SKRのFFTCG考察『雷単/Mono Lightningについて』
皆様はじめまして、SKRと申します。
各種MASTERSや名人戦、その他公式イベントでちょこちょこ上位にあがっているので、名前は知っているという方もいらっしゃるかもしれません。
この記事はFFTCGを楽しむ全世界のプレイヤー、その中でも『雷単/Mono Lightning』について興味のある方に向けて執筆するものであり、SKR個人の見解が多分に含まれたものであることをご了承の上、もしよければ最後までお付き合い戴けたら幸いです。
さて、ついに最新セット『OpusXll クリスタルの目覚め』が発売されました。
今回のセットから多色デッキをより強化するカードが増え、単色デッキに居場所はあるのか? と疑問に思われている方も少なくはないはず。
そんな新環境、これまで雷単を愛用してきた自分も、
「流石に土や水を混ぜた方が強いのでは?」
と、公式のカードリストを眺めながら思ってしまったほどです。
しかし、とあるカードのおかげでその考えは覆されることになりました。
それがこちら、【12-077H/オーディン】です。
元々、OpusXl環境の頃から【10-101L/ライトニング】を使った構築を使っていたこともあり、この強化は純粋に嬉しいものでもありました。
結論から先に言ってしまうと、ライトニングを一番うまく使える構築、それが雷単なのです。
理由は色々ありますが、
・オーディンを複数積む為、大量のデッキスロットを用意しなければならない
・パワーラインを1段階上げる必要がある為、【1-150R/ルールー】を採用したかった
などが主になります。
多色にすると、今回の【12-122L/レギス】や【12-124L/サンクレッド】などを主軸にしたコンセプトデッキとなりやすく、これまででも【10-104R/ランペール】を利用したコンセプトデッキとして多色化はされていました。
そういったコンセプトを抱えるとデッキ構築におけるカード選択は自然と決まってきます。そうなると、ライトニング2〜3枚+オーディン6〜9枚という大量のデッキスロットを用意することが困難、もしくはデッキとして柔軟性に欠けた構築になってしまうのです。
もうひとつの理由は、ライトニングを活かす為の考え方としてパワー8000では心許ない、というものです。
FFTCGにおいて8000と9000の差はとても大きく、今回の【12-002H/アマテラス】などの登場も目立った要因となるでしょう。
ライトニングを一番上手く使えるのが雷単であるという理由、少しはうまく伝えられたでしょうか?
さて、雷単といっても構築は様々です。
FFTCGの構築は人によって個性が出ますし、どれが正解か一概に言い切れないのが面白いところでもあると思っています。
今回は新環境はじまってすぐのショップ大会にて優勝した時のデッキレシピを紹介させて頂き、それをもとに解説させて貰えればと思います。
こちらがそのレシピとなります。
とりあえず新弾で目立って使えそうなカードをちらほらと投入し、使用感を確かめてみました。
特に強いと思ったのは【12-075R/アルバ】、【12-078L/ギルガメッシュ】でしょうか。
新弾のカードについてはまだ言及するのも早い気がしますので、次の機会に。
今回は雷単の基礎部分、特に自分自身が思っているところについてお話します。
まず、バックアップまわり。
【7-095H/シド・プリヴィア】採用型です。このカードを採用するかどうかが雷単における最初の議論点だと思っています。
私は個人的に好きなカードであるというのもありますが、今回はしっかりした理由が存在しています。
それはやはり【1-150R/ルールー】の存在です。
ライトニングをキャストする前にこのカードを置いておきたい。その為にはシド・プリヴィアが最適解であると考えました。
ライトニングは6CP、つまりは偶数コストなので、キャストするならバックアップは2枚、もしくは4枚の時が理想です。初手からシド→ルールーと展開できていることが、ライトニングを使う上で一番強いと考えました。
ですのでシドもルールーも3枚です。雷単としての強みを最大限に発揮させる為、ここは譲れませんでした。
バックアップの割合、総枚数について。
初手からシド・プリヴィアを決めることが一番の強みである以上、それを前提として3CPのバックアップは9枚と多め。かつオーディンという不純物を9枚採用している為、後半に引き込んでも弱いバックアップは合計15枚と最小限に。
デッキの構成上、3〜4枚のバックアップが並べば最後まで戦えるので、それならばと強気に特化させた構築となりました。
また、シド・プリヴィアによるロケットスタートが決められない場合でも、ゲームのテンポを失わない為に【5-103R/ガリークランのシド】2枚、【10-086C/アルド】1枚と、初手から次のターンに【5-099H/イルーア】に繋げやすいようにしてあります。
また、プレイのひとつとしてライトニングをキャスト→オーディン2枚をコストに上記2種どちらかのバックアップをキャストすると、次のターンにライトニングのアビリティによる除去のプレッシャーを相手に与えた上で、イルーアをキャストできる状況が生まれます。
リスクのあるプレイではありますが、こういった前のめりな動きも時には必要になるかもしれません。
次に【11-091R/グラウカ】について。
雷単としての強みを最大限に活かす為のカードその2。
シド・プリヴィアからの展開が主になるので偶数での動きが強く、初動の一手目としても優れています。特にイルーアが2CP、つまりバックアップ2枚or手札1枚のみでキャストできるようになるのも大きな要因です。運悪くバックアップが事故っても、初手グラウカ→イルーアなどで速攻を仕掛けたりもできます。
ライトニングのアビリティに1CP必要になるので、そういった部分の調整もしやすくなるのではないでしょうか。
このカードが場に残るほどフォワードのパフォーマンスが上昇するので、積極的に使っていきたいカードですね。
最後に光・闇の枠について。今回は【11-140S/カダージュ】を1枚のみ採用しています。
ダルにする効果は前のめりな雷の動きと相性がよく、ブレイクゾーンを除外する効果も様々なデッキに対して有効的です。
偶数コストなのでシド・プリヴィアによる初動からの展開としても優秀で、相手のターンに処理されないのは場持ちがとても良く、イルーアと並べて速攻を仕掛けるのにも最適です。
ただ今回はそれだけではなく、ブレイブ付与の効果もライトニングと噛み合っており、これ以上にデッキコンセプトと合致するカードはありません。
【12-110L/ネオエクスデス】や、それに対応できる【8-136L/常闇のヴェリアス】なども候補としてはあがっていますので、是非みなさんも色々と試してみてください。
今回は以上です。
書き足りないこと、OpusXllの新カード考察、やりたいことは色々とありますので、反響があればまた書きたいと思います。……なくても書いてそうですが(笑)
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。それでは、また。