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「好きなことにすこしの社会性を持たせると食っていける」という話
先日見かけた「好きなことにすこしの社会性を持たせると食っていける」という話がとても腑に落ちる内容だったので、すこし掘り下げて書いてみます。
伊集院光さんが「若いころに落語の師匠(円楽さん)に言われたこと」についてテレビ番組で話していたことで、ざっくり要約するとこんな感じ↓
金が儲かるからとか人気が出るからじゃなくて、本当に理由なく時間を忘れるぐらいやっちゃう好きなことに、(たとえばお笑いなら)みんなに分かってもらえるような良い例えができたり、マニアックな話でも一般の人に分かるように寄せることができたり、「だからおもしろいんだ」って思われるような説明力がつけば、それだけで食べていけるところまでもっていける。
本当に好きで時間を忘れて打ち込んでしまうようなことを、自己満足で終わらせずに世間一般の人とうまくつなげていくことで食べていけるという話。
なるほど、これは納得。
そもそも「社会性」ってなに?
社会性というのは「世の中の人々にうまく適応したり、広く通用するようになる」ということですね。
つまり「社会性を持たせる」ということは自分自身やごく一部のマニアックな人のためだけではなく、より広く一般の人にも理解してもらえるような要素を取り入れることとも言えます。
それによって
より多くの人にリーチして興味・関心を集め
ファンが増えて需要が生まれて仕事が増える
結果として食べていけるところまで持っていける
という話ですね。
「社会性がある/ない」を考える
身近なテレビやお笑いで考えてみたときにふと頭に浮かんだのは「アメトーーク!」でした。
家電やマンガ、プロレス、バイク、ガンダムなど自分の好きなことを人気の芸人さんたちがプレゼンするかなりマニアックな回がけっこうありますよね。おもしろいエピソードを交えながら分かりやすく解説することで、知らない人でも楽しめるように番組が作られています。
またマニアックな回だけでなく、「運動神経悪い芸人」「○○芸人」などの誰が見ても・なにも考えずに見ても笑ってしまうような人気企画も同じ番組でやることで、番組自体も大人気になっていますよね。
これは「マニアックなことをやりながらも、より多くの人に楽しんでもらえる」を実現しているすごくうまくできたパッケージだと思います。より広く多くの人が楽しめるという社会性が詰まったお手本と言えそうです。
一方で、「意味不明で万人には分かりづらい尖った芸風=あまり社会性がない」と考えたときに、ふとハリウッドザコシショウが思い浮かんでしまいました。笑
アナーキーでなかなか理解しづらい芸風のせいかR1優勝でブレイクするまで長い年月がかかったことはよく知られていますが、実はそんな彼も「時事ネタを入れる」「コアなものを入れすぎずに客がわかるようなネタをチョイスする」「見た目を変える(白ブリーフから黒のレスラーパンツに変える)」などの戦略を練っていたそうです。
そんな中でザコシショウは自分の信じた笑いを貫きながらも、それが伝わりやすいようにしっかりと戦略を立てていた。
ネタの構成はわかりやすいように「時事ネタ」を入れ「いっぱいコアなものを入れると(客が)離れていくんで、わかるようなものをチョイス」。世間の目を向けるためにYou Tubeに自分のネタをアップした。そして見た目も変えた。
意味不明な行動や誇張しすぎたモノマネなどの尖ったネタを連発しているようですが、実はみんなが知っているような人やキャラのモノマネをしたり(まったく似ていないわけですが)、そこには観る人を楽しませるためのいろんな工夫があったわけです。
こう考えると社会性を持たせることがいかに大事かがより見えてきますね。
(僕も記事に社会性を持たせてお笑いの話で例えてみました。笑)
「社会性のある音楽活動」とは?
さて、それじゃあ「社会性のある音楽活動」とはいったいどんなものでしょうか?
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