「SNS」をやらない友人のお話
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わたしにはかれこれ10年以上の付き合いの友人(3人組)がいる。
3人とも職業は異業種、
お互いの誕生月は必ず美味しいものを食べにいき、
お互いの歴史をそこそこ把握しているような、
なんでも話せる友人である。
その中の友人ひとりは、一切のSNSをやっていない。
なので会ってお茶やランチでもしないと、近況がわからないのだ。
SNSをやっていない分、会うたび「SNS上での流行り」に疎い印象はあるものの、いつもたくさんの思い出話を聞かせてくれる。
彼と最近沖縄に行ったとか、温泉に行ってのんびりしたとか。
旅好きな彼女は会うたびに新たな地に足を運んだ思い出を私たちにゆらゆらと教えてくれる。
本人にとって本当に楽しかったんだろうなとか、おいしかったんだろうなとか、会って聞くからこそ伝わることが多い。
SNSでわざわざ発信するわけでなく、
自分の体験を大事にして、時たま会う友達にお裾分けしているのだ。
思い返せば、一緒におでかけする時やお食事をする時も、
写真を撮るということをしていなかった。
会っている時間、iPhoneは連絡をしたり調べものをするときにのみ手元に出していて、それ以外では鞄の中。
逆にわたしは比較的日記のような感覚でSNS投稿しがちなもので
いつからだかすぐに写真におさめたがる癖ができた。
そのためわたしのカメラロールは2017年〜現在まででおよそ3万8千枚もの写真が収納されている。ただ、見返す頻度はわりと少なく、なんだか「写真におさめる」ということに一生懸命になっていた時間もあったんだろうと思う。
(なんとなく友人のカメラロールの保存合計枚数が気になるところなので次回あったときに聞いてみよう)
そんないつもの3人組で久しぶりに東京ディズニーシーへ遊びにいったときのこと。
彼女がめずらしくカメラを持ってきた。
27枚だけシャッターを切れる、インスタントカメラ。
ついさっきコンビニで買ったばかりほやほやです!といった様子で登場したのだ。
いつもiPhoneで何も考えずバシバシ写真を撮りまくっていたわたしにとって、
この27枚限定という制限が意外と楽しくって新鮮で
その日は貴重な27枚をどこで思い出として残すか
「ここで撮ってみる?」
「あれ、カメラ巻いてなかった!」
「これ現像したときどうなってるかね」
「あ、カメラのこと忘れてた」
なんてあーだこーだ言いながらのひとときはとにかく楽しかったのだ。
SNSに興味のない友人は、
誰かにこの写真をどう見られたいかなんて一切こだわらず、その瞬間をたのしむことを考え、そして後日現像したあとに一緒にお茶しながら写真をみんなでみよう!と提案までしてくれたのだ。
たまにはわたしも、この生き方を真似してとりいれてみよう(昔に戻ろう)じゃないかとふと思ったのでした。
いつもマイペースで前向きな友人のこの生き方は、わたしにとって必要なことかもしれない。
おまけ
サムネイルは3人でブルーボトルでコーヒーを飲んでいたときの1枚。やっぱり彼女はこの時もiPhoneで写真をとることはしていなかった。(1番左)
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【自己紹介】
本業:声を使ったお仕事 (海外作品の吹替など)
趣味:①コーヒーを1日3杯たのしむこと
②同居中のシーズーと過ごすこと (通称ミニモンスター)
③たべること
④汗をかくこと (フィットネスボクシングとサウナが多くを占める)