№251 【日経新聞】“川崎重工、年功制を全廃 工場含む1万7000人対象”をコンサルティングセールス視点で読む
日経新聞2月27日1面記事
川崎重工、年功制を全廃 工場含む1万7000人対象
年功序列 = 年齢が上がれば給料は上がっていく
という制度をやめますよと言う記事。
事務職や管理職だけではなく、経験がモノを言うと言われている「職人(工場現場)」からも年功序列をやめていこうと言うのはけっこうな衝撃的な話しのような気がする。
職人の世界というのは「経験」「体験」という時間と比例して「技能」が上がっていくという職業と言われている。
職人の勘ってあるからねぇ。鷲も40年前は職人の世界にいたので、職人さんの先回りできる勘や、トラブルシューティング時の勘は大きく助けられた記憶。
職人の勘を否定すると言うことではなく、その持っている勘を職場で活かしてくれれば給料は上がるって話しだと思う次第。
単純に、年齢や在籍年数で給料は上がりませんよってことなんだろうね。
まぁ、そりゃそうだよね、よく考えてみれば。
過去にいくら良い仕事をして、若いときに会社に貢献した。でもその時は給料安い。
そんな優秀な若い人も、黄昏れて過去の栄光はあるが今は淡々と仕事をこなすだけ。でも、年齢が高いので給料もそれなりに貰っている。
まぁ、一般的に年功序列はこんな感じ。
会社にしっかりしがみついていれば(ネガティブな書き方をあえてするね)、給料が上がるなんて言うのは今の時代にいいのかしらって話しなんでしょう。
生産性をどう上がるかというのが国家的な課題であるなかで、「今から未来にたいしての仕事っぷり」に給料を厚くしていこうっていう流れなんだろうねぇ。
でも、これって労働者の生活設計という意味では、年功序列の方が安心できると言えば安心できるよね。
過去にしっかりと仕事をしている人間。そして今をナントカこなせている人間には、まぁ功労も含め給料を年々上げていこう。これから結婚をして子どもを持ってなんて人には安心だよね、年々給料が上がるとしたら。意識を仕事の中でのスキルアップや椅子取りゲームにだけ意識を持たずに、家庭とのバランスを考えるヒトは年功序列はありがたい話。
でも、将来のことが判りづらい時代に「今の会社に貢献している人」や「これからの会社に貢献することが見込める人」に手厚くして給料を高くする。
この方が、若手や専門職なんかのモチベーションにはつながるはず。そして、モチベーションを保って貰えるということは、離職のリスクも低くなる。
どっちが良いのかはよくわからない。ここは経営の決めの問題だよねぇ。
おっと長いな続く
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