鴻巣市の無職の男(62)がメール連発した後に知人女性宅近くをうろついてしまう
先の大戦以来の挙国一致体制のもと、「うちにいよう!」、「STAY HOME」の国民精神のスローガンを胸に多くのひとびとがが外出自粛を続けていた2020年4月、ある62歳の無職男性が非国民とみなされても仕方のない愛の活動を敢行し逮捕されるという事件が起きました。
発生場所は壮麗な打ち上げ花火で有名な埼玉県鴻巣市、しかしこの犯人の起こした行為は危険すぎる火遊びでした。
4月7日時点、すでに埼玉県警から過剰すぎる愛の行動の禁止命令を受けていたにも関わらず、同月10日にはついに障害罪で執行猶予付き逮捕。さらに今回は保護観察の目をかいくぐり三度目の愛活オンパレードをぶちかましてしまいました。典型的なあまりにも典型的な悲しい愛の事件。
県警は4月25日、女性の実家近くをうろついて親族に付きまとったとして、同法違反容疑で、男を逮捕。押収したスマホの履歴などから犯行を特定した。男は「文を作って送信ボタンを押した」と容疑を認め、「被害者に謝りたかった」などと供述しているという。
(引用元:2020/05/16 06:48(JST)埼玉新聞社
https://rd.kyodo-d.info/ud/KD:saitama:20200516064635?c=39546741839462401
他者への過剰な善意に突き動かれた面会行為とその反省からくる強烈な自己嫌悪、しかしそのはけ口となる他の対象物もないため、相手への狂おしい思いは倍加されてますます募るばかり——。
まさに愛。
これを愛と呼ばずしてなんと呼ぶのか。
しかし、だからこそ愛はダメですね。
しかし、本件はあくまで氷山の一角です。
緊急事態宣言下の日本にはそこかしこにソーシャル・ディスタンシングでは届かない愛が蓄積されかつてないほどの肥大化と不穏さを帯びている。
自粛解除後、その総量は一斉にはけ口を求めて発射される。そのとき、はたしてこの社会は耐えられるのか。
いま、まさに愛という業病のパンデミック前夜である。
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(参考動画:2010年 こうのす花火大会)