【日経新聞の読み方】成長投資、米欧に劣後 経済対策55兆円の2割止まり
岸田政権の経済対策が出てきたと言う記事。2019年以降最大の補正予算を組んで「総花的」にばらまくという論。
まぁ、危機対応と言うことであれば幅広く支えないといけないので総花的になるのは致し方ないとは思うが、欧米との予算の付け方に違いが際立っている。
欧米は、経済の立上りも早かったこともあり積極的に「次世代の成長分野」への投資を国全体として行っている模様。とくに欧州は「カーボンフリー」へ傾注。
このカーボンフリーというゲームチェンジに乗り遅れるととんでもない結果がくる気もしている。
いままで、政治がもたらしたゲームチェンジを思い起こしてみたい(鷲の人生の記憶の中だが)
この2つが確実に私の人生にも多大なる影響をもたらしている。
スターウォーズ計画で旧ソ連は無くなり、情報スーパーハイウェイ計画でグローバル化が一気に進んだ。
両者に共通するのは「情報」というのが切り口になっていること。そこからの気づきで鷲は「コンサルの道」に走り、活動の切り口は「情報テクノロジー」ってヤツで20数年間飯を食っているわけだ。
で、話を元に戻すとゲームチェンジを起こすためには「盤面をひっくり返す」パワーが必要ってやつ。
そのためには「大量の投入」が絶対条件。そして加える拘束条件は「特定分野への集中投入」。
日本は、経済大国として予算は間違いなく他国に負けない「量」は持っているはずだが「集中」という予算の「質」を上げるための戦略ができない。
もうこれは、宿跡しか言いようがないレベル。
大企業を見てもそう。
最近は、日立製作所がIoTプラットフォームの「ルマーダ」に戦略的に傾注するのが老舗企業としてはビックリする戦略的な集中投資だなぁと数少ない例。
彼方此方に忖度して、分散する事が負けにつながることを、先の大戦で学んでいないなぁと最近つくづく思うしだい。
江戸時代から明治にかけてが、政治というか統治機構がいちばんよかったのかななんてね。
まぁ、政治の話はどうでもよくて、自分で舵を切ることができる「オーナー中小企業」こそ「戦略性を持って」「集中的な投資」をして時流に乗りたい。
新型コロナで世界中が強制的に変化を求められるという中で、時流が変わるタイミングはそうそう無いわけで、そこをつかむための戦略性が中小企業の生き残りの最大条件だろうね。
その戦略が外れたら、それは運命って諦めるしかない。