偉大なる漿群閣下、祖躯君の誅罰を決意す
今年は灰降り雨のせいで換皮を早くしなければならないのに、西の国境は閉じたままだった。加齢によりとみに輪郭が茫洋としてきた漿群の言葉はひどく分かりづらいのだが、大まかに通薬管がとった意はそのようなものだった。
うんざりしたような鳴き声が多くの貴人から漏れ、一つの旋律を作っていく。可能な限り儀礼的に不満を表明するのはこのものらの特徴だが、旋律の乱れがたしかに存在する。いよいよもって抑えておくのも限界だ。この貴人たちの半透明の肉体の中で蠢いている斑点はいよいよ素早い巡りになって