好きだった男への認知の歪み

過去に好きだった男への感情の吐露を書き散らした文章を、記念すべきnote一発目の投稿とさせていただく。

※2024年11月9日〜11月10日にかけてディズニー旅行を控えた前日に書き上げた文章です。もともと身内だけにふせったーで公開していました。
















私の古のフォロワーならご存知かと思うが、私には大学時代、人生を狂わされるほど好きで好きでたまらない同級生の男の子がいた。同じ部活動の同期。当時の私の情緒は彼に握られていたと言っても過言ではない。

もう今は好きではない。それなりの時間が経っているし、彼も私も変わった。彼はもう私が好きだった頃とは違う。私も、彼を好きだった頃の自分とは違う、と思っている。

それでも私の脳みそは、彼のことを「恋愛感情として好きな男性像」そのものとして認識しているらしい。

大学を卒業して彼から物理的に離れ、社会人となり目まぐるしい日々を過ごし始めて新しい環境に馴染んでいっても、毎月2回は必ず夢に出てきていた。毎月2回。必ず。絶対に出てきていた。

最初の頃はまだ彼を好きだったので夢に見てはドキドキしていた。が、いつしか日常では頭からすっぽり抜け落ちてる存在になっても、思い出したかのように突然夢に出てくる。もはやルーティンとなり、必然的に「なんでまだ出てくるの?」という疑問符に変わってくる。

『過去に好きだった人 夢に出てくる』とYahoo知恵袋で検索したこともある。しかも会社のPCで。何やってんだ仕事しろ。

そこにあった回答に、「女性の夢に出てくる男性は、その女性の『心の中の男性』なんだそうですよ」と記載があった。

「その恋が、自分の今までの人生の中で大きな意味を持っていて(失恋だろうが、そうでなかろうが)、あなたの中の恋の象徴・男性の象徴となっているんだと思います」・・・

なるほど。

めちゃくちゃ腑に落ちた。

私は惚れっぽい性格で、男女問わず好きな人はかなりの数いた。ほぼ全て片想いで終わっているが。

それなのに夢に出てくる人は大学時代の彼だけ。彼以前に好きになった人も彼以降に好きになった人も、夢に出てきたことはほとんどない。こんなに毎月毎月現れるのは彼だけだ。

やっぱり私の中でかなり大きな存在になっているらしい。

なにか特別な思い出があるわけでもない。付き合えたわけでも、彼も私を好きだったとかそういうのでもない。強いて言うなら部活動の中で一緒に過ごす時間が濃かった、それくらい。

それでもたまらなく好きだった。

そう、好き“だった”。

もう今となっては過去の感情として昇華している(と自分の中では思っている)。

仲良し同期の私たちは、10数人いるにも関わらず社会人になってからも定期的に集まっている。顔を合わせるたびに、大学時代の懐かしさと“今”の彼の知らなかった一面を同時に感じる。
上述したとおり彼も私も変わっていき、その中での私と彼の関係性も、大学時代とは変化していた。

当然、私の気持ちも変わっていった。

この想いを過去のものにできる日がくると思っていなかったけど、少しずつ彼のことを忘れている。
特別な感情を抱いているのは事実だけど、それは私の中にいる過去の私が未だに彼を想っているだけで、今の私に彼に対する恋愛感情はない。

いつの間にか夢に出てくる頻度も落ち着き、最近はめっきり見なくなった。

本当に本当に、大好き“だった”。

断言できる。

もう過去の想いだと。

でも、私の深層心理は違うようで。

彼と私と同期2人の4人で旅行に行く計画ができ(この時点で大学時代からは信じられないことだ。当時の私に教えてあげたい)、グループLINEでやりとりをしていたときのこと。

2人は関東におり、気温の低さについて話していたら、「関西も今日はめちゃくちゃ寒い」という話になり。

彼が

「◯◯駅15℃やん笑笑」

と、間髪入れずに私の最寄り駅の名前を出してきた。

単純に、驚いた。

なぜ大学を卒業し数年経ってもなお、私の最寄り駅を覚えているのか。

なぜ流れ弾のLINEで即座に引き出せるのか。

きっと、彼に深い意味はない。たまたま同期の最寄り駅を覚えていた、そんなのは別に珍しいことではない。特筆して驚くべきことでもない。

それでも私は、私にとって彼の存在は。

他にも彼はなぜか私の大学時代のバイト先を覚えているし、他店舗を見つけたらわざわざインスタのDMで写真を送ってきたこともあった。

そして今度は最寄り駅。代表的な県名の駅ではない。ちゃんと地元特有の駅名。

どうして覚えているの。
どうしてすぐに話に出せるの。

なんでもないことのはずなのに、私にとってはなんでもなくない。

正確に言えば今の私ではなく、大学時代彼を好きだった頃の私にとって。

もう好きじゃないのに。断言できるのに。

我ながら単純だと思う。

その日の夜、久々に彼が夢に出てきた。

少しだけ言うのが憚られる、少女漫画みたいな煩悩丸出しの夢だった。

夢の中の彼は、私にとってびっくりするくらい都合良く動いてくれる。好きだった当時の夢に出てきていた彼も、現実よりずっとずっと優しかった。それでまたドキドキしていた。

私の中で、まだ彼に対してこんな想いが残されていることに驚いた。

彼のことを忘れているつもりでも、こころのずっと奥底に彼への想いが根付いている。

いつか私が彼を完全に忘れる日が来ても、きっと私の脳みそとこころが彼のことを掴んで離さない。

今朝起きて夢を思い出して、そんなことを確信した。

そんな私も明日から彼と2泊3日のディズニー旅行。もちろん2人ではなく、友達も一緒。

当時の私が聞いたら飛び上がって喜ぶだろうね。

よかったね。もう今の私は彼を好きではないけれど、過去の私が報われる日が少し遅れてやってきてるよ。

この先好きな人ができて、一生を共にする未来がやってきたとしても、深層心理の奥の奥には彼がいるんだろうね。

まあ死ぬまで思い出の彼と一緒ってことで、ある意味それも悪くないかも。

ディズニー楽しみだな。
またひとつ、彼との思い出が増えるといいな。

終わり

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