2020.3.19.木

エレベーターを待ってる時に段ボールを何段も積んだ男の人が後ろに来た。ガラガラを押している。重そう。暗そう。
知らない人に話しかけるのはすごい勇気がいる。けど、一言でも話してみようチャレンジがしたくなった。
エレベーター到着。先に乗り込む。男の人とガラガラ、乗る。

「何階ですか?」
「…あ、4階です」

思いの外優しい声、トーン。

「ありがとうございます」

ガラガラが降りる間、「開」を押してたらそう言われた。
声かけてよかったなと思った。

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「あれ、マット変わりました?」

ボイトレの途中、ヨガマットの色が気になった。

「あ、そう。ここのところ気分下がっちゃうから」

なるほど。青から蛍光の黄色になった。パッと目を引く明るい色。
小さいところから気持ちを整える。
気づいてよかったなと思った。

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「最初すごい寂しいよね。あってるか分かんないまま揉むの」

「お菓子どうぞ。好きなだけいいんですよ」

知らない人が声をかけてくれた。
もみほぐし、セラピストの研修センター。はじめて参加したら柔らかい大人ばっかりだ。

面接の時硬そうに見えたおじさんでさえ、
「あの、ここって…」

って分からないところを聞いたり声をかけると

「にゃん」

って返事を返してくる。…そんなおじさんいる??

でも不思議とその「にゃん」が全く違和感なく馴染んでて可愛い。なごむ。まあ私はその場で圧倒的に若者で、ちょいちょいいじられてる。いや、まだ初日なんだけど。

このままずっと楽しかったらいいなと思った。
ドキドキしながら向かったけど、あと1ヶ月ちょっとの研修も楽しいといいな。

アイスを買います