【たろちんの旅 #01】たろちんとしおひがりの出会い
たろちんとしおひがりの出会い
しおひがり
今回のゲストはゲーム実況者であり、ねとらぼのライター編集者を経て、現在はフリーでご活躍されているたろちんさんです。
たろちん
たろちんです。よろしくお願いします。
しおひがり
よろしくお願いします!
たろちん
述べたね、長々と口上を
しおひがり
そうですね、長々と。メモ帳に書いてんだよこれ。
たろちん
述べるなと思ってた。じゃあよろしくお願いします。
しおひがり
よろしくお願いします。改めてプロフィールの方を紹介させていただきます。
たろちん
よいしょ。
しおひがり
いや、大変でしたね、一昨年は。
たろちん
ね、そうなんです。しおひがりくんがね。このポッドキャストのゲストで出た回で、「最近友達が死にかけてて」とか言ってた。
しおひがり
ああ、そうそうそう、そうだ、そうだ。
たろちん
これ俺だな、と思って。後に聞いて。
しおひがり
そうか、その時に俺がこのラジオにゲストとして出させてもらった時にインナージャーニーっていうバンドの「グッバイ来世でまた会おう」っていう曲
を紹介させてもらって。
で、そのたろちんがさ、死にかけてる時に俺すげえ聞いてたんだよ。でたまたま流れてきたので、それが。何か、アップルミュージックか何かで曲をランダムで再生してて、「グッバイ来世でまた会おう」がかかってさ。
で、その内容がさ。何か、俺が死んでも君の庭に猫として現れるぜ、みたいな内容で、俺はもうその時たろちんとすげ重なっちゃってさ。
たろちん
猫にならんとしている。
しおひがり
猫にならんといてくださいよって話でね。
たろちん
いやなりかけたわ。
しおひがり
なりかけたね。だから奇跡の生還で良かったよ、本当に。
たろちん
なんやかんやありましてね。
しおひがり
いやぁ、ありがとうございます本当に。こうやってねえ、ラジオにも出ていただいて。
たろちん
そうなんですよ。
しおひがり
なんかたろちんと会うたびにさ、今度何か一緒に面白いことやれたらいいですねって。
たろちん
みたいなことを。
しおひがり
おっさんみたいなことをずっと言ってたから。今回ついにまあその足がかりになればなと思って。
たろちん
そうだね。だから何だろうね。だから昔、がりくんと元々出会ったのはもう10何年ぐらい前ですけど。
しおひがり
15年ぐらい前だと思うな。
たろちん
だよね。だからその時はまだ僕はフリーランスだったんですよ、バリバリの。
しおひがり
フリーランス、まあいいように言えば、フリーランス。
たろちん
良いように言えば。ただのフリーターというか、もう何の仕事してないだけの。
しおひがり
無職だったよね。
たろちん
無職で、がりくんに金を借りては毎週飲みに行くみたいな。
しおひがり
いやぁすごかったね、あの時ね。いやー、今思い返しても俺、あの時が人生で一番酒飲んでたね。だって週3くらいで会ってたよね。
たろちん
週3でまじで会ってた。
しおひがり
大学生の時ならまだわかるんだけど、その後俺、就職して新入社員の時でも週3で飲んでたもんね。
たろちん
だから週末となればがりくんから新宿だ何だって呼び出しかかって、待ってましたとばかりに俺は金借りに行って、朝までだって言って。
しおひがり
いやそうだよね。そう、なんか金曜日に朝まで飲んで。で、その次の日っていうか、その朝別れる時にじゃ、また後でねって言って別れて。
たろちん
夜、また集まって。
しおひがり
夜、また集まってね、あれすごかったよな、壮絶だった。
たろちん
そのころ相当やってたわ。
しおひがり
やってたね、何をあんなに話すことがあったんだろうってね。
たろちん
ねぇ。何か何つうのあれはあれである種の青春だったな。
しおひがり
いやそうだね。だからそう青春長くやらせてもらったなっていう。なんか、今思い返せば、うん。まあ、楽しかったよね。
たろちん
そうそう。だからそういう時期があって、その頃は結構遊んだり。何かそれこそね、「一緒に面白いこと」と称して遊ぶだけの配信とかやったりしてた。
しおひがり
したてね。そうね、伝説のね。
たろちん
それを経て、まあ僕もその後やっぱ色々あって就職をしまして、ちゃんと会社員になったわけよ。で、逆にがりくんはイラストでちょっとはねてフリーランスになって。
しおひがり
逆なんだよね。
たろちん
それで逆になった結果、あんま会うことなくなったわけじゃん。
しおひがり
そうだね。一時期そんな会ってなかったね。
たろちん
タイミングがなくなったりして、年に1、2回飲んだりはするけど。
しおひがり
そうだね。
たろちん
だからそのたびに「また面白いことしたいっすね」、みたいなことを言って。
しおひがり
そうなのよ。
たろちん
俺は会社へ行かなきゃいけないとか言って、またやってたけど、最近僕またフリーランスに戻って。
しおひがり
いや、もう遂に。だって待望よ、俺も。
たろちん
待望(笑)。
しおひがり
たろちんがようやくまた無職になったっていうので。
たろちん
無職に戻ったから(笑)。で、こういう機会をいただいたという経緯ですね。
しおひがり
そうそうそう。何かね。せっかくの年の初めだしね。今年は何か1発かましていきたいなっていうのがあって。俺、今年の目標がさ、2億円稼ぐだからさ(笑)。
たろちん
まじで?今年なんだ?
しおひがり
そうです。今年1発で。
たろちん
すげえ。
しおひがり
2億円、やっぱ目黒区にさ、マンション欲しいからさ。
たろちん
陳腐な夢だなぁ。
しおひがり
そうなんだよね。だけど迷ってんだよね。その2億円を年利5%で運用すれば、年間1,000万円手に入るから、それで暮らしていく。いわゆるFIREするか、その1発2億円でマンションを買うかですげえ迷ってんだよね。
たろちん
はいはい。ええええ。どっちだろうね。君はたぶんね、FIREするね(笑)。安定思考だから。
しおひがり
よくわかってんね。俺もそう思うよ。
たろちん
でっけぇことしましょうよとか言う奴って大抵できねえから言うんですよね(笑)。
しおひがり
そうなんだよね。
たろちん
カチカチだから(笑)。
しおひがり
そうなのよ。
たろちん
うん、なるほどね。
しおひがり
という感じでとりあえず。いや、このままね……これ罠なんだよね。このままダラダラいっちゃうんでいつも。
たろちん
ちゃんと話してください。
しおひがり
それで曖昧に事が進んで行くからちょっと今回は。いや、俺これ3回目の収録なんだけど、それで前回、2回そうなったからちょっと反省して。今回はこうかっちりバシッと切っていこうかなって。
たろちん
流れを作って。
しおひがり
流れをね、そうそう。
たろちん
いいですね。
しおひがり
ということで。
たろちん
はい。
しおひがり
どうですか、最近?
たろちん
おまえ……!一緒じゃねえかおまえ。何もないパスですわ。
しおひがり
えーっとまあ、だからまずゲーム実況者として、そのなったきっかけみたいなのをまず聞いていこうかな。
たろちん
分かりました。だから、順を追って話せばいいね?
しおひがり
そうですね。これはもう勝手にやってよ。
釣りバカ日誌を見る母に学校に行かないことを告げる中2のたろちん
たろちん
だからね(笑)。勝手にやるけど、まあそもそもずっとインターネットと共にあった人生なわけです。
しおひがり
そうだよね、特にね。そう、たろちんは。
たろちん
そう。で、たろちんという今やってるこの名前は2008年にニコニコ動画でゲーム実況を始めた時に「たろちん」という名前で動画を投稿してて、それがきっかけで声をかけてもらってフリーライターになって。で、その流れでライター・編集者という生き方をして現在に至っている。と、いうことで、インターネットずっとやってきて。最初にインターネットやったのが中学生の時なんですよ。そっから。これ昔から色々言ってるんだけど、中学2年生まで僕めちゃくちゃ真面目で。
しおひがり
あ、そう。
たろちん
学校とかちゃんと行って、先生の言うことをちゃんと聞いて、悪いこととか一切してない。赤信号でちゃんと立ち止まるみたいな。
しおひがり
タイプのね、左右確認して。
たろちん
そうそう交差点で100円拾ったら交番に届けに行くみたいな。
しおひがり
えらい。
たろちん
もう超型にはまった…。
しおひがり
カチカチだったんだ。
たろちん
カチカチの真面目人間。まあ怖くて。要するに、怒られるのとかが。なんだろう、先生に怒られるのが嫌でやりたくもないし、興味もないけど宿題とかちゃんとやっていくみたいな。引っ込み思案系真面目タイプなんですね。
しおひがり
わかるわかる。
たろちん
中学生って大体何かみんな反抗期みたいなことを言うけど、僕は何かその辺が親とかじゃなくて、そういう何か常識みたいなとこに向きまして。義務教育とかって言ってますけど、それって誰が決めたんですかみたいな。何かそういう――
しおひがり
リトルひろゆきみたいな。
たろちん
リトルひろゆきになって、まじで。ひろゆきみたいなことを言う。だから、「真剣10代しゃべり場」とかで深いこと言ってるやつにめちゃくちゃ共感してて。
しおひがり
あ、なるほどね。
たろちん
俺はあれだと思って、中二の時に「俺、もう学校の勉強とか意味ないから行きたくない」って母ちゃんに言ったんよ。でそん時に母ちゃんは釣りバカ日誌見てたんだけど。まあいいんじゃないって言って、肯定した(笑)。
しおひがり
ああそうなんだ。じゃあ、結構理解のあるというか。
たろちん
理解がありすぎて。普通はダメだよとか言われて、そうだよなっつって。また明日から学校ちゃんと行くんだろうなぐらいの感じだったんだけど、全然そういう叱りとかがなかった。良いんだって思って本当に行かなくなっちゃった。
しおひがり
それはじゃあ、もうある種びっくりした反応だったっていうか。そうだよね、普通止めるもんね。
たろちん
「でもデメリットあるよ」とかなんか止め気味に来るかなって思ってたんだけど。「やりたいことをやった方がいいよ」とか、そういうのすごい肯定してくれる母ちゃんで。だもんで、やったーみたいな感じで行かなくなっちゃって。
しおひがり
そうか、そのまま行かなかったんだ。
たろちん
厳密には学校は行くんだけど、授業は受けないみたいな。ちょっと変則の不登校児みたいな。
しおひがり
なるほど。え、給食だけ食うみたいな?
たろちん
そう。朝の会行って、相談室みたいな部屋があんだけど、その半不登校の人用。学校にまず教室行かなくてもいいから相談室だけ来てごらんとか。授業でなくていいからまず学校に来ることだけやってごらん、みたいな部屋があるんだけど。俺は一回教室行って、朝の会出てからその部屋行って。で給食とかそういうのだけ教室に戻る。あと体育祭みたいなのは一応出るみたいな。
しおひがり
あ、じゃあ普通にクラスメイトとコミュニケーションをとってたってこと?
たろちん
一応、何かいるみたいな。
しおひがり
変な感じにならないの?大井君何か変わってるねえみたいな感じでもない?
たろちん
いや、まあ多少あるんだろうけど、ウチそんなに荒れた中学とかでもなかったから、みんな何か普通に「大井君はそうなんだなぁ」ぐらいの感じ。
しおひがり
結構、みんな理解のある。
たろちん
どっちかっつーと俺が変、こじれてたから。あいつらはなんかレベルが低い、みたいな何か。
しおひがり
あるね、この星の文明レベルが低すぎるんだよなぁみたいな時期あるよね。
たろちん
みたいに俺が勝手に壁作ってて何かそういう感じだったんだけど、そういう中学生生活送ってまして。そんな感じだったから勉強意味ねえし、高校とかも意味ねーから行かない。つって受験も何にもしないで行かなかったんですよ。で、それで何するかというと、別に特に何にもしないでフラフラしてるだけなんだけど、その時にインターネットと出会いまして。中3でほんと卒業するぐらいでパソコン買ってもらって、ホームページ作って、テキストサイトっていうのを始めたんです。
しおひがり
あの当時流行ってたもんね。
たろちん
流行ってた。そうそう。そん時にインターネットで文章を発表するというのに目覚めた。当時、動画とかできないから。FLASHとかがちょっとあったぐらいで。
しおひがり
そうだね。
たろちん
技術がそういうのはないから文章だったら書けるぞと思って。元々本とかを読むのはちょっと好きだったし。俺も作家みたいなのなりたいな、でも小説書くとかは大変だから、って思った時に目の前にインターネットがあった。それでテキストサイトをはじめたっていうのがあって、それがインターネットとの出会いなんですね。
しおひがり
なるほどなるほど。
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