70歳まで働けますか?
高齢者雇用安定法が改正施行された。
改正前は65歳までの雇用機会の確保が義務付けられていたが、改正後は70歳までの就業機会の確保が「努力義務」になる。
これによって、70歳まで働ける環境が整うと思いきや、より切実な問題があるかもしれない。それは、働く人の健康だ。
今でも、周りには60歳を超えて働いている人がいるが、健康面に問題を抱えている人が少なくない。
長年デスクワークを続けたせいで腰痛が常態化したり、生活習慣病(肥満、高血圧、糖尿病、痛風などなど)で入院、治療が必要になるなどして、働く機会があっても身体がついていかない。
65歳前後でも万全な上来に程遠い状態なのだから、70歳まで働くとなるともっと大変なことになる。法律改正によって、長く働き続けられる環境は整いつつあるが、実際にどのくらいの人が働き続けられるか想像が難しい。
将来、70歳まで働くつもりであれば、今から良好な健康状態を維持するように努める必要がある。
例えるなら、マラソンの距離が42.195kmから100kmに伸びたようなもので、走り方も距離の変化に合わせて変えることが必要になるだろう。
ところで、日本人の健康寿命は男性が約71歳、女性が約74歳らしい。
平均寿命は男性が約80歳、女性が86歳なので、元気で働けるうちはゆっくりする間も無く働き続けることになるのかもしれない。
人生100年時代ともいわれるが、バラ色でないこと確かだ。