ハートボイルドウォーズの「アキ」から見る大和亜季雑感
祝・ハートボイルドウォーズCD発売決定!
皆さん見ました? 見ました?
このリッチな作画に、銃を持ってこちらをまっすぐ見据えた凛々しい亜季の顔。
っていうかほんと服とか質感がえぐい……
早苗さんも巴お嬢もお顔が本当に綺麗…… この物騒なジャケットにハッピージャムジャム同時収録ってマジ?
ハートボイルドウォーズは待ちに待っていたCDジャケットも公開され、(フルは単体で配信済みなので)あとは発売後のソロリミを残すのみになりましたね。
楽しみなような、楽しみが終わってしまうのが寂しいような。そんな気持ちに。
前置きはここまでくらいにして、本題に入りましょう。
ハートボイルドウォーズは3人が映画の主演を務めるという、モバマスの「公演」に近い、いわゆる劇中劇形式にあたります。
名前はほぼ同じだけど、いつものアイドルと違った「役」という体と、いつもと違う世界観で話が繰り広げられる。
(役柄の名前すら違うさよならアンドロメダはかなり異質。でもあれは名作)
いつもと違う姿で物語が繰り広げられる、劇中劇形式。
正直慣れない人も割といるのではないでしょうか。というか私もそうだった。
しかし、色々向き合うと、この劇中劇での弾丸解決屋・アキとそれを演じる主演大和亜季の関係の味がコリコリと効いて来たので、その雑感を思うがままNoteに記したいと思います。
この解釈や考えが絶対、というわけではなく、あくまで木端な一人の大和亜季Pの妄言としてこういう考えもあるのか、と思って頂けると幸いです。
※思いっきりコミュやカードのネタバレを含んでいます。
読める方は一度読んでから読まれることをお勧めします。
アキから見る亜季
アキと亜季の「お茶目さ」
「ハードボイルド」をもじった「ハートボイルド」な今作。
亜季が演じるアキも、予告の雰囲気や立ち絵の服装などからいつもより若干の渋さが伺えますが、実際は言うほど渋いやつじゃないです。
情報屋とのラップバトルに前回負けちゃってたり、中華料理店で辛いものを食べて涙ぐんでいたり。
コミュではなくカードセリフになりますが、「私の勘は5割くらい正しい!」と自信満々に言い放ったり、案外お茶目なところがあります。
エンディングでサナエには早苗さんのとき同様「アキちゃん」と呼ばれたりと、なんだかんだでお茶目なところもある「女の子」として描かれているように思えます。
亜季は亜季で、「Max Beat」でロシアンシュークリームで絶叫したり、たまにどこまでがボケなのかマジなのかわからない言葉が節々にあったりしますからね。
アキと亜季の「考え抜く姿勢」
作中でアキが依頼人に裏切られ、周りが頭を抱えているシーンにて。
アキは周りの目を憚らず、ずーーっとスクワットをしていた矢先、トモエ、サナエに共同戦線を提案します。
トモエ刑事に「そっちのスクワット馬鹿」と言われるほどに。
ただオープニングのシーン曰く、アキがスクワットをしている時は、考え事をしている時なのです(助手のコウメは理解している)
3話のアキは周りには見えにくい形で、考えに考え抜いていたのです。
信じた依頼人に裏切られるという一見ショッキングなことが起こってから、ただただ一心不乱にスクワット=考え事をしていた。
「あいつ何やってんだ…?」と思われるほど、ぱっと見は心情がわかりにくい。
ただそれは底抜けの前向きとも取れるし、敢えて周りに見せないものは見せないとも取れる。
そういった、周りにはちょっと内面がわかりにくいけど、少なくとも確実に前に向かって進もうとする要素が、とても大和亜季本人に近いものがあるな、と私は思いました。
アキと亜季の「成長する姿勢」
アキがこの、雨の代わりに鉛玉が飛び交うとされる世紀末のような街を愛する理由は「鍛えられて得られるものがあるから」だと語っています。
これは本当に、アイドル界を戦場と捉えている亜季に準えているようだと思います。
モバマスのぷちデレラで「なぜ失敗するのか、上手くいかないのかを考えて、試行錯誤することが実に楽しい(要約)」と語っていたりと、自分が、共に戦う相手が、一緒に成長することそのものに楽しみを見出している亜季と強くリンクしていると思っています。
成長することが、強くなることが「楽しい」と捉えている亜季が演じるアキは、世紀末のような世界でも、共に鍛えられる環境を愛して強く生きているのです。
アキと亜季が掲げる「勇気」
ハートボイルドウォーズの3人はそれぞれの「弾丸」に違うものを掲げています。
トモエは「仁義」、サナエは「正義」、そしてアキは「勇気」です。
これは楽曲の方でも、それぞれが担当している歌詞にされています。
劇中で語られている分だと、アキは「人助けがしたい」と思って、弾丸解決屋こと、なんでも屋になったようです。
そんな一見フットワークが軽くて、なかなか成し得ないことをやっているように見えるアキが「勇気」を掲げているのには、亜季本人の思考もリンクしてるのかな、と思っています。
亜季、自分が心身強い自覚もある。アイデンティティが強い自覚もある。
ただそんな自分のことを特別扱いはしていないと思うんですよね。
えくすてのソロ曲コミュでも、歌や心強い戦友(ファン)がいるから自分は戦えているという旨の発言をしています。
逆に言えば、あんなに強くても一人で生きていけるほどの力は持っていない、と思ってるような気がする。
そういう意味では、鍛えていた部分が強いだけの、普通の女の子なのかなって思います。なんなら色んな子を自分と同じような基準に見据えて鍛えてようとしてくる。
意味合いは全然違いますが、さよならアンドロメダでも亜季は「誰しも」という言葉を使っています。
ただ、それはどちらも「それは自分だけじゃない」という内容です。
こちらでは悩むことを悲観しすぎないために、誰しもという言葉チョイスをしている。
そして、この「勇気の弾丸」については、誰もが持っている、と思って発言しています。
私の胸にも、あなたの胸にも勇気は宿っているよ。恐らくそんな感じに。
この言葉はある意味、大和亜季はどういうアイドルなのか?の片鱗も見られるところだと思っています。
(別記事でも以前語りましたが、私は「みんなの戦友」なアイドルであると考えています。)
話が若干逸れましたが、こういった物騒な世界で問題解決に向けて自分の一歩を踏み出す。
そんなアキを通したから、また亜季も勇気について考えてこういった発言をしたのではないでしょうか。
そしてそんな、自分を特別扱いせず、良い意味で周りを巻き込む亜季が演じるからこそ、アキが「勇気」を掲げる意味があったのではないでしょうか。
もはや卵が先か鶏が先かみたいな話になってしまいましたが、キャラがリンクする劇中劇を私はこう捉えてみました。
更に、この「誰しもの一挙一動に勇気の弾丸が宿っている」の思考については、次の項目にも繋がっていると思っています。
大和亜季に通じる「信じる想い」
「私を、私の弾丸を、自分自身の弾丸を!信じてください!!」
初見はコミュのドタバタした空気に気を取られていたけど、この言葉、本当に本当に大和亜季だなって思うんですよ。
私を信じて。私の弾丸を信じて。自分自身の弾丸を信じて。
この言葉の何が美しいって、自分のことも相手のことも信じていなかったらこの三つ全ては言えないということです。
自分というものに自信を持っていて、なおかつ、人のことも素直に尊敬し、讃える亜季⇄アキだから言えた言葉だと思っています。
前述した通り、アキにとっての弾丸は「勇気」。
そして「勇気は誰しもの一挙一動に宿っている」と言う亜季の発言からしても、あなたたちの勇気を私は信じていますから、という表れだと見える。
そして、アキが自分のことだけでなく、相違する立場にあったサナエ、トモエ刑事も信じてこの言葉を発したのは、特訓コミュで亜季本人が語っている解釈と恐らく同じなのでしょう。
また、最後には自分を裏切ったはずのユキの志を讃え、気持ちを尊重して球場を守ろうとするのも、亜季に根ざした人を尊敬する心の一部だと思います。
亜季がアキを演じて
そんなアキを演じた亜季は「なんでも屋に興味を持った」「ああいう風にどんな時でも強く生き抜いていこう」と言っています。
これまではアキと亜季の内面的な類似点を語って来ましたが、この亜季のなんでも屋こと弾丸解決屋・アキへの感想や印象はある意味、亜季にとって理想のアイドル像や人物像にも通じるものがあるのではと受け取りました。
前述の通り、アキの弾丸は「勇気」であり、亜季の解釈では「勇気」とは信念を貫くことですから。
そして、亜季は人との絆を、人との繋がりをとても大事にしています。
そんな亜季だから、なまじ力を持っている亜季だからこそ、その力に慢心せず振りかざず、誰かのために自分の信念を貫く姿は憧れなのでしょう、と。
ハートボイルドウォーズ、最初はトンチキっぽい印象が全面に出てて、それも楽しかったのですが。
亜季のことをアキとリンクさせて見ることで、亜季の良いところや想いを、色々再確認や発見出来たかなと勝手ながら思っております。
劇中劇への見方はもちろん人それぞれだと思いますが、個人的にはこうやってコリコリとアイドルの良いところを味わうのも悪くないかなと思いました。
大和亜季の雑記ももう四つ目ですが、こういう整理をするのは好きなのでまた機会があったら何か書くかと思います。
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余談ですが、ハートボイルドウォーズはテーマが「愛と硝煙の絆」に加えて、楽曲歌詞やカードセリフで、3人合わせて「大和乙女魂」が謳われてます。
大和亜季で大和ってシャレかよ!って感じですが、大和亜季=大和魂については亜季と巴お嬢の営業コミュで先駆けて本人がネタにしていたりします。
これまでの大和亜季雑記まとめ