49・後輩を一人前に育てる ~ ネガティブポリシーってしってるか? ~
哲学を持って言行一致だよねって話しを昨日は書いた。これは、内発的な動機としての仕込みだなぁと思う。
人間やっぱり、内なる動機が一番ストレスないし、自信を持って正々堂々と動けることになる。稲盛さんじゃないが、その動機善なり?は内側の話しだ。
とは言え、哲学的な話しというのは、浸透するまでに非常に時間がかかる。我々がその哲学に基づき言行一致しているのは、長い時間をかけたからだと思う。少なくとも自信をもって哲学を語れるようになったのは、鷲もここ10年かな。
40台に色々な試行錯誤をした結果である。
まぁ、後輩連中にも自分で考えろや、背中を見て考えろやでもいい。鷲なんざ、そばにお手本いなかったからね、この業界では。
で、内発的な動機の別に、もう一つ外発的動機というのがある。行動指針的な具体的なはなしである。
これを先輩として後輩に伝えられるようになるのはメチャクチャ大事だと思う。で、これは自分の先輩から連綿と受け継いできた内容をアップデートすることができる。時代の流れに合わせた行動ってあるよね、それをまとめておくことだ。
念のために書いておくが、これはマニュアルではないぞ。間違ってもどのボタンを押すとこう言う結果になる。こういうときにはこう話せではない。
鷲の言う外発的な動機付けは「べからず集」かなという気がしている。自分の行動を律するための「これはやるな」という話し。
制限をかけるという捉え方でも言い。
例えば、うちなら「接待はしても受けるな」みたいな話し。
もしくは、「お客様の内情的な話題には距離を置け」とかね。
やってはいけない事を教え込むのは先輩として大事でしょう。連綿とつながっているトラブル回避の方法。
人間、誰しもが安心領域ってある訳だ。ここにいれば安心って感覚ね。
べからず集を守っておけば「安心なのね」っていうのは、積極的ではないかもしれないが動機付けには有効。そこ守れば怒られないって判っていれば気が楽でしょって話し。
ここは、どんなヤカラがいるのか判らないビジネスの世界で、自分を守る、会社を守る、お客様を守ると言う意味で「べからず集」メチャクチャ大事。
ただ、もっともっと大事なのは「べからず集を守る」ことではなく、それ以外は「自分で考えて行動しろ」って話しにつなげる事。
大事なことは、行動することであって、自分を守ることではない。行動しない限りは、営業として案件は生まれないし、お客様との関係も深められない。まして、お客様のビジネスへのお役立ちは「べからず集」を守ることでは生まれない。
当たり前だよね。
べからず集で安心領域を確保してあげる。その上で、自由に発想、自由に行動する促しをどうするかが先輩の大事な仕事だと思う次第。
以前も、どこかで書いているかもしれないが、大事なのはネガティブポリシーで育てるってことやね。
おっと、続く。
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