推しの主演映画が公開された


2月19日。

待ちに待った『ライアー×ライアー』公開日。


仕事を早く切り上げて映画館に向かうことを前日の夜に目論んだ私は、今日1日ずっと心ここに在らずでそわそわしていた。


こういう時に限って、昼から始まった研修は思いのほか長引く。

17時10分に始まる映画だから、予告の時間を考慮しても17時20分には映画館に着きたい。

ということは、17時には会社を出たい。

なんて、脳内で逆算が止まらない。


急いで仕事を片付けて、そそくさと職場を出たのは17時3分。

早く映画館に着きたい思いで久しぶりに全力疾走した。


映画館に着いたのは10時17分。

まだ暗転すらしていないシアター内に入って、息を整えた。

はずが、『推しの主演映画』を見る私の精神状態は高揚しきっていることは言うまでもない。



【私的初日開幕!】

なんて、誰得でもないツイートをしたところでようやく暗転した。


感想はたくさんあるけれど、まず端的に言おう。

【愛しい】

その一言に尽きる。


推しはもちろん、役も、ストーリーも、シアター内に響く主題歌も、その世界観すべてが愛しい。


あー!生きててよかった!!


心からそう思った。


ライアー×ライアーの主演が決まってから、冗談半分で「北斗の映画を見るまでは死ねない」なんて言ってた。

けれど、今日までに『死にたい』『もう生きるのはいいかな』と精神的に追い詰められていたことが正直何度もあって。

それでも、今日が楽しすぎて【生きててよかった】と心から思えた。


推しが生きていて、不特定多数のファンに宛名のない手紙を届けてくれて、推し本人が顔も名前も認知するはずのない私が心を動かされている。

推しのいる生活って、やっぱり最高だ。



今日、私の周りにいた女の子たちも恐らく『同担』で、推しの一挙一動に同じ反応をしているのがたまらなくおかしくなった。

好きな子に対して幸せが隠しきれずにニコニコしていたら、愛しすぎて思わず笑ってしまう。

「もう少し一緒にいたかった」と子犬のような目をして駄々をこねれば思わず『かわいい…』とマスクの下から声が漏れてしまう。

当然あると思っていたキスシーンを前にして、言葉にできない動揺でザワついてしまう。

私が思わずしてしまった反応はみんな同じで、こんなにたくさんの女の子の心を動かす推しってやっぱり最強だと感じた。


明日は舞台挨拶のライブビューイング。

今日、映画が終わった瞬間に「もう1回見たい」と無意識に思っていたけれど、もう1回見れるんだよなー。


推しって酸素だ。

明日また生きたいと強く思っている。


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