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トリチウムって何?
福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出する方針が決まったという。
処理水には放射性物質「トリチウム」が含まれているが、それを海水で100倍以上に薄めて海に流す。
薄めることで、トリチウムの濃度はWHO(世界保健機構)が定める飲料水水質ガイドラインの7分の1程度まで下げられる。
ところで、そもそもトリチウムとは何か?
それすら知らない。調べてみたら、
Wikipediaなどによると、
トリチウムは「三重水素」ともいい、質量数が3である水素の同位体、陽子1つと中性子2つから構成される。
学校の化学で習う水素は、陽子1つの元素で軽水素ともいう。
この元素は半減期12.32年の放射性同位体で、β線という放射線を出して、ヘリウムという元素に変わっていく。
トリチウムは自然界にも存在し、高層大気中で宇宙線と大気中の窒素や酸素との核反応で日々作られている。
日常生活している大気、雨、水道水などにも微量ながら含まれている。
ただし、健康に悪影響を及ぼすほどの量ではない。
WHOが定める飲料水水質ガイドラインにあるトリチウムの基準は、
濃度10000bq/Ⅼ(1リットルあたりのベクレル数)と定められている。
政府が決めた方針ではWHOが定めるガイドラインの7分の1まで濃度を下げて海洋放出するという。
このとおりに処理されるなら問題はなさそうだが、いろんなところから反対や非難が上がっている。何が問題か?
推測だが、福島第一原発事故発生後に発覚した諸々の問題や対応のまずさが不信感として残り、処理水の排出においても「何かを隠しているのでは?」との疑念が先に立ったのか?
やむを得ないかもしれないが、政府・東京電力は情報を正確かつ分かりやすく提供しつづけてほしい。
情報を受ける側も、マスコミやSNSの情報を鵜呑みにせず、わからないことは自分の目で確かめる必要があろう。
トリチウムのことを全く知らなかったが、少し調べるだけでいろいろなことが分かってきた。少しは賢くなったかな?