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あなたのアーティスト活動に箔が付く⁉︎ YouTube公式アーティストチャンネル(OAC)を取得したので、流れを確認してみた
S.KT.です。
曲を作っています。
本記事は興味のある人向けの、軽い解説になっています。
公式アーティストチャンネルに興味のある方、曲を作っている方はご覧ください!
※間違った内容があるかもしれません。その際はお伝えくださいませ!
はじめに
皆さんは、YouTubeのチャンネルページでこのようなマークを見かけたことはありませんか?
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これはYouTube 公式アーティストチャンネル(OAC)を示すマークです。
公式アーティストチャンネルは、アーティストが持つ複数のチャンネル(トピックチャンネル)を合わせ、アーティストや視聴者がより繋がれるような仕組みです。
YouTubeで、みなさんの知っている有名なアーティストのページを確認してみてください。大体の場合はこのマークがあると思われます。
有名なアーティストの方々がつけている印象から、『そう簡単に付くものではないのでは…?』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
(ちなみに、☑️で表記されるYouTubeの認証バッジは登録者10万人が条件)
ですが実はこの♪マーク、曲を作っている方であれば誰でも簡単に取得することができます。(ただしお金はかかります[後述])
すでにこの手の解説は多く存在していると思われますが、いくらあっても困ることはないと思われるので(実例が多い方が分かりやすい)、今回は私S.KT.が、自身のチャンネルをOACにアップグレードした時の経緯を振り返っていきます。
1.なぜOACを取得したのか
さて、私がYouTube公式アーティストチャンネルを取得するに至った理由ですが…
ずばり、活動に箔がつきそうだから… という安直なものです。
このマークを自身のYouTubeチャンネルに示すことで、
・ほかのアーティストの皆様と同じようなプレミアム感を演出できる
・手続きを経て作られたチャンネルとして、視聴者の皆様に安心感を与えられる
・コンテンツが探しやすく、見つけやすくなる
・あわよくば再生数・視聴回数がアップする…?
を狙ったのです。
(まだ曲自体が少ないですが…)
見た目だけだなく、公式アーティストチャンネルにすることでできることが増えるのも魅力に感じておりました。例として…
・YouTube Music のアーティストページに、説明文やアートワークなどを追加できる
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・自身のチャンネルにリリースした楽曲・ミュージックビデオのプレイリストが自動で作られ、更新される
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・既存チャンネルの登録者を統合できる
(他のチャンネルや、自動生成されたトピックチャンネル)
・アーティストとして検索すると、検索結果がすこし豪華になる
些細な内容かもしれませんが、ちょっとレベルアップした気分になれる気がしませんか…?
2.どうすればOACを取得できるのか
理由についてはこのくらいにいたしまして、ここからは実際にYouTubeチャンネルを公式アーティストチャンネルにするための手順を説明していきます。
(公式説明の受け売り半分、自身の経験半分でお送りします)
1.そもそも必要なもの
さて、ここからは『あなたがYouTubeで配信したい曲を1曲持っている』ことを前提としてお話ししていきます。どんな曲でもいいですよ!
YouTubeヘルプによると、公式アーティストチャンネルの取得要件は、以下のようになります。
OAC を利用するには、次の要件を満たしている必要があります。
・アーティストやバンドの音楽に特化した、1 人のアーティストまたは 1 つのバンドの YouTube チャンネルを所有して運営している
・音楽配信会社やレーベルを通じて提供、配信されている公式音楽リリースが YouTube 上に 1 つ以上ある
・チャンネルが YouTube ポリシー(YouTube のコミュニティ ガイドライン、利用規約、著作権に関するポリシーなど)に準拠している
また、次のうち 1 つ以上の要件を満たしている必要があります。
・YouTube パートナー マネージャーと連携している
・YouTube パートナー プログラム(”YPP”)に参加している
・YouTube パートナー マネージャーと連携するレーベル ネットワークに参加している
・音楽パートナー向け YouTube サービス ディレクトリに記載されている音楽パートナーによって楽曲が配信されている
1つずつ説明していきます。
・アーティストやバンドの音楽に特化した、1 人のアーティストまたは 1 つのバンドの YouTube チャンネルを所有して運営している
これは『自身の音楽を配信するYouTubeチャンネルを持っているか』ということです。
Googleアカウントを取得して、YouTubeチャンネルを開設しましょう!
・音楽配信会社やレーベルを通じて提供、配信されている公式音楽リリースが YouTube 上に 1 つ以上ある
『音楽配信会社…? レーベル…? なんのことかな?』
一見ハードルが高そうに感じる部分ですが、この配信も個人でできてしまいます。
この時活躍するのが『ディストリビューションサービス』です。
自身の楽曲をSpotifyやApple Musicなど、多くの『音楽配信サービス』で配信する際にその配信を代行するサービスで、国内外に色々なサービスが存在します。
なお、基本的にこれらはお金がかかります。
(無料でできるサービスもありますが… おそらく後述の条件の関係で選べなくなります)
収益分配率やオプションの充実度などの面でこれらのサービスを選ぶ形になりますが、最も重要なのは『指定されたサービスを選択すること』です!(後述)
ちなみに、『リリースにかかる費用』については、
・月額・年額で課金して曲を無制限に配信できるタイプ
・曲の配信のたびに月額・年額で費用がかかるタイプ(シングル・EP・アルバム単位)
・曲の配信のたびに費用がかかるが、月額・年額の費用はかからないタイプ
などがあります。
S.KT.は現在Dittoで配信しています(年額課金制)。
配信サービスを選んだら、あとはお手持ちの楽曲(と場合によってはお金)を持って、アーティスト情報を登録、曲を配信していきましょう。
※ 登録方法や配信方法は各社によって異なるため、それぞれのヘルプページを参照してくださいませ。
・配信される『音楽配信サービス』にYouTube Musicが含まれていることを確認してください。大体のサービスは対応していると思われますが、ここに配信されなければYouTube上でリリースされた扱いにはならないので注意です。
・サービスによっては曲の審査が厳しく、なかなか楽曲が配信できないといったことがあるかもしれません…
曲を配信したら、自身の曲をYouTubeで検索して表示されるか確認してください。
音楽配信代行サービスを利用して配信した楽曲はトピックチャンネルとして自動でまとめられるようになっており、そこに曲があれば配信成功です。
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(実際には、トピックチャンネルは『アーティスト名 - トピック』となっている)
・チャンネルが YouTube ポリシー(YouTube のコミュニティ ガイドライン、利用規約、著作権に関するポリシーなど)に準拠している
言わずもがな、YouTube側の規約を遵守する必要があります。
<選択事項>
ここからの内容は、いずれか1つを満たす必要があるものです。
・YouTube パートナー マネージャーと連携している
・YouTube パートナー プログラム(”YPP”)に参加している
・YouTube パートナー マネージャーと連携するレーベル ネットワークに参加している
これらの条件ですが、曲配信初心者にとってハードルが高すぎるものばかりです。
パートナープログラムは収益化条件を満たさないといけず、パートナーマネージャーは… 人を呼ばなくてはならない!!
なので、多くの方は下記の条件を選ぶことになるでしょう…
・音楽パートナー向け YouTube サービス ディレクトリに記載されている音楽パートナーによって楽曲が配信されている
地味に重要です。
先ほどのディストリビューションサービスの件で、最も重要なのは『指定されたサービスを選択すること』だと言いました。
実は、上記の条件を達成するためには決められた音楽配信代行サービスで曲を配信しなければなりません。そしてそれらは大体有料です。
それでは、その音楽パートナーは一体どのサービスなのか…
その一覧は、以下のリンクで調べることができます。
注意:スマホでないと正常に開けません!(PCだと危険サイト扱いに)
リンク
S.KT.がDitto を選んだのも、Ditto が音楽パートナーとしてYouTubeと提携を結んでいたからだったのです。
ここまでの話をまとめると、結局必要なのは
・配信する曲やアートワークなど
・音楽系YouTubeチャンネル
・音楽配信代行サービスの登録(音楽パートナー限定)
・音楽配信代行サービスを通じてYouTubeに配信された曲(1曲以上)
となります。
それ以外にも、音楽配信代行サービスが独自に公式アーティストチャンネル取得時の条件を示している場合があります(『リリース楽曲が3曲以上』など)。
これらの条件も取得作業時に確認しておきましょう。
2.取得までの流れ
では、実際の取得の流れを確認していきましょう。
1. YouTubeチャンネルを作る
2. 音楽配信代行サービスに登録する
3. 音楽配信代行サービスで曲を配信する
4. 配信された曲をYouTubeで見つける
5. 音楽配信代行サービスで公式アーティストチャンネルをリクエストする
6. 時間が経ち、受理されれば取得!
1. YouTubeチャンネルを作る
まずは、ご自身の楽曲を配信するYouTubeチャンネルを作成してください。
チャンネル名はアーティスト名が入る、わかりやすいものにすると良いでしょう。
2. 音楽配信代行サービスに登録する
次に、YouTubeとパートナー提携を行なっている音楽配信代行サービスでアーティスト登録を行ってください。
今回の作業でお金がかかる箇所はここです。
3. 音楽配信代行サービスで曲を配信する
次に、お手持ちの曲を配信してください。
サービスによっては、申請に必要な配信曲数が1曲より多いことがあります。
サービスごとの条件はしっかり確認しましょう!
4. 配信された曲をYouTubeで見つける
配信後、YouTube上でトピックチャンネルを探します。
これがあれば、次のステップに進むことができます。
5. 音楽配信代行サービスで公式アーティストチャンネルをリクエストする
いよいよです。
公式アーティストチャンネルは、各種音楽配信代行サービスにて申請することがほとんどです。この手続きがYouTubeに送られ、受理されればYouTubeからメールで通達される…といった流れとなります。
方法は『サービス名 OAC』と検索すれば出てくると思います。そこで各サービスの要件を調べ、フォームやメールで記入し、送信します。
6. 時間が経ち、受理されれば取得!
手続きは時間がかかることがありますので、気長に待ちましょう(後述)。
審査が通り、メールがYouTubeから届けば完了となります。おつかれさまでした!もうちょっとだけ続くんじゃ
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アップグレードのお知らせ後、1週間ほどかけてチャンネルが変わっていきます。
全ての作業が終了すると、再びYouTubeから統合完了のメールが届きます。
これで真の完了です。
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終了後は、ご自身のチャンネルに♪マークがあることを確認してください!
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3.どれくらいの期間でOACを取得できるのか
最後に、気になるであろうOAC取得までの期間について言います。
自分の場合は、だいたい1ヶ月半くらいです。
人によっては長かったり、短かったりするかもしれません。
時間がかかるということだけ、肝に銘じていただければと思います!
おわりに
なお、今回行った方法を用いても、YouTubeチャンネルの収益化はできないと考えられます。(登録者や視聴時間といった別の条件が必要) その点は注意です。
見栄えを良くすることで視聴者にとってより訴求力のあるページを作ることができますし、アーティストにとっても良いことがあったりします。
皆さんも、OACでお持ちの曲をちょっと目立つようにしてみましょう!
S.KT.からの、ささやかなご提案でした…
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以上、失礼いたします。
(S.KT.)