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八月の営業のお知らせ。受け入れるということ。

-8月の営業のお知らせ-
8月はいつも通り、金・土・日の営業となります。
よろしくお願いします。

 こんにちは。今日は肌寒いくらいに気温が下がりましたね。これまであまりの暑さだったから一休みです。息子もあさもグーグー昼寝しています。
 明日も涼しい1日になりそうなので、ケーキやパンを買いに来てくれたら嬉しいなと思っています。これだけ暑いと出かけるのも躊躇いますよね。お盆を過ぎれば夕方になると涼しくなってくると思います。皆さんの体調に合わせて無理をなさらずに、のんびりとお店にいらして下さい。

 ここ最近、常連のお客さんが病気を患うといった出来事が立て続きに起こりました。話を聞いた時はショックで頭が上手く回らなかった。そして心にポッカリと穴が空いた様な喪失感に悩まされていました。僕にとって家族の様なお客さんです。毎週来てくれて、いつも息子とも一緒に遊んでくれたり、畑の相談をしたり、山の話や海の話で盛り上がったり。何気ない日常が無くなってしまった。自分が思った以上に心が沈んでしまって、なんとなく仕事に張り合いを見いだせない日々が続いてました。

 そうは言っても毎日、毎日、日々は過ぎ去っていくし、一日、一日を生きていくのは思ったより大変な時がありますよね。子育て真っ只中にあって、あさと一緒に暮らし始めてから倍速で進んでる感覚です。
 はっきりとしたきっかけは分からないんだけど、そんな日々を過ごしている中で、今までは病気になったお客さんを想う度に「元気かな?会えないのは寂しいな」といった気持ちだったのが、いつからか「元気になって来てくれた時の為に、しっかりとお店を存続させていこう!」と気持ちが前向きに切り替わりました。

人の心は雲の様に、その時々で変わっていきますよね。僕はお客さんから病気の話を聞いた時は、かなりのダメージを受けていたけれど、地に足をつけて生活をしていく中でどうにかこうにか受け入れて、そして自分のやれることをやるしかないと。

少し話が変わるのですが、森家は夏になると休みの日は毎日ほど海へ行きます。
そこでは沢山の人との出会いがあります。家庭保育で育っている息子にとっては、海でのコミューニケーションがとても大切だと感じています。子供同士で自然と一緒に遊んだり、親同士のコミュニケーションを見て学ぶところも多いと思います。
僕にとってサーフィンはスポーツと思っていなくて、もっともっと深いところで人間に大切なエネルギーを与えてくれる、瞑想や禅のような感覚で捉えています。
昨日は初めて息子と二人で海へ行きました。スポンジボードに乗り始めたので、いつもより少しだけ沖に出てボードに座って波待ちをしている姿を見て、何とも言えない感動を味わいました。そういうのも含めてサーフィンだと思うのです。
僕はボードも持って行かなかったし、ずっと息子とワイワイ遊んでました。それだけで十分なんです。波に乗れなくても息子と一緒に海の中で過ごす時間に意味があると思います。

息子と暮らしている中で、ふと子供の頃の自分の感情を思い出す事があります。昨日はボードに乗って波待ちしている息子を見て嬉しい反面、寂しかった自分の感情も味わいました。母子家庭で育った僕は、やっぱり父親とこういう体験がしたかったんだなって。どんな理由があるにせよ、両親の離婚によって傷つかない子供はいませんよね。
 僕の場合は、僕が生まれる少し前に父親が出ていきました。そこにどんな事情があるにせよ、「父親は僕を捨てた」と最近になってその事実を受け入れる事が出来ました。今までは、なんとなく離婚しなければならない事情を受け入れなくてはと思ってました。でも僕にとって何が一番重要かって、やっぱりどんな理由があるにせよ、父親は子供よりも、自分自身をとったという事。
 今となってはそこに対して恨みや憎しみは無いけれど(若い頃はそれが暴力というカタチにあらわれてました)、寂しい気持ちは何歳になっても忘れないし、忘れられない。
 それでも、雲の形が刻々と変わる様に僕の心も変わっていきます。受け入れた上でどう自分は生きていくのか。寂しい気持ち、悲しい気持ち、辛い気持ち、それも生きていく上では避けては通れない。受け止めて、受け入れて、乗り越えていくしかない。そこから目を逸らせて逃げることは出来ない。
 逃げ続けてもいつかは自分にかえってくる。僕の父は逃げた結果、こんなに可愛いくて賢い孫に会えなくてこの世を去った。そんな寂しい人生はないと思う。
 何はともあれ子育てって不思議なもんで、実は自分が育てられている気がします。

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ちなみにこの写真は、病気を患ったお客さんが撮ってくれました。食事に制限がある為、まだお店では会えないのですが、海の写真を撮るのが趣味で一昨日バッタリと会いました。趣味があるっていいですよね!だいぶ元気になられていて嬉しかったです。