あんだんてラボ やまだ先生の勉強が楽しくなる豆知識
数学の第一歩は「地道に考えてみる」こと
前回、数学の公式は決まった計算をするときに楽ができる「便利な道具」であることについてお話ししましたが、そんな便利な公式でも、一気に答えにたどり着けないこともあります。
では、公式で一気に答えにたどりつけないとき、どうやって答えにたどり着くことができるのでしょうか?!
例えば、次の問題に挑戦してみてください。
赤い帽子を被って水色の長靴をはいたりんご農家の猫が、赤い蝶ネクタイをつけてピンクの長靴を履いた犬に、青りんご1個と赤りんご2個をプレゼントしました。
犬はりんごをもらったお礼に、水色の飴玉を3個あげました。猫はうれしくなって、犬に青りんごをもう1個プレゼントしました。犬はうれしくなって、猫に赤い蝶ネクタイをプレゼントしました。猫はうれしくなって、赤い帽子を犬にプレゼントしました。
とても仲良くなった2匹は、犬が持っている赤りんご1個を半分にして仲良く食べてから、それぞれの家に帰りました。
(問1)猫は何色の長靴を履いていますか?
(問2)犬は猫から全部でいくつりんごをもらいましたか?
(問3)家に帰るときに、赤い蝶ネクタイをつけているのは誰ですか?
(問4)犬は家にりんごをいくつ持ち帰りましたか?
すべての答えに、一気にたどり着けた方はいましたでしょうか?!
この問題は、公式では解けません。一気に答えを出そうと、頭の中で整理するとぐちゃぐちゃになってしまいます。
そんなときは、「図や絵に描いて整理」していくと、サクサクと答えることができます。
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「図や表などを描いている」と、数学の法則がみえてくることがあります。
つまり、情報を整理して、「地道に考えてみる」が数学の第一歩だったりするのです。
次は、「樹形図を描いて、数学的に「地道に考える」ことに挑戦します。