№273(018) 【日経新聞】五輪、苦渋の開催優先 海外客断念で消費1500億円失う 変異型を警戒 IOCは収入の痛手小さく をコンサルティングセールス目線で読む
日経新聞3月21日
五輪、苦渋の開催優先 海外客断念で消費1500億円失う 変異型を警戒 IOCは収入の痛手小さく
東京オリンピックに海外からの観客を迎入れない事が決まったとのニュース。
1500億円の消費を失ったと書いているが、過去のインバウンドからの想定からの試算だがもっと影響は大きいような気もする(まぁ、ここは鷲は専門家じゃないからよくわからんけど)。
個人的には開催に向かって、まだまだ紆余曲折があるのではないかなと思っているところだが、先ずは第一歩進んだ。
とは言え、観光立国ニッポンを目指していた政策にとっては大打撃。
訪日外国人のグラフを見ると判るが、途中の民主政権(2009~2012)では停滞した(2011は東日本大震災で急減)が、その後の安倍政権で一気に加速をしてインバウンドが加速したのがよくわかる。
そして、2020年のインバウンドの消費金額目標が「8,000,000,000,000円(8兆)」
ちなみに、2019年(コロナ前)の国内発生での観光市場の大きさが「約22兆円」
両方を合わせて30兆円の市場を目指していたわけだ。
ちなみに、30兆円の市場規模の業界は、「通信業界(通信と放送)」ぐらいの規模になるようですな。
これがコロナで、だいぶ消えてしまった訳だ。
通信業界とか機械業界の業界が一気に市場が1/2(ここの数字は正確には把握していないが、ホテル業等は半減では済まないだろうな)なくなったらどうなるか?
そりゃ、政府としてはGoTo Travelとかで必死にてこ入れするわね。
サービス業だから、就労人口は通信業界や機械業界の比ではない。まして、観光資源の多くは地方に広がっている。
いずれ観光が動き出したときのインバウンドを支える地方観光地がなくなっていたらどうなるか。
まして、タダでさえ疲弊している地方経済にダメージがあったとしたらどうなるか。
爆弾を抱えている地方銀行がバタバタ潰れることにもなる。地方に広がっている製造業のT2以下の中堅中小が資金の貸し剥がしなどでこれまた倒れることになる。
コロナで、まさかインバウンドがこんないきなり消失は誰も予想していなかったであろうし、国内の観光を半強制的に止める世の中が来るとは誰も思っていなかったであろうなぁ。
とは言え、この観光業、とくにインバウンドは、為替の影響もとてつもなく今までも出ているのは判っているはず。
為替とコロナは意味は違うが、不可抗力に近い現象という意味では、インバウンドにこれほど成長依存する政策はどうだったんだろうなと言う気もしている。
今回の件でよくわかったのは「日本の経済基盤が想像以上に脆弱であること」ではないかと思っている。
おっと長いな、明日も続く
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