子育てと他人軸
子育てというのは、他人軸に陥りやすいものだと思う。(特に私のような人間にとって)
息子に自我が芽生え、色んなことに意見を言えるようなってからというもの、油断するとすぐに息子軸に引っ張られてしまう。
ふらっと外にでかけたいなと思っても、息子が嫌といえば出かけられない。置いていくこともできない。
息子の好きなものを餌にして〇〇のあるところに行こうか?とか誘うけれど、嫌な時は何を言っても嫌で、終いには泣いてしまう。
家の中は私にはつまらないから楽しくないんだけど、楽しそうに話しかけてくる息子にはつい笑顔で答えてしまう。
そんな日が続くと、私は本当に外にでかけたいのか?と自分の気持ちを疑うようになる。
自分の気持ちがわからなくなり、例の無価値観に陥る。外にでかけたいなどと思う私が悪いのだ。家で楽しめる工夫なんていくらでもあるのに、考えない自分が怠慢なんだと思えてくる。
こうなると毎日の生活が苦痛でしかなくなってしまう。
そんな風になりがちなので、そのたびに自分の心と向き合うようにしている。
向き合って、「ああそうだ、私は外へ出るのが好きなのだ」と思い出す。そう思っていいのだと安心できて初めて、息子に「お母さんちょっとだけ庭行ってくるね」と言えるようになる。
息子は「僕も行く」とついて来ることもあるし来ないこともある。それはどっちでもいいのだ。
大事なのは私の中からやりたいという気持ちが出てきたことと、それを押し殺さなかったこと。
これができれば、あとは自然と自分軸へ戻っていけるし、息子に対しても寛容になれる。
でも他人軸(息子軸)になっているときは、何かやりたいと思っても「そんなことしたらまたこの子が傷ついて泣いてしまう」という恐れから自分を押し殺してしまうので何もできない。(庭に出る、という発想も出ない。「外に出ること」を諦めているから)
油断すると他人軸になりがちなのは私の思考の癖なので気をつけなければ。
気をつけても無意識だから落ち込むことは多いけども。ちゃんと自分に向き合えば大丈夫だということを忘れないようにします。