閉鎖病棟でのお話(終)「事の発端1/2」
常に他人との差にコンプレックスを抱く人生でした。
お姉ちゃんは何でも器用にこなせて何でも出来る、私が欲しいものは全て持っていた。
いとこは一人っ子で常に可愛がられている、外孫なので祖父母には余計可愛がられている。
我が家は共働きでおじいちゃんおばあちゃんっ子だったために、祖父母をとられたような感覚でいつもどこか寂しかった。
自分には何もないのだと常に空っぽな感じがしていた。
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