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スーパータクマー Super Takumar28mm F3.5(1966)

Super Takumar28mm F3.5(1966)
レンズ構成は7群7枚,最小絞りはf16,最短撮影距離は0.4m,重さは212g
です。小さくまとまっていてほどよい重さを持っているレンズです。歴史的な名玉は持った瞬間に質の良さを感じます。中古で購入したときに革製の筒に大切に保管されていました。SuperTakumar28mmは単層コーティングのレンズでSPFで使用するときは完全自動絞り,絞り込み測光での撮影となります。開放測光のできるsmc Takumarと併用すると露出針の動きが複雑になるので少しとまどうかもしれません。Auto-Takumarと併用すると半自動絞りのためレンズ操作がさらに複雑になります。

<気になる写り>
開放がF3.5ということもありピントの合っている部分はコントラストの高い描写です。周辺のボケ具合はAutoTakumarの面影が残っていますが絵画的な良さを感じます。Auto Takumarを水彩画とするとTakumar28mmは油絵のような感じです。絞り込んでいくと画面全体がシャープになり,緑や黄色が鮮やかに再現されます。単層コーティングで半世紀以上経過しているためか独特の濁りを持つ場合があります。モノクロ撮影での質感描写も高く,コンパクトにまとまるためスナップに適しています。