【神激1年ぶりの新曲!】ノクチルカ/SYZYGY 感想


俺は新曲のオタク。(新年の挨拶)

ノクチルカ聴いた時の気持ちを書いていきます。気持ちです。全部気がするだけなので全部適当です。レビューとかではない。関係ない話を途中でいっぱいしてます。神激は好きすぎてもはや客観的な評価は不可能なのでパッションだけで喋っています。

ノクチルカ

●イントロ

かなりシンプルなツインリードで入ってきて、まずびっくり。この時点で今までの神激にはないアプローチ。
こういうシンプルなリードギターって下手に作ると本当にチープかつ古風な印象になってしまう(あとラウドルはこういうイントロやりがち。ギターヒーローがいないとこういうイントロは基本ダサがち)のだけど、ノクチルカは最後の方なんかめっちゃもにょもにょしてるのと、多分1番はドラムのおかげでそういう印象が拭われてる気がする。ここのドラムパターンは「ドッドタドッドタド」だけど、これが普通の「ドッタンドドタン」だったらかなり印象違うよなと。
あと単純に、音数の暴力でぶん殴ってくるんだよな。ほぼ聞こえないけどなんかピアノめちゃくちゃ弾いてない???

●1A

ここのブレイクとキメの3発、デカい箱でやった時に照明との相乗効果でめちゃくちゃ興奮しそう。

●1B

ここでイントロのリズムパターンに戻ってるんだけど、オカズ多すぎて意味不明になってるのが狂ってて最高。これ2Bとかで、「なんか飽きたなー、、、せや!暴れたろ!」の時にドラムがやるやつだから!!!1Bで俺たちを置いていってくれるのは神激だけ!!!ずっと背中を追いかけます!!!
暴れ回るドラムとギャーしてるあまねの裏で鳴ってる美しいピアノとリードギターもいとをかし。全員主役です。音楽界のゆとり教育。

●1サビ

そしてそこからのシンプルでキャッチーなメロ!!
Bメロで置いていかれた人たちの手を引っ張ってくれる優しさ!!This is MTR

あとここ、ふみやさんが意図してるのか何気なくやってるのかはわかんないけどすげーなーと思ったのが、頭の「触れれそうで 触れれないが」なんだけど。
これ典型的な「ら抜き言葉」で、正しくは「触れられそうで」じゃん?
音数の関係で「ら」を落としたんだろうけど、「さわれそうで さわれないが」とかでも大体同じ意味だよなと思って調べた。

「さわる」は、接触が強く、感触に対する主体の意識がある
「ふれる」は、接触が弱く瞬間的、主体の意識とは無関係

らしい。(参考 https://cogpsy.sfc.keio.ac.jp/language/08LT05.ppt)

ついでに歌詞を一段深掘りしてみると。

どんな時も触れれそうで 触れれないが
光っているから 叶わない事だって
ほら痛くないのね

夜光虫(=有象無象のアイドルの比喩?一般人よりは輝いている)が銀河の星々(第一線で活躍するアーティストたち?第一線で活躍する未来の自分?)の輝きに「触れれそうで触れれない」だけど(自分自身は現状でも夜光虫として)光ってはいるから、叶わなくても現状で満足、全然平気すわ〜と言い聞かせてる。

って意味なのかなという理解なんだけど、

「触れれる」と表現することで、その儚さをより表現できているんじゃないかなと。「さわれる」でもないし、まして「つかめる」でもない「ふれる」だけでさえ、できないという無情さ。そして零れそうになる涙。大城文哉の人生もバックにあるような気もしてくる、この歌詞は。詩的すぎる、普通に天才です。才能に大拍手。

●2A

はい〜ドラム大暴れ〜!
せ〜か〜い〜の〜ひ〜ろ〜さ〜
で1文字ずつ迫真のスネア打ってくの気持ち良すぎて笑ってしまった。世界の広さで空に向かって正拳突きするオタ芸やりませんか?(?)

●2B〜サビ

1Bで暴れた分、ここは控えめ。いや逆だろ!!!!!!!
と思ったらツーバスどこどこし始めた、なんだよ!!!!とつっこみつつ、その勢いのままサビへ。
サビ後半でさ〜〜〜テンポ半分になるの、、、、、いいよね、、、、、

●ブレイクダウン〜ギターソロ

毎回タダではブレイクダウンは入れてやらんぞという固い意志を見せてくる神激選手。今回はラップで落としてきて、そうきたかと。

てかここさー、ギターベースも鳴ってるけど前に出てきてるのはほぼシンセなわけじゃん?
メタルコアのブレイクダウンのセオリーとはかなり離れてると思うんだけど、これを初見で聴いた瞬間にキタキタキタ!!となって、即ピット開けたフロアの面々も強者だろって思います。
いやほんと、そういう人にもっと早く見つかるべきグループだし、まだ遅くないから見つかってくれってずっと思ってるよ。

そこからギターソロに繋がるけど、ここの後半もリズムパターンを変えてきていて、よい。
ここのソロは神激史上いちばんかっこよい(個人差あり)のでは??好きです。ラブ。

●落ちサビ〜大サビ

いもこの声は良い、変で。
特に叙情的なパートはいもこ以外に選択肢ないよね神激では。
そしてうっすら聞こえる ふみやさんのコーラスもエモい。
いろんな曲でふみやさんのコーラスは入ってるけど、神激をバックアップしてる感があって、好きなんだよねー
このあとのことのさんのパートはドラムが暴れたまま突っ込んでくるからリズム取り辛そうww

大サビ前はティさんのリーサルウェポンとなったフェイクが。これは今後ライブでどう育っていくのか期待。

●大サビの後のなんかだめ押し的なやつ

ここのリードギターがめーーーーーーーちゃめちゃかっこいいほんとーーーーーーーにすき!!!!!!
こういう美メロをさ、さらっと入れてくるのよ。しかもね、いわばここはボーカルの裏メロなわけで、人によっては歌しか聞いてない可能性もあるわけじゃないですか。
作曲家としては、ここはボーカル抜いて、このリードを聴いてもらうという選択肢もあるのに、あくまで「主役は歌」とするスタンスは、MTRが「ポップスの作曲家」であることのなによりの証左なのではないかと思うのです。

で、最後は得意の「ジャン」の締めですが、今回はスネアかなんかのリバーブが残ってる?
これが、夜のピンと張り詰めた空気感を感じさせてくれて「良いーーーー!!!!!エモッッッッッーーー!!!!」ってなった。

お気持ち

全体的に展開も神激としてはかなり少なくて、聴きやすい部類の曲なんだと思う。だから自分はサウピでデモ版初見の時に物足りなさを感じてしまい、うーん?という感じだったんですよね。

でも別の人の感想見てると、ジャンヌやノクチルカのように素直に(当社比)展開していく楽曲の方が、目まぐるしく展開していく曲よりもすんなり聴けるという反応も多く、むずいなあ〜と。

自分は複雑怪奇なものに興奮するタイプで、一般人ではない自覚はあるので「俺に刺さる曲をくれ!!」とは言わないんですけど(まあよく言ってるんだけど)、まあバランスですわね。と思いつつ・・・・・・・・

2月半ばのリキッドで聴いた時に、「え?!これ、めちゃくちゃライブ映え曲じゃね?!?」と気付いて、さらに今回音源で聴くと神激らしさ(個人的な、ね。)は随所にあって、これだよコレコレコレ〜〜〜〜〜となる曲でした。うーん、得点は3656985258741254785236点!!!最高!!!


さて続いてSYZYGY。しざじー。綴り毎回悩むシザジー。とりあえず各パートに沿って書いていきます。

SYZYGY

●イントロ〜Aメロ〜Bメロ

イントロのドラム、2小節ごとにフィルを入れてくる手数の多さ。いきなりドラムソロやん。これは口ずさみたくなるドラム!!フロアでドラムを口ずさむな!!

Aメロまではまだ準備運動で、後ろでちょいちょい主張してくるギターが伏線を張ってます。

Bメロ?というかいもこのポエトリーリーディング。そろそろお馴染みとなりつつある。
「努力塵積もって道塞いでも」というフレーズが好きです。確かに塵も積もれば山となるけど、前には進み辛くなるよなって。なんかもっといえば、積もった山を無理やり掘って前に進めば進むほど、引き返せなくなるっていう。コンコルド効果ってやつですね。努力が積もって道を塞ぐ。こういう視点、ふみやさん上手いよなー。

●サビ

ギターが宇宙すぎる。BPMもたぶん過去一くらいで遅く、ドラムも半テンで休符を意識させるフレーズだから全体的に浮遊感が出てマジで宇宙。宇宙に来たかと思った。履歴書に宇宙留学経験ありって書けるかもしれん。

あと、SYZYGYが異色に聞こえる理由、気づいた。ピアノ使ってない気がする。ピアノの役割を全部ギターが担っていて、それがこのカオス感の正体なのではないかと。神激のサビといえばピアノが暴れ回ってるで有名(?)だったのに!!!!これ事件ですよ!!!!!

●間奏

ここはイントロのフレーズに戻ってくるんですが、ドラムのフィル多分一個も使い回してない。怖いよ、そのこだわりが。。。。。ドラムエディットの細かさ、ほんとに常軌を逸してるし、ここに気づく人なんてほとんどいないのに、気付くほんの一握りの人がニヤッとするような仕掛けを作るのが本当にうまいと思う。こういうところに沼ってしまうんよな〜〜〜〜〜〜泣泣泣泣泣泣泣泣泣泣

てか突然話変わるんですけど、最近高校の頃に僕の音楽遍歴を無茶苦茶にしたSound Horizonをよく聴いていて、同じ感情になったことを思い出したんです。

サンホラって、調べてもらったらわかるんですけど、本当に情報量の多い音楽なんですよ。

「ここで一瞬聞こえるこのフレーズにはこういう意味があって、実際の中世ヨーロッパの歴史を紐解いていくと・・・」とか、

普通に英語にしか聞こえない歌詞カードに載ってないフレーズに対して
「ここで言ってるこの言葉、古代ヘブライ語のこの言葉に聞こえませんか?実際に別のアルバムのここではヘブライ語が使われていて・・・」

みたいなキモすぎる考察をしている人が無限にいて(そういうファンサイトがある)
そういう環境で音楽思春期を終えてしまったせいで、一音も聞き逃さない、重箱の隅をつつくような聴き方が体に染み付いてしまっているんですが。

でも、そういう聴き方ができる音楽って全然ないんですよね。それはそう、キモすぎなので。
だってさ〜なんか、小説とかを読んでる感覚に近いからね。「世界」にどっぷり浸かって思考を巡らせる的な。

だから、神激が好きなんだと思う。
神激の激しくも繊細なサウンドは、破天荒に歩んできた道のりは、そういう聴き方を受け止めてくれるから。

なんか突然キモすぎるラブレターを書いてしまいましたが・・・閑話休題。

●2A〜B'

2Bは、いもこのポエトリーからよいこのラップに。ラップは詳しくないので誰か詳しい人が紐解いてくれるはずです。感想待ってます。あと、ここで初めてピアノぽい音が聞こえた気がする。

そのあとサビへいかず、あまねさんの爆裂叙情日本語シャウトパートへ。エモすぎです、優勝!!!!!!!!

ライトニングの時よりも、日本語シャウトどんどん上手くなってて本当すごい!!!!えらい!!!!!!

ギターソロとの絡みが素晴らしすぎる。ここまで長いギターソロは初めてじゃない?ノクチルカの大サビ然り、今回の新曲2曲は明らかにギターが主役になっていて、これは今までの神激のパターン、ひいてはMTRさんの作る曲のパターンからも外れてて面白い。

てか、あまね先生はマジどこに出しても恥ずかしくないボーカリストに成長したよね、、、、ほんと、、、、ソロプロジェクトやって欲しいんだよな、、、、、これでまだまだ伸びしろが見えるのが凄いと思う。

よそのギャーするアイドルを貶す意図はないんだけど、ラウド系アイドルのシャウトってなんかあれなんだよね、パターンが少ない印象があって。うるさい音楽聞かない人は興味ないと思うけど、ギャーにも色々なパターンがありまして。それには技術と知識が必要で。

でも、ちょっとコツ掴んで腹からでかい声出したらわりと無理やりでも歪ませられるんですよ。実際、アイドルソングにおけるシャウトとしてはそれで役割を十分に果たしてるから、実情としてはそれでいいんだけど。でも、それでいいと思ってるなら、それはスクリーマー名乗っちゃダメだろって思うんだよな〜。

その点、涙染あまねはいまだに新しい技術習得しようとして、それを曲の中に積極的に取り入れようとしてるから、ライブ見るたびに、うわまた上手くなったな〜でもまだこれ上手くなるな〜と思わせてくる。伸び代(下手くそという意味ではない)を見せてくるというのはアイドルにとって一番強い能力です。天才。

あとフロントマンてのは結局顔が大事だから、顔面ポイントとシャウトの上手さポイントで戦えば女性スクリーマー選手権全国優勝狙えるんじゃね?と思ってる。これにキャラの強さも加わるから余計に。

てっぺんとりに行こうぜ、涙染あまね。

●落ちサビ

実はSYZYGY先行公開のタイミングで流れてきた前情報で、新曲!オートチューンです!みたいなのがあって、正直オートチューン好きじゃないから心配してたんですよね。
ちなみにオートチューン好きじゃない理由は、オートチューンの声にしかならないから。楽器的に使うならいいんだけどね。

でも聴いてみたら、めちゃくちゃ薄くしかかかってない、っていうか原音とのミックス具合でかなり原音を前に出してるし、そもそものエフェクトも薄めにかかってるから、なんか空間系のエフェクトかかってんな〜くらいで収まってた。いや逆に怖いもの見たさで神激のゴリゴリオートチューン聴いてみたくもあったけどw w w w

ティナとか、いっそアナログにボコーダー咥えてなんかやってほしさあるけど!!!!!新しい武器身につけようぜ!!!!!(↓参考映像)

あとアイドルがオートチューンやるのの問題点って、ライブでの再現が難しいことだよね。現実的な落とし所はオートチューン専用マイク用意しておくことなんだろうが、複数にかけるってなったらそれも超大変だろうし。

●大サビ〜締め

あと気づいたこととして。SYZYGYは神激には珍しく、歌メロのパターンが少ない。いもこのポエトリーとかよいこのラップパートとか、あまねのスクリームパートを抜くと
・イントロ
・Aメロ
・Bメロ
・サビ
しか歌メロのパターンがない構成で。
(まあそれが普通なんだが神激では異常事態)
その代わり、ギターがかなーりフィーチャーされていたり、ラップとかスクリームパートを立てたり、という意図なのかなと。

大サビ後半で、ようやくCメロが展開される。ただ、ここからの畳み掛けがすごくて、ここから1分間も新しいメロが展開されていくんだよね。もちろん裏ではギターが暴れ回ってるし、後半になるにつれドラムも頭打ちしてきたり、ツーバス踏んできたり、疾走感出してきてどんどん高揚感を煽ってくる。拳突き上げて天仰ぐしかない、こんなの。

お気持ち

SYZYGY、正直一番好きかも。(これ新曲出るたび言ってる)
ていうか一番好きになる未来が見える。ライブで聴くたび好きになる未来しか見えない。こんなのスルメすぎるから。スルメ臭すぎるし、絶対イカだよね。イカしてるってこと?

メタルバンドのバラードが好きなので、静かな曲作ってくださいって数年前にみつるさんに言った覚えがあるけどその時は難色示されて。でもこの曲はそのアンサーだと勝手に思ってる(絶対覚えてないと思うし全然静かな曲ではないんだが)
ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!

以上です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!神激最高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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