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石川直樹トークイベントを終えて

こんにちは。皆さんお元気でしょうか?
あっという間に2025年になりました。この投稿が今年初となります。noteでは、日々暮らしてるなかで印象に残ったことを記録したり、お店の情報などを書いています。いろんな人に出会ったり、どこかへ旅したり、そういったなかでインプットしたことをこれからもアウトプットしていきたいです。こうやって、一人静かにmacbookに向き合ってカタカタと、頭の中、心の声を文章にしていく時間が僕は好きです。今年もよろしくお願いします。

そして今年初の森日記は、石川直樹トークイベントについて書きます。
イベントが無事に終了してまだ1週間も経ってないので、自分の中で振り返る時間もなく、まだまだ余韻に浸ってる状態です。こういうのって、ある程度時間が経って、物理的にも距離をとって、ふとした時にじわじわと思い出されたり、振り返って冷静に客観的に見ることができますよね。ただ今回は、写真展開催中に記録として残しておきたかったので書くことにしました。

誰が楽しみにしてたかって?僕が一番楽しみにしていたと思う。
昨年の1月に日比谷図書館で開催された「ヒマラヤと自分」という講演会に行った。その時に初めて石川さんにお会いした。その場所の規模は定員200名。
それでも満員で、周りを見渡すと老若男女問わず多様性に富んだ客席に驚いた。
その時はまさか、自分の店に石川さんを招いて、写真展、トークイベント開催出来るなんて、これっぽちも考えてなかった。だから未だに、夢の1シーンを見ているかのような感覚で不思議なんです。

準備中

初めての試みだったから、とにかく分からないことがいっぱいで。機材もそもそも持ってないし、どうしようってところからスタートして。なんだかんだで、ご近所さんからマイク、プロジェクターを借りることができた。ケーキはどうしよう?人数分をカットするのは大変だから、カットしないケーキにしよう。頭が沸騰するくらい考えることがあって、でもある時にふと「シュークリームを山に見立てて、てっぺんに旗をさそう!もちろん14でカラーはネパールで」って。

14座おめでとうございますシュークリーム

色々と決まってきていよいよ当日を迎えた。当日はなんだか、気持ちも鎮まっていて、朝はランニングしたりトレーニングしたり身体を動かして整えた。

石川直樹さん

トークが始まると、訥々と語る石川さんのお話に皆さん集中して、店内の空気が今までに感じたことがない密度の濃い時間が流れた。
トークが終わり、質問タイム。
「写真集にする場合、どの写真を使うか、選ぶ際に基準みたいなものはありますか」という質問があった。
石川さんは「一つ一つのセレクトの積み重ねによって写真集が完成したり、写真展を開催したり、とにかくセレクトしていく。そこに対しての軸みたいなものはなくて、自分が良いと思ったものをセレクトしていく」と。
僕はその言葉を聞いて、人生もまさに同じで、セレクトの連続だなって。
朝起きて、何を食べるか?誰と会うか?どこへ行くか?そういったレイヤーを一つずつセレクトして重ねて、自分をデザインしているんだって思った。

1週間前にJ-WAVE TALK TO NEIGHBORSに石川さんが出演していた。
その時に石川さんは「いろんな本とか写真とかから僕影響を受けて、足をこう前に出していく力をもらっている」と語っていた。
僕にとっては石川さんの作品がまさにそうで、以前にも書いたことなんだけど、40半ばになってこのままでいいのか、とか、どこか何かに対してやりきれない気持ちでいた。
でも、石川さんのトークイベントに行き、写真と向き合うことで、なぜか自分自身と向き合うことができた。そして頭でも心でもないどこかから、敢えて言うなら魂というところから「写真展を開催したい、トークイベントを開催したい」って気持ちが湧き上がってきた。その気持ちを、石川さんが真正面から受け止めてくれて本当に嬉しかった。

特等席で聴き入る息子

息子にも「何事もトライしてみなきゃわかんないよ、夢は現実になるよ」って、伝えたかったことが目の前に現実となって立ち上がって、その時間を共有できたことはとても素晴らしい体験だった。息子がこれから成長していくなかで、そして大人になっても、この日のテンションやトーン、皆さんの真剣な眼差しは忘れないと思う。

写真展の開催日は残すところ、
・18(土) 19(日) 20(月) 21(火)
・25(土) 26(日)
となりました。

写真集も販売していますが、残りわずかとなりました。
Nanga Parbatが数冊あります。なんと、この数冊全てにサインを書いてくれました。サイン本となります。
トークイベントでも話してましたが、版元にも在庫がほぼ無いとのこと。
ぜひ写真展開催期間中にいらしてください。
ロングスリーヴTシャツ、刺繍キャップ、クリアファイル、ポストカードなどのグッズも販売しています。

26日が過ぎれば、写真も撤収して少し寂しくなりまが、それまでゆっくりと、じっくりと飾ってある写真を楽しみたいと思います。

トークイベントにご参加頂いた皆さんに感謝します。
至らぬ点もありましたが、皆さんの協力のおかげで開催することができました。
ありがとうございます。
またいつか、お会いできる日を楽しみにしています。

日比谷図書館定員200名に対し、森喫茶定員24名とても贅沢な時間でした