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神聖・悪魔的な性質とは?
四つの人生の段階と種姓について①から㉖まで区分けしています。
バガヴァッドギーター:16章1-5節
クリシュナは言った
〔放棄者は〕
①無畏(聖典の教えを疑わず、恐れることなく生きること)
②心の清浄
③知識のヨーガの修練
〔世帯主は〕
④慈善活動
⑤外界に対する心の抑制
⑥祭祀
〔学生・独身者は〕
⑦ヴェーダ学習
〔隠居者は〕
⑧修行
〔ブラフマナーは〕
⑨正直・単純さ
(16.1)
⑩不殺生
⑪誠実
⑫我慢・怒らない
⑬放棄
⑭平静
⑮中傷しない
⑯万物への慈悲心
⑰無欲
⑱優しさ
⑲潔さ
⑳決心
(16.2)
〔クシャトリヤは〕
㉑威力
㉒寛容
㉓忍耐強さ
〔ヴァイシャは〕
㉔不正に対する潔癖さ
㉕妬まない
〔シュードラは〕
㉖謙虚
これらは神聖な印象をそなえて生まれた者の資質である。
アルジュナよ。
(16.3)
偽善、自尊心、虚栄心、また怒り、粗暴と無知、
これらは悪魔的な印象をそなえて生まれた者の資質である。
アルジュナよ。
(16.4)
神聖な資質は解放につながり、悪魔的な資質は束縛につながる。
アルジュナよ、心配するな。あなたは神聖な資質をそなえて生まれた。
(16.5)
※バラデーヴァ解説;
この聖句では、四つの人生の段階;アーシュラマ(āśrama)と社会的区分・種姓;ヴァルナ(varṇa)に関連した、主要な資質について述べています。ただし、ここで言及されられている資質は一部に過ぎず、すべてを網羅しているわけではありません。人は前世の善行の結果として吉祥の印象(daivīm sampadam)を帯び、その影響で肉体を得た時にこれらの善い資質が自然と現れるとされています。
"puṇyaḥ puṇyena karmaṇā bhavati pāpaḥ pāpena"
「人は善行によって純粋になり、悪行によって汚れる」
(ブリハッド・アーラニャカ・ウパニシャッド 4.4.5)
これらの資質は神聖なるものに帰属し、主を敬う者たちに見られます。こうした資質をもつ人々は、知識(jñāna)と信愛(bhakti)の恵みを受け、その結果として輪廻転生の木の価値ある実(解放・成就)となり得ます。