志波彦神社(しわひこじんじゃ)
鹽竈神社境内
延喜式内名神大社
【御祭神】
志波彦大神(しわひこのおおかみ)
農耕守護・殖産・国土開発の神。
記紀等に記述は無く、土着神と考えられます。
【御由緒】
創建年代不詳。
元は仙台市岩切の冠川の畔に鎮座され、陸奥国百社の名神大社でした。
明治7年に鹽竈神社の別宮本殿に遷祀、昭和13年に現在の地に御遷座申し上げました。
全額国費を以て造られた最後の神社とも言われています。
【昭和天皇御製の碑】
さしのぼる 朝日の光 へだてなく
世を照らさむぞ わがねがひなる
昭和35年の歌会始の御題『光』を詠われたものを、御在位60年を奉祝し御製碑を建立、奉献しました。
【シワとは】
志波とは「物のシワ」つまり端を指す言葉で、大和朝廷の統治範囲の北端を意味しているのではないか、と当社のHPで推測されていますが、私が調べて想像するのは、「皺(しは)」=水面にできるさざなみ、即ち海が望める地に土着した神の名ではないかということです。
元々「志波」という地名は福岡県朝倉市杷木志波が発祥であり、大和朝廷の起こりが北九州である説をとるとすれば、本拠に近い場所なので、統治範囲の「端」という意味にはならないと考えます。
難波の浦に 立つ浪の 浪の皺にや おぼほれむ
『古今集・雑体1003 壬生忠岑』より抜粋
ここでいう「浪の皺」とは、さざなみを指しています。
境内から塩釜港が一望できる、心地よい神社さんでした。
格調高いお社が印象的です。
塩竃にいらした際には、鹽竈神社さんのお隣のこちらにも是非ご参拝ください。
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