みなみちゃん、らじらー!卒業しちゃったの寂しいなぁ。
オチもなけりゃ話の筋も通ってない。寂しいなぁに集約できる冗長な独り言です。
星野みなみちゃんが2022年2月に乃木坂46を卒業するにあたって、1月末でレギュラーMCを務める「らじらー!SUNDAY」も卒業しました。
正直めちゃくちゃ寂しいです。ことらじらー!に関しては「いい最終回だったな」と「終わっちゃったんだな」のバイオリズムで感情がグラグラです。「その前にグループ卒業の方が重要やろ!」というツッコミは至極真っ当なのですが、それは卒業セレモニーが終わってからドッと実感すると思うんです。それより今は、日曜日にラジオを付けても、みなみちゃんの声が聞けなくなっちゃうことの方がリアルに寂しさを感じられるんですよね。
レギュラーMCに就任したのは2018年4月から。気が付けば らじらー!を聞くようになって、MC期間が一番長いのはみなみちゃんになっていました。メンバーの中で、ラジオを通して一番声を聞いたのはみなみちゃんかもしれないし、一番メールを読んでくれたのは みなみちゃんだし、たぶん一番メールを送っていたのも みなみちゃんのコーナーだったんじゃないかなぁ。
それまでほぼLOM専だった自分が、メールを本格的に送るようになったのが2018年ごろ。ちょうどみなみちゃんのMC就任と重なる時期なんです。そりゃ採用された日には、てるてるアフロするくらい嬉しいんですけど、みなみちゃんの企画って、メールを考えている時間ですら楽しいんです。だから4年以上もこうして毎週のようにNHKのホームページを開いちゃうんですよね。エメリンゴというラジオネームは「ちょっと適当に付けちゃったな…」と後悔することもあるんですけど、みなみちゃんに呼ばれた日には、この名前も愛おしく感じられました。
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それまでの らじらー!って、もちろん可愛い系の、王道アイドル系の企画もたくさんあったけど、チャレンジングなものからドラマ性のある放送回も少なくなかったと思います。それを、かわいいで染め上げて、なおかつ笑いにも繋げちゃうみなみちゃんは、今思えば革新的だった気がします。その笑いが、おもしろい笑いなのか、かわいすぎて笑っちゃっているのか、自分自身、判断しかねるケースも珍しいことではありませんでした。
オリラジさんが元来かわいい成分大好きおじさんだったということも影響していると思うのですが、番組のテイストをここまで甘みに尖らせたのは、みなみちゃんだったからこそ。MCが変わると、どうしても前任のスタイルを踏襲したり、少なからずリスナーも影を重ねたりしちゃうと思うんです。でも、みなみちゃんが かわいいの集団催眠をかけてくれたおかげで、番組を変わらずに楽しめてた部分があるんじゃないかな~、と実感しています。
特に、2019年あたりからは更に覚醒してたなぁ、と。元々、すんごいかわいかったんですよ、彼女。でも、その自分が持つかわいさや、番組やリスナー(や中田敦彦や中田敦彦や中田敦彦)の趣向に自覚的になったというか。みんなが求めるものに自身のストロングをぶつけて、想像を超えたもので返してくる感覚。指定のかわいいミッションを遂行するだけでも十分だったけど、自分からコントの世界に入り込んだり、キラーワードをぶちこんだり。番組内では妹キャラが鉄板でしたけど、時々「はいはい。これがほしいんでしょ?」みたいな、お姉さんっぽい振る舞いをしてくるんですよね。
初期の頃は「聞くだけで偏差値が10上がるラジオ」なんてジングルもあったのに、みなみちゃんは確実にリスナーとオリラジさんの偏差値を10じゃ利かないくらい下げました。
あとはトンチンカンな一面もあったりしてね。「すぐおなかが空いちゃう」って悩みに「腸を短くしましょう」って解決策を出したり、春日部を「はるひべ」と呼んじゃったり、滋賀と佐賀がごっちゃになっちゃったり、「ランウェイ編」を何回も「ランウェイふぇん、ランウェイふぇん…言えない!」って噛んじゃったり。そこをツッコまれると無理な言い訳をしたり、ときに強情になったり。ラジオのパーソナリティとしては欠点にもなりうる部分も、自分の武器にして無双しちゃう。
オタクはメンバーよりもメンバーのことを覚えていたりするから、そういうイジリがしつくなかったかな?と反省もするけど、「は~、またその話ね」って、お姉さんモード呆れる様子ですらもかわいいもんだから困っちゃいますよ。
お姉さんモードといえば、みなみちゃんと後輩たちとの絡みも好きでした。みなみちゃんって、壁を壊すのがうまい以前に、そもそも壁を作らないし、作らせない空気をまとってるじゃないですか。そんな人が生放送のラジオに同席してくれるのは、後輩からしても心強いと思うんです。面倒見もいいし、お手本ofお手本を見せてくれるし、でも完璧じゃないところに親しみやすさがある。
それに、いきなり血気盛んなオリラジさんに迫られたら怖いでしょ。一人はめちゃくちゃキモいオタクに扮してレーンに並ぼうとするし、一人は必殺技を独自の交配で進化させまくったかわいいハラスメントをしてくるし。みなみ'sクッションは大事です。
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そんな二人がいない最終回。どんな放送になるんだろう、と色んな意味でドキドキでした。そして、みなみちゃんの最終回にオリラジさんが二人ともいないなんて…とだいぶ心細い気持ちもありました。でも、みなみちゃんはいつもと変わらず、かわいくて楽しい大好きならじらー!を届けてくれました。
ゲストメンバーは、向井葉月ちゃんと北野日奈子ちゃん。みなみちゃんのための人選であり、みなみちゃん推しのための人選であり、葉月ちゃんや日奈子ちゃんのための人選でもありました。みんなが納得できる、WinWinWiiinなキャスティングを用意してくれたのは、他でもないみなみちゃん。その願いを叶えてくれたオトナの方々にも感謝ですね。
それと、急なメインMCを立派に務め上げ、9時台の終わりには、自らを犠牲に徐々に壊れていく様子を見せて、日奈子ちゃんの引き笑いとみなみちゃんの心配笑いを引き出した長谷川さんにも感謝です。
途中、中田さんの登場には心躍りました。桃子の卒業回ではメッセージを送ってくれましたから、今回も心のどこかで期待はしていましたが、生電話で参加してくれるとは思っていませんでした。
なにを語るのかと思っていたら、開口一番「約束の日が来ましたね。」と『お願い☆マイハート』を熱望。「『いつからだっけ』から『絶対キユウ前向いて』までを希望しています、中田。」と、国境を超えてもこの曲への執着は人一倍。思わずへらへらが出て歌えないみなみちゃんに、「みなみ、頑張りなさい。音程はあの頃より出るはずだ。いくぞ?」「ちゃんとやりなさい。頼むぞ。」と、優しいのか変態なのかよく分からない指導をする中田さん。この懐かしいやり取りを聞いて、色々な意味で笑みが溢れたのは言うまでもありません。
約束、果たせたね。芸能界を引退することについて中田さんが聞いた時に、みなみちゃんから出た「声だけ遊びに、中田さんの何かに出させていただいたり。声だけだったらもしかしたら…。」という希望は、心の片隅に置いておこうと思います。
お休みの藤森さんからは、みなみちゃんへメールが送られてきました。
「僕にとって一番親切なアイドルでした。」という言葉には涙腺を刺激されました。これだけ近くで色んな表情を見てきて、たくさんのメンバーを見てきて、最後に彼女を「親切」と表現するなんてね。らじらー!の共演者としてだけでなく、星野みなみという人としての本質的な部分を褒めてくれたようで、とっても嬉しかったです。
オリラジのお二人はスタジオにいなかったけど、みなみちゃんが「オリラジさんにも“会えた”。」と言っていたのが印象的でした。
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自分の中で「この子が出ると、より楽しい放送になるな!この子らじらー!向いてるな!」って思うメンバーはいますし、この先も現れてほしいな~と願っています。でも、みなみちゃんって、そこから一つ上のステージにいる気がするんです。
リスナーの数だけ番組の楽しみ方があるのは百も承知ですが、個人的に今のらじらー!は「かわいい&おもしろい」がメインコンテンツになっていると感じます。そこに、各々のメンバーたちがスパイスを加えて楽しませてくれていると思うのですが、あくまで、このイメージを象ったのはみなみちゃん。向いてるどうこう以前に、番組のフォーマット形成に有り余る程の影響を与えたと思っているんです。ふわとろオムライスやドレスドオムライスも好きですが、チキンライスに卵を乗せると美味しいよって、教えてくれたのはみなみちゃんなんですよね。
だから、この先、らじらー!のMCに就任する子には、みなみちゃんがそうしたように、自分の個性で番組を染め上げちゃうくらいのパラダイムシフトを起こしてほしいって、心のどこかで期待しちゃっているのかもしれません。といっても、のびのび番組を楽しんで、その子の素を見せてくれれば、それが正解だと思うんですけどね。
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大前提として、らじらー!という番組が大好きですし、これからも毎週聞き続けるでしょう。今あるセンチメンタルな感情も、きっと次の放送回でかわいいとおもしろいの波がさらってくれるはずです。
みなみちゃんのらじらー!が大好きでした。らじらー!のみなみちゃんも大好きでした。みなみちゃんは「かわいいの天才」だし「らじらー!の天才」だったよ!日曜の夜に、かわいいと、楽(たの)でいっぱいの声を届けてくれて、本当にありがとね。
2022年2月2日
エメリンゴ