№229 【日経新聞】“ 地銀大改革3 「数減らしより経営改善」”をコンサルティングセールス視点で読む
先日関東では春一番が吹いたらしい。なんとなく風が春っぽい感じになってきたでが、嬉しいねぇ。
とは言え、花粉症の皆様にとっては地獄の日々になるわけで、心よりお悔やみ申し上げますだなぁ。
鷲は、幸いなコトに花粉症はいまだに発症しない。
比較的アレルギー体質(原因不明の蕁麻疹で、もう15年以上抗ヒスタミン剤が手放せない生活しています)なんだけど、花粉症だけはいまだにセーフ。
今日(2/5)の日経新聞2面
地銀大改革3 「数減らしより経営改善」
SBIホールディングスの北尾社長に関連する記事。
SBIホールディングスの北尾社長と言えば、日本の金融業界の重鎮でもありオピニオンリーダーでもり、再編の仕掛け人として注目の人。
元々は野村證券でブイブイ言わせていたが、ソフトバンクの孫社長に請われて移籍。そのあとはソフトバンクのグループ会社であったが、現在はソフトバンクからは独立している会社。
SBIも元々は「SoftBank Investment」の略だったが、独立後は「Strategic Business Innovator」の略らしい。
鷲も、このnoteを書くのにWikipediaで知った次第。
まぁ、どうでもいいか。
この記事の中に
“北尾は「今の出資や資本提携はファーストステージだ。セカンドステージにはインターネットをフルに使ってサービスを日本全国に広げる」と語る。”
という談話の一部が切り出されて書かれていた。
現在、日本の金融機関最大の課題は「地方銀行の立て直し」であるのは知っていると思う。地方経済が疲弊する中、優良な貸出先が減っているだけではなく、貸出先の縮小で不良債権も膨らむ一方。
かといって、他に収益を上げるためのノウハウも乏しい中で、地方銀行はやばいところもたくさんあるらしいと言う話。
当然、地方銀行に依存している地方の中小企業や中堅企業も多く存在し、万が一地方銀行になにか起こった場合は、地方経済はそれに引きずられて奈落の底。
この辺は、バブル崩壊の時に起きた「北海道拓殖銀行の倒産」でそのご北海道がどうなったかを紐解けばよくわかる話だね。
その日本経済の支えの1つである地方銀行業界をSBIホールディングスの北尾社長が資本を絡めて巻き取っている。
SBIホールディングスは救済という位置づけではなく、戦略的なアライアンスとして地方銀行に関わっている。
SBIのサービスを取り扱って貰うとかそんなレベルではなく、SBIの開発している共通プラットフォームに提携地方銀行を巻き込んでいるって奴ね。
で、その中での発言が
“北尾は「今の出資や資本提携はファーストステージだ。セカンドステージにはインターネットをフルに使ってサービスを日本全国に広げる」と語る。”
STEP1・・・出資や資本提携
STEP2・・・インターネットでサービスを日本全国に拡げる
さて、この先をどう読むか。
コンサルティングセールスを展開する上で、仮説を立てるって言う話しなんだけど仮説の立て方の練習方法。
【インターネットをフルに使ってサービスを日本全国に広げる】
これを組み替えるってできるかな?そして、銀行ってそもそも何が本質なのよって部分ね。
その企業や業界の本質的な価値は何だよねって言うのを常に問うこと、仮説を立てる上で大事。
銀行の本質は「信用創造」
銭のない奴に、銭を貸して、新しいアイデアと熱意で新しいビジネスを興す手伝いをする。そして経済を拡大する。そのために「預金」と「融資」って機能が銀行の本質。
【インターネットをフルに使ってサービス】と【日本全国に拡げる】って先ずは、鷲なら分ける。
【インターネットをフルに使ってサービス】→ 『インターネットを使ってフルサービス』って組み替えるかな鷲。
「インターネットをフルに」って言うのはネットの技術的な仕組みをしっかり活用してって話しだと思うんだよね、例えば今時ならブロックチェーンとかAI。
『インターネットを使ってフルサービス』にしたら、意味が変わってくるよねぇ。フルサービスって言うのが何を指すのかとなると「銀行のフルサービス」かなってね。
そうすると、ネット銀行が色々とあるができていないのは法人融資なんだよね。そして地方銀行は営業エリアの話しがあって、早々勝手に他の地域に融資はできない。
そして、銀行ビジネスというか、金融ビジネスというのは基本的に「量」のビジネス。
地方が衰退して、貸出先も減ってくる中で「信用創造」するためには、エリアを拡大するしかない。
しかし、新たに店舗を出店するような固定費を掛けるような話しは、もうありえない。となるとネットでの「フルサービスバンク」を展開する。
そのためにSBIホールディングスはSTEP3を用意している場面かなぁと思う次第。しかし、銀行というのは典型的な規制産業。
あまり大胆な発言をするとお役所に睨まれる。そうなると後々面倒なので、こんな言い回しを北尾社長はしているのかもしれない。
基本、数字の世界なので、以前にも流行ったスコアリングでネット融資ってできる。しかし、それでは銀行としての目利きとかけ離れてくる部分があったりした。
さて、SBIホールディングスの北尾社長の思い描く未来を考えて見るときの方法としてこんな方法もあるかなという話しでした。
営業の時に、経営者の話を組み替えると本音が見えてくる鴨ねって話しでした。
【コンペに負けないB2Bコンサルティングセールス】が学べる
スカンクワークス合同会社
https://skunkworks.llc
株式会社エクソン
https://exon.co.jp
skunkworks.llc チャンネル(You Tube)
https://www.youtube.com/channel/UC1EPn1RXl93oFg9LNUDczwA
スカンクワークス合同会社公式Twitter
https://twitter.com/SkunkworksLLC