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第5回地域おこし協力隊全国サミット 基調講演まとめ

全国で活躍する地域おこし協力隊員や隊員OB・OG、受入自治体関係者が一同に集結し、地方移住や地域おこし協力隊に興味のある方、受入れを検討している自治体関係者も含めた全国サミット。今回で5回目だそうです。
https://www.chiikiokoshitai.jp/

基調講演や、現役・OBの地域おこし協力隊によるパネルディスカッション、ビジネスアワード紹介、また全国各地から集まった地域おこし協力隊による特産品等の販売・展示ブース、現役協力隊のワークショップなどが行われました。

私もワークショップには参加していませんが、当日行ってきまして、日ごろSNSで繋がっている他県の協力隊さんに会ったり、各展示ブースを回るなどしてきました。交流してくれた皆さん、ありがとう!そんな中、今回は当日行われた基調講演について、備忘録としてもザックリまとめてみました。

今年の基調講演は、水野学氏(good design company代表)。
  
『地域×デザイン ~地方創生に効くデザイン~』をテーマに、デザイナーで熊本県のご当地キャラクター「くまモン」の生みの親である、水野学氏の話をお聞きしてきました。
以下、ざっくりまとめです!

■内容:
 地域おこし協力隊は何かしら「企画」をすることが多いと思いますが、企画の内容はもちろん大事だけど、人が目にするもの「デザイン」がとても重要になります、とのこと。イベントや商品を消費者に向けて発信していくにあたり、デザインを意識するのはとても重要。だけど、自治体はデザインを軽く見る(優先度低い)傾向がある。デザインの力を舐めていると痛い目に合うとのことだった。ただし、お金がない自治体などは、よろしくないデザイナーの食いものにされないように気をつけてください、ともおっしゃっていた。

 くまモンも何通りもパターンがあり、相当検証しているとのことだった。目の大きさや位置だけでも複数のパターンを試したとのこと。1mm右なのか左なのか、それだけこだわって作ることが重要。だから、ゆるキャラは簡単に作らないでください、とのことだった。
 また、何か作るときにはいきなり着手するのではなく、まず調べることが大事とおっしゃっていた。

 ここ10年のデータで、デザインに投資している企業は営業利益4倍、デザインを重要視している企業の株価も上昇しているとのこと。

 ブランディングデザインは、商品・パッケージ・広告・WEB・会社名・SNS・社長の人柄・社員の発言・会社のロゴなど、あらゆる「アウトプット」の積み重ねによって形づくられる。
 今の時代の傾向として商いの方法が、「江戸時代にタイムスリップしている」といわれている。

以前:企業 → 広告・広告代理店   → 消費者
いま:企業 → SNS・インターネット  → 消費者 ☆直接届けられる。

今は個人と直接つながれる時代。がゆえに一人一人の「センス」が見えてしまうということ。
センスは知識の集積なので、ここをデザイナーの助けを借りるのも手。(デザイン経営)
例として、相鉄グループのブランディングを挙げていた。
・相鉄グループのコンセプト:【安全×安心×エレガント】
このコンセプトのもとに、駅や車両、制服などのリニューアルを進めているとのことだった。
「コンセプト」は、指針となるもので、ひとことでバシッと言えるものにすることが大事、ということだった。

とってもザックリですが、以上のようなお話でした。 
自分はデザインを勉強したこともなく、よく分からないので今まであまり重要視していませんでした。でも、このような実績や流れなどをお聞きして、デザインについてもっと知りたいと思ったし、デザイン舐めてたら痛い目に合ってしまうと感じました。
イベントの集客やまちのイメージなどもデザイン一つで変わっていくということですよね。おもしろいと同時に、センスがモロに見えてしまう怖さも感じました。日ごろ目にする一つ一つのデザインをもっと気をつけて見るようにしたい。水野さんの本を読んで勉強します。


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