどを混ぜて出すリンクモンスターで、主なサーチ先はアストラル・クリボーになります。

○リンクリボー
 伴竜とソウルズがいるので。以上。

○ガラテア&ディンギルス
 先程でも述べたようにレベル8を2体並べることはこのデッキでは容易に達成できるため、ディンギルスを汎用ランク8として以前から採用しており、機界騎士の採用でギルスが採用されたことから、ガラテアも採用に至りました。

○PSYフレームロード・Ω
 汎用レベル8シンクロです。かの有名な害悪ムーブ「仁王立ちΩ」等でバスブレロックのリンクモンスターによる突破から守れるのも好相性であると思い、採用しました。

 以上が、このデッキの解説になります。

5.最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございます。

 今回のデッキは切り札であるデミウルギアの全体破壊&効果を受けない3500打点の豪快さと様々な強力なカテゴリを盛り込み、そのパワーをシナジーさせて戦うのが気持ちいい点で気に入っています。

 また、モンスター:魔法:罠を20:10:10で構築したのも少し気持ちいいです笑

 デッキ名は「Mehr Licht」です。
 発音は「メア リヒト」です。ドイツ語で日本語に訳すと「もっと、光を」となります。この言葉は詩人、小説家のゲーテの最期の言葉として伝えられています。

 このデッキにおいて、破壊剣士の揺籃でバスブレとバスター・ドラゴンを揃えたあとは、デミウルギアのために、デッキ内の光属性モンスターを並べたくなる状況から、「もっと、光を」というゲーテの言葉を思い出し、名付けました。

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 またお会いしましょう。

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