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「イラストで推しに可愛い創作衣装を着せたーい♡」センス素人の挑戦 第一歩

※二次元の女の子に関する話の記事です。
※ノウハウではなく自己分析、実践、忘備録がメインです。自分語り過多

前書き

今回の経緯

 ……担当や推しに可愛いオリジナルの創作衣装を着せられるようになりたい。
 これはいつもの思いつきではなく、もう年単位で思っていたこと。
 元々私はラブandベリーのド世代で、リルぷりっ筐体も通り、時を経てフォロワーの影響でプリパラ&プリチャン筐体大友になった経歴も持つ、女児もの×女児ナイズコーデ概念が長年大好き人間。
 そして今デレマスで諸々やってて、そりゃ「可愛い女の子が可愛い服を着(て踊)る」というジャンルなんて当然好きなんですよ。
 そんでもって、まだまだ未熟も未熟ながら、一応デジ絵も描く二次創作オタクです。

 そういう経歴と好み、状況だとつい何度も思ってしまうわけです。
 絵描きとして(一次二次それぞれ)憧れのあの人やあの人や、RTで回ってくるすごい人たちみたいに、オリジナルの可愛い洋服を推しに着せられるセンスがあったら楽しいだろうな……

 もちろん公式の衣装も最高だし描くし人のも見るけど、正直「その衣装を着た絵」が題材のものとしてはジャンル柄公式カード絵こそが至高だし……
 いいネタや素敵な構図が出る、降りてくる、作れる人なら既存服でも素敵な創作が沢山出来ると思いますが、私は創作したい欲に対してどちらもまだ今ひとつです。
 それこそ「ネタ」の一部として、こういう服着て欲しい!→創作で実現が出来たら、自己満という点でも強いし楽しいんじゃないか。
 しかしいざ描いてみようとして素体描いて見てラフを重ねてもその段階で、ぐえー!なんじゃこれは!なにがセンスいいかもわからないけど、これがダメなことだけはわかる!となっては自分ってセンスないな……としくしくして挫折するを数年繰り返し。
 センスが欲しい……(自分を満足させられる・自分が楽しめる)服飾センスが……欲しい!憧ればかりが募っていく。

 そんな中、Noteに忘備録まとめること含め、今回色々思い立った理由は下記のモデルの話にちょっと描いてあるのと、あと最近のデレマスを取り巻く環境が色々な部分でちょっと(オブラート)アレでアレでてんやわんやなため、コミュニティ含め他者との交流などに依存しすぎず、自分で自分を満足させられる二次創作、楽しみ方を模索したいと思ったからです。
 公式こそ至高だし、SSRも新規カードも欲しいけど現状、なかなか来ないので……

精神論の話(※読まなくても良いです)

 よくSNSで他人の評価なんて気にしないで楽しむことが大事なんだ、自分のために創作するべき、対象や創作が好きでやってるんでしょ?みたいな創作論が話題になりますし、半分はそうだよなと思うし、半分は悪意のないキラキラした正論パンチだよなぁ〜と思います。
 私は創作を通して、「ここ好き」のコミュニケーションをしたいという側面があるし、それが良くも悪くも原動力やリビドーになっている。
 あともう一つ、自分の創作に課す理想がとにかく高い。
 具体的な創作者から、ふわふわしたものまで色々憧れが強い。
 そしてこれはあるあるではないでしょうか。「もっとこう、担当や推しは可愛くて素敵なのに、私の力が表したい"好き"に追いついてない!!!!!」という頭抱え。

 だから千里の道も一歩からな創作において、良いも未熟もある自分の創作を続けるにあたって、同じ「好き」を持つ人との交流や嬉しい反応をMP回復薬にしているところがある。
 とはいえ他者などの、自分にはどうにも出来ない現象に依存しすぎるのは危険というのはほんと尤もだし、でも評価を気にする人の好きは承認欲求のいけないもので、ほんとに好きなら好きの力だけで全部やれるでしょのように言われると、それはそれでモヤモヤはする。
 私だって自分の作品サイコー!って満足の永久機関出来るもんならしたいよ!!ただそうなりたい過程(今)でその難しさに苦しんでるんだ!!
(出来るタイプの人が出来ないタイプの人を悪意なく刺してる構図だと思っている。まあ後者タイプもそれで腐りすぎると実際めんどくさいので(自己紹介)なんとも言えない)

 前置きが無駄に長くなりましたが、まあいうて前述通り人に依存しすぎないためにも。
 とにかく今回はそんな高い理想と現実のギャップを埋めるための険しい崖を登ろうという一歩の記録でもあります。

本題

今回描いた絵

及川雫さん
片桐早苗さん

 言いたいことは色々あるかと思います……
 センスとか構造とか色彩とかそもそもの画力とか。でも現時点で精一杯で描いたのでゆるしてください。練習の記録です。
 いずれはファンタジー衣装やアイドル的衣装も描きたいんですが、後述する理由と資料の探しやすさによる練習も兼ねて今回は私服っぽいのがテーマになりました。

分析①:そもそもセンスがないってなに?

 ずっと「なにもわからん!自分にセンスがないことだけがわかる!」とセンスセンスと言ってましたが、まあ今回の話としては自己満創作だし、突き詰めると産んだものに自分で満足できるならそれでいいわけですよ。
(ぶっちゃけ作品問わず自分が良いじゃんと思ってた衣装が、一部ユーザーにダサッ!と唾棄されてるのを見た経験は割とある)
 ただそのためには自分にも根ざしてる「なんかダメなのはわかる」だけはとにかく払拭しないといけないわけで、良いと思うものに近づくにはやはり「センス」を磨きたいんですよね。メイン自分センスちょっと世間センス。

 あというて担当や推しに着せて公開するわけだから、全員納得は無理でも10人中6人以上にうわっ死ぬほどダセェとは思われたくないかな……

分析②:センスがないとどこで困る?

 自分にセンスがないと前述の「なんかダメなことはわかる、でもそれがわからん!」もそうですがそれ以上に致命的だと思ってることがあります。
 デザインを作ってみるとき、要素の足し引きと掛け合わせ、継ぎ接ぎが致命的に下手なのです。
 リアル創作ともにファッションは組み合わせですし、創作衣装指南系でもだいたい「組み合わせる」ことを軸に説明されます。しかしそれが一番難しい!

 これは私の性質としてまず、世の中のパクリと参考の線引きは殆どが曖昧なため、不安がりと自意識過剰が付き纏っていることがあるのが理由の一つだと思っています。

 ほぼそのまんま、これと同じ!はわかる。
 でもそれ以外がどこからどこまで「パクリ」なのかわからないから、何をどこまで取ってきたらいいかわからない。
 しかしこの世の中、創作ファッションを作るにあたって、なにも参考にしないは流石にありえない。それはわかる。

 私はこれまで二次創作をしてきたとはいえ、幼少期のお絵描き含め、だいたいキャラクターの服は公式にあるものまんまに描いてばかりだったので「ガチガチの、そのままの忠実なお手本」のないものに慣れてません。
 これまでの女児ゲーなどの経歴で「自分の好み」「これ好き!となるもの」自体の傾向は割と確立されてると思ったけど、創作するにあたってデザイン関連の要素の抽出や分解、再構築はあまり経験して来ませんでした。
 女児ゲーも着せ替えゲームとは言え、一応公式正式の「コーデ」があったり、服がまとめてセットアップだったりしますし。
 二次元ファッションはあるものを享受し、これ好き、って言ってるだけだったんですね。

 とはいえ、参考に良いと思った他所の服を、公式の服を描くようにそのまんま描きすぎると、他所のデザインパクリになる。難しい。わからん。
 しかしそこで要素と要素の継ぎ接ぎや自己流アレンジを入れようするとまさにそれで破綻してる気がしたり、それの良し悪しすらもよくわからなくなったり……が恐らく、デザイン苦手意識の理由だと思いました。
 ただ、まさしくここが楽しい!になるときっと文字通り世界が変わるのでしょう。

 あと……パクリ/権利問題についてはなんせ公式関係ですらもちょっと前に……ちょっと色々あったのでね……それもあって私たちも気をつけないととより思ったわけですが……

 もう一つ、今回ではないですが以前挑戦してorzとなったオリジナル衣装について、己のセンスのなさを嘆いていたら、同じく女児ものコーデ好きのフレンズから「ここを星にしたらもっと可愛くなるかも!」というアドバイスを貰い、それだよ!私が欲しいセンスとは!となったことがあります。
 ここをこう変えて見たら?という閃き力が足りてない。
 それこそ引き出しを増やせ、インプットしろ案件なんでしょうね……でも上記の理由+理屈>感覚タイプと自負してるのもあり、なかなかに難しい。

実践①:参考にしたもの

 佐倉おりこ先生、ちゃおプラスで現在連載中なだけあり、可愛い絵柄とメルヘンなファッションデザインで女児もの好きのハートを射抜く御方。
 ちゃんとしたノウハウや引き出し自体を見たい人はこちらや、自分の描きたい方針に合ったデザイン教本やファッション本を買って読むことをおすすめします。
 こっから先はそれを与えられた上でのデザイン素人のただの呻き声です。

 先生の創作ファッション本は4冊ありますが、私服風ということで今回は上記のものを。
(本の前書きにもありますが、先生はオリジナルキャラはもちろん「推しに可愛い服を着せたい!」の層も想定してくれています。)
 上記の本と、あとはGoogle画像検索。

実践②:種類や造形に理解を得る

 創作は練習より実践派なのと、そもそもオリジナルの服を描く力をつけたいが目標なので、そのまま本の内容通りの服を着せたりはせず、いきなり挑戦してみました(脳筋すぎる……)。

 では今回本の何を一番参考にしたかというと、服と形のデザイン用語の知見を得るでした。
 ギャザーブラウスとかシフォンスカートとか、ただ見る分にはうんうん知ってる!見たことある!好き!となってたけど、リアルも二次元もおしゃれはライトに見る専なせいで(……)名称をちゃんと言える知ってるフリークかというとノーだったので……
 上記の本に限らず、ファッション用語をまとめるサイトや本は恐らくたくさんあるはずなので、ここの知識が微妙……という人は探して見たら良いと思います。

実践③:特定のデザインに目をつけてGoogle検索をし大まか造形を決める

 ②から色々なものを眺めて、トップスでもボトムスでもワンピースでも良いので、どれか一つ、もしくは二つに目をつけます。
 そしたらGoogle検索でその用語で出て来たファッションモデル系の画像を眺めます。
 眺めていくとだいたい造形やら他の組み合わせにおいて、割と王道の線が見えてくるんじゃないかなと思います。
 上記の絵だと、デニムジャケットにはこういうボタンのつき方をしているとか、ノースリーブ+コルセットには柄ものロングスカートが鉄板とか。
 流石にこういうところは取り入れてもパクリにはならないだろうということで造形、要素部分に取り入れました。
 また本当に細かいところ(襟の形やそこにラインを入れるなど)は、本に描かれてる服や特定の画像を取り入れたところもあります。

実践④:取り入れる色とメイン柄を決める

 上記の本でも割と口が酸っぱくなってるんじゃないかってくらい言われてたので、強い柄は重ならないように一つにすると決めました。
 詳細は後述。
 実際の私のクオリティはさておき、推しキャラということもあり似合うと思う色、着てほしい色をチョイスするのは楽しかったです。
 ただトップス、ボトムス、アウターとオブジェクトが増えると、当然色数も増えるので大変でしたが……

個別解説

及川雫編

 そもそも今回これらを思い立った理由は雫さんからでした。
 及川雫さんといえばシンデレラガールズ最大級のおっp……お山アイドルですが、彼女にはファッションというテーマもあったりします。
 岩手の牧場の一人娘である彼女はお嬢様のようなキラキラした女の子に憧れもあったものの、自分はああいう風に可愛くなれないと諦めていた時期もあり、しかしアイドルになって色々な自分になれたという話がモバの劇場にあり、ステでもそのスタイルの良さを活かし最近ではセクシー路線だけではなく、高身長Paアイドルユニットでモデルのお仕事を……長い?

 とにかく、ただお山が大きくセクシーなだけではなく、モデルとしても素敵な逸材な雫さん。
 そんな彼女がモデルの仕事をもっと見たい。
 あ、「彼女のモチーフでもある牛さん……の柄のファッションアイテムを使ったコーデ例の紹介モデル」とか見てみたいなと急に降ってきました。
 脳内にタイアップというイマジネーションと、明確なモチーフ柄が決まっているという点から、私に「やりたい」「もしかしたら出来るかも」「とはいえ雫さんの良さに恥じないようにちゃんとしたいぞ」という、ちょうど良い天啓が降りてきたわけです。
 トップス、ボトムス、バケットハット(とカバン)にそれぞれに牛さん要素を入れることを決め、そこから他の組み合わせを考えました。
 取り入れたい!と強く目につけたのはデニムジャケット。
 おしゃれにわかもにわかですが、デニム系はオールマイティにかっこ可愛く出来るというイメージがあったので。

原田美世さんで好きなデレ公式のカード。デニムジャケットはインナーの甘いを甘すぎす、にも出来るいいヤツという認識の一端

 真ん中→右→左の順で描きましたが、最初いきなり手が迷子の棒立ちになったので、申し訳程度にスカートをいじるに変更し、あと二つは鞄をありきの持たせるポーズ(こちらもモデルのパターン参考)から始めました。
 ニットの線とかちょっと雑になったのでもっと質感を上げたいが絵としての反省点。
 後から気づいたけど、色々試した結果のフィーリングで設定したニットの色。初期立ち絵のパーカーの色とちょっと似てますね。しっくりくるわけだ。

片桐早苗編

 早苗さん難しすぎんよー!!!
 雫さんからの勢いで早苗さんも描いちゃお、公式でも着てるしバブリー的で好きな豹模様ベースは確定で!ちょうどクリスタ画像素材もあるし!
 と勢いで描こうとしたはいいものの、バブル好きのお下げ童顔28歳B92ボンキュッボンというジャンルがまず修羅。
 そもそも公式立ち絵になってる服も、ぴっちりキラキラボディコンをやわらかそうなアウターでなんか一見それっぽくしてるという割と突っ込みたい仕様。私は好きですが……
 正直可愛い系の顔と髪型をしてはいるけど、身体付き含めて公式は割と大人要素をプッシュしてるし服も大体大人っぽいに入るであろう系なんだよな……と。

 早苗さんの公式カードの私服で多いのは黒→黄色→ピンクくらいのイメージなのでそのあたりをメインに想定して、上記の手順をしました。
 まあ難しい、キャスケットが始発点なのはよかったけど、だいたいブカブカ系の服で取り入れるのは良くても上手く描くのが難しい。
 上述の通り、ノースリーブ×コルセット×柄ものロングスカートはほぼテンプレの「答え」型があったので無難にはなったんではないでしょうか。
(参考画像はほとんどチェックスカートでしたが……)
 真ん中のやつは大人っぽい黒コートを着せたいが先に来たので、柄はご覧の通りにさせて頂きました。
 あと雫さん共々、鞄や靴の形や装飾の形も本と画像を活用しつつ、色を変えたりしました。 このへんももっと凝りたいですね。

総括:次回に続く……?

 今回思ったのは、私は主に造形の組み合わせに苦手意識があり、色や柄決めは結構好きかもということです。
 柄は今回明確なものがあったからですが……。
 今回やったこと&出来たことは、柄を軸に、造形組み合わせにとりあえずチャレンジするですね。
 教本を使いつつも、この本のミソである可愛いワンポイントを付け足すアドバイスなどは殆ど活かせなかったので(挑戦キャパシティ+ガーリー系の本なのに、今回の二人をキャラ的に大人っぽいに寄らせようとしたという原因はあります)、今後練習を重ねるにあたってこのあたりも挑戦として取り入れてみたいですね。

 ところで、雫さんと早苗さんと来たらあと一人書きたいところですがというか、本来あと一人描いたらNoteを描くつもりでしたが、空き時間に叩き台作ろうとしたら思ったより没頭&えらい文字数になったので、一旦ここで書き切って区切りますというわけです。
 憧れは思いつきじゃないけど、それ以外は大体いつもの突発思いつきでした。
 あと一人や、今後色々描いたらまた都度忘備録記事を出したい……かも。
(しかしどうしよう……上の二人と違って、これ!という(アニマル)柄が思いつかないんですが)
 服考えるの楽しい!創作するの楽しい!となれる、ハッピーな創作オタクになりたい!崖登りは始まったばかりだ!
 という謎テンションで〆ます。