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カンニングを防ぐには?

カンニングをしたことがあるだろうか。
なんて聞いても正直に「ある」と言う人はほぼいないだろう。


私のバイト先はとある進学塾。中学受験対策のために通う小学生が多い。
定期的に行われるテストの際に駆り出されて試験監督の業務を行っている。

その際、カンニングする生徒をほぼ毎回見かける。
きっと本人らは監督側が気付いていないと思っているのだろう。

自力で問題を解く生徒は脇目も振らずひたすら目の前の問題に取り組み、制限時間内に精一杯の実力を出し切る。
だからこそカンニングしている生徒は目立つ。
問題用紙で顔を隠しながらカンニングする生徒(チラチラこっちを確認してくる)、少し顔が上がっていたりキョロキョロしていて目が合う生徒(目が合うのにカンニングを続行する)、他人の答え見たさに椅子から腰を浮かせてしまう生徒(それはさすがにバレバレ)。

テストとは自分の現在の学力を測るもの。受験を控えている生徒なら、学力が志望校の合格ラインに満たしているかの判断や偏差値の推定等にも役立つ。苦手な問題と向き合える機会でもある。
そこでカンニングをしてしまうと自分の本来の実力が測れない。


ではなぜカンニングをするのだろうか?
理由は人によって異なるだろうが、思い付いたものを挙げてみた。

・間違えるのが恥ずかしいから
・空欄のままにしておくなら誰かの答えを書いておきたいから
 (間違えても自分のせいではない)
・微妙な成績を見た先生や親に怒られたり呆れられたくないから
・友人より良い成績を取りたいから
・自分で考えるよりも写す方が早いから

等々。
カンニングする人は大抵常習犯だ。
悪い癖が身についてしまっている。


カンニングは一言でまとめると、「ずるい」。
自分のためにもならないし見つかれば失格になる。受験の時には通用しない。カンニングをする癖があるなら早いうちから治しておくべきである。

難しいのがその治し方。
カンニングしている人を呼び出して説教するだけで「はいじゃあカンニングやめます」なんてあっさり変わるわけがない。
カンニングはしていないと言い張るだろうし、あの手この手でバレないカンニング方法を編み出したり、勉強のモチベーションを剥いでしまうリスクもある。



カンニングする生徒を心の中で責める一方で、カンニングされる側の危機意識の低さもなんとかしなければならないのではないかとも考えた。

自分の答案が見られている、なんて多くの生徒は思わないだろう。
夢中で問題を解く生徒は意外と隙だらけだ。体の向きや体勢を変えながら机の上に答案や問題用紙を広げて解いているが、角度によっては余裕で周りの人に見える。

もしこれが入試中の話で、カンニングが監督にばれなかったら。
カンニングした側の人がされた人よりも良い成績を取って入試に合格。された側は僅差で負けて合格できなかった。折角一所懸命問題を解いたのに、ライバルに答えをパクられて今までの努力が水の泡。なんて事もあり得るかもしれない。
きっと入試会場ではより強い監視力が働いているし、カンニングは通用しないとは思うけど。


「〜してはいけない」と言われるとしたくなってしまう。
そのため、「カンニングしてはいけません」とただ戒めるだけでは効果は薄い。
自分が頑張って解いて出した答えを守ることができるのは自分であるということやカンニングされることのデメリットも、全体に伝えていく必要があるのではないだろうか。


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しゃけとろ
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