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光って愛して、ストリップ inわらびミニ劇場

▼まずは

お読みいただきありがとうございます。
寒さと乾燥の季節、皆様は如何お過ごしでしょうか。
こうです。

僕はこのたび、初めて行って参りました。
ストリップ劇場『わらびミニ劇場』へ。
今回はそのときのことを書いていきます。

よろしくおねがいします。

▼わらびミニ劇場とは

『わらびミニ劇場』があるのは埼玉県蕨市。
東京駅からJR京浜東北線に乗ること約40分、蕨駅に降りれば徒歩3分で到着。
非常にアクセス良好です。

わらびミニ劇場は日本最小のストリップ劇場であり、椅子に座れるのは先着わずか15人ほどです。
なので確実に座りたいという方は、午前10時ころから劇場前で配布される入場整理券を入手することをおすすめします。

ちなみに僕の行ったのは平日だったのですが、午前10時ちょうどに受け取った整理券番号は5番でした。
結局、開場時間に着いても椅子に座れるくらいの人数だったのですが、それでも整理券のおかげでステージ正面を確保できたので、やっぱり早く来ておいて正解でした。
ちなみに整理券を受け取ってから開場までの2時間ほどは、近くのセカストで服を見たり、駅前のマクドナルドでご飯を食べたりして過ごしました。

わらびミニ劇場は12時開場、13時開演ですので場内でしばし待ちます。
僕は他の劇場でも、この時間には持ってきた文庫本を読んでいます。
適度な物音と空間のおかげで、けっこう集中できるのです。
(読んでいたのはカラマーゾフの兄弟の下巻。イワンの見た幻覚を石田彰の声で読んでいた。)

▼泣いた

さて、今回なぜ僕がわらびミニ劇場を訪れたかというと、クリスマスまでに絶対に会っておきたい踊り子さんがいたからです。
その方のクリスマス演目を見ておきたかったのです。

そしてその感想なんですが、その方らしいすごく可愛くて美しいステージでした。
一方で、見ているうちにすごく切なくなって、涙が滲んできてしまいました。

どうして切なくなってしまったかというと、見ているうちに一年後のクリスマスのことをふと考えて、もしかしたら一年後には何かしら見ることのできない事情ができていて、実は今日がその演目を見られる最後の日かもしれないと思ってしまったからです。

もっと言えば、また何ヶ月か先にでもその方には会いたいけれど、必ず会えるという保証はどこにもなくて、実は今回が会える最後になる可能性だってあるって思ったら、どうしようもなく切なくなってしまったのです。

また、こんなにも強く切なさを感じたのは、その方が本当に近くにいたからかも知れません。
わらびは劇場が小さいので、踊り子さんは客席のすぐ目の前で踊ったり横たわったりして、私達にはその細部までもがはっきりと見えます。
その日、その方の唇や瞳や睫毛は北極星のように光っていました。
すごく綺麗で、生きてるなって思いました。
そして、この日別れるのがすごく寂しくなりました。

結局その日は、余裕をもって帰宅するつもりだったのに終電ギリギリに劇場を飛び出すまで帰れませんでした。

▼最後に

踊り子さんが生きているなら、ストリップもまた生きています。
だからこそ、それは未来の確約されない、儚い芸術といえます。
そして私達が好きな踊り子さんやステージを楽しむことのできる時間は、二度と訪れない一瞬なのかもしれません。
このことから今回強く思ったのは、先が不安で、未来を願うからこそ湧き上がる光のような感情が、愛なのだろうということです。

おわり。



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