りんごの芯抜き

皮膚科の受診に行ったところ、本来は9時15分で予約していたのに、11時45分からだと勘違いしてその時間に受付に行ったら「今日は9時15分の予約ですよね」と言われて、驚きすぎて病院の受付では出していけないレベルの声量が出た。もっと言うとその後に確認したスマホのスケジュールには「11時15分皮膚科受診」とメモされていて、何もかもが間違っていて意味がわからなかった。ここはパラレルワールドかと思った。小説より奇なり。

専門学生時代の友人たちと飲み会をした。
数年ぶりに会う旧友たちはそれなりに出世していたり、子供ができていたり、ちょっぴりふっくらしていたり、アキレス腱を切ってしまっていたり、中性脂肪の薬を飲み始めていたりしていた。
企画からお店の予約まで全てをやってくれた幹事はちょうど当日にコロナウイルスに罹患して欠席した。いちばん楽しみにしていたであろう人が。
ライフステージは変われど、みんな相変わらずだった。さっぱりした性格の顔ぶれだったせいか、数年振りに集まったにも関わらず誰1人として写真を撮ることをせず、1枚も写真を撮らずに会を終えた。家に着く直前にそれに気づいたが遅すぎた。写真を撮る癖をつけねば。

旧友たちの健康状態も芳しくなさそうだが、他人の心配をしている場合ではない。
フルーツは果糖が良くないだとか、太るだとか、健康に注目しているとそういった情報が入ってくる。そりゃありんごを2個も3個も食べたら良くないだろうけど、1人でそんなに食べられない。
現代の科学力を持ってしても未知なるものはたくさんあって、それは栄養素においても同じだ。果糖の吸収機序は解明されているとしても、その他の未知なる健康物質があるかもしれず、それらの吸収機序は当然解明されていない。(高須先生の受け売り)

人工的なお菓子やスナックが悪者になる道理はあっても、自然由来のフルーツがそういう扱いを受けるべきではない。

なにがめんどくさいって皮を剥いたり、芯を切り取ったりすることだ。

そんな経緯からAmazonでりんごの芯抜きを購入した。
生まれて初めての芯抜き。真芯を捉えるのは難しかった。おそらく真芯を捉えられないということは可食部を捨てるということになる。抜いた芯をかじって可食部を食べるということもできるが、めんどくさいが勝つ。もったいないけど。りんごは皮とか皮と果肉の間に栄養が多いらしいので、流水で洗って芯抜きさえすれば適当にスライスして食べられる。

芯抜きはたのしい。シュコン!が快感、芯抜きのためにりんごを買ってる。りんごを食べることよりも芯を抜くことがメインになってしまっている。
今日もまた仕事終わりに近所のスーパーに寄って訳アリりんごセットを買ってきた。
これで明日からまたいっぱい芯が抜ける。
抜いた芯集めたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?